[CML 066859] アジア世界KK重要情報(184)

kenkawauchi @ nifty.com kenkawauchi @ nifty.com
2023年 4月 29日 (土) 17:00:10 JST


アジア世界KK重要情報(184)

     2023年4月28日

私は、河内謙策です。私は、アジアと世界の平和や人権等をめぐる諸問題につき、私
が重要と考える情報を皆様に発信させていただきます。私は体調がよくないので、大
体月に2回ぐらいのペースでの発信になるかと思います。この情報の転送、転載は自
由です。私の意見については、皆様が批判をされることは自由ですが、私は、体の都
合があるので、個別の反批判は、原則として、しませんので、御了解ください。

弁護士 河内謙策 連絡先:豊島区南大塚3-4-4-203号(TEL03-6914-3844、
FAX03-6914-3884)__________________

  ChatGPT・AIをめぐって

☆昨日TVのニュースをみていたところ、スイスの放送局が、ChatGPTを利用した人型
ロボットを作製し(服も着せ、顔に化粧もさせ)、そのロボットに天気予報をさせる
という事件が発生したそうです(放送局は、試験的試みといっているそうです)。

 私は言語が分からないので、内容的な是非は分からないのですが、じっと顔をみつ
めていたら、表情が人間的でないことが分かりました。

 これが実用化されれば、その内容がChatGPTのつくりだしたフェイクでないかどう
かが問題になるとともに、これまで天気予報を担当してきたアナウンサーの地位・仕
事・賃金・職種の転換・解雇等が問題になることでしょう。

 つまり、ChatGPTと労働問題という大問題があること、私がインターネットで発言
してきたことも、この点に大きな弱点があったことに気が付いたのです。

 私は、1971年から1980年まで労働組合運動に参加してきました。だから、企業の経
営者が企業において新技術の採用・導入を進める時には、企業の経営者が、どんな綺
麗ごとをいっても、美しい未来を宣伝しても、ほとんどの場合に、労働者の仕事の苦
労や悩み、不安が増加する、いわゆる「合理化」がもたらされることを知っていま
す。

 今回のChatGPT・AIをめぐっても、私は、このことが正しいと思っていますし、海
外の学者でこのことを鋭く指摘する人もいます。

 しかし、日本の労働組合の幹部や労働組合の活動家や労働問題の研究者からは、な
ぜか大きな「ChatGPT・AIの導入に反対」の声が聞こえてきません。私は、労働者
が、自らの首をしめるChapGPT・AIの導入に反対の声を何故あげないのか、不思議で
なりません。



☆神戸市が、ChatGPTにつき、条例を制定する決意を固めたと報道されています。条
例を制定することには賛成ですが、その内容につき、十分に検討されているのか、懸
念があります。伝えられているところでは、市役所内の仕事とChatGPTの関係の検討
はされているようですが、市民と市政との関係でのChatGPTの利用の問題の検討が、
少し手薄のような気がします。

 私は、条例化するにしても、時間をかけ、市民の討論が十分に重視されなければな
らない、と思うのです。

(yahoo ニュースの「対話型AI」中で、「チャットGPTの業務利用、神戸市が条例で
ルール化へ」の記事を探して下さい)



☆欧州議会委員会が、AI利用を巡る規則案で合意、と伝えられています。

 規則をつくる、という素早い行動は、日本の無能で仕事をしない国会(国会議員は
法律をつくるのが仕事ではないでしょうか)にくらべて、立派と思いますが、その内
容は十分なのでしょうか。

 私は、ChatGPT・AIの危険な内容から考えれば、一定の場合には、EU内で、その利
用が禁止されるべきと考えています(一定の場合にはChatGPT・AIを利用した文書の
無効を欧州議会は宣言すべき、と考えています)。どうも、この原則につき明確化さ
れていないのではないか、単にChatGPT利用が透明化されればよい、ということに偏
りすぎているのではないか、という懸念があります。

(yahooニュースの検索BOXに「対話型AI」を打ち込み、検索ボタンを押した中で出て
きた一連の記事の中で、「欧州議会委員会、AI利用巡る規則案で合意」という記事を
探して下さい。) 



☆加谷珪一は、日本では、ChatGPTの利用により、誹謗中傷や架空の内容を伝える情
報があふれる可能性がある、と警告を発しています。

(ニューズウィーク日本版の以下のページにアクセスし、同頁の上部にあるサイト内
記事の検索BOXに「架空の内容を伝えることも」と打ち込んで見てください。

 <https://www.newsweekjapan.jp/> https://www.newsweekjapan.jp/



☆医療の場で、ChatGPTが役立つのか、役だたせるべきか、という問題は、医療の場
がプライバシーや治療行為という生命と関連するがゆえに、複雑で広範な問題を含ん
でいる場です。以下に引用するケイマンスリ・ムードゥリー医師らの見解を参考にし
つつ、広範な討論が必要であることは、明らかだと思います。ただ、私は、1970年代
の日本の医療改革の経験からして、医師だけでなく、看護婦や、医療事務員らなどの
層の適切な参加も必要だと思います。

(上記にあげたニューズウィーク日本版のサイト内記事の検索BOXに、以下の論文タ
イトルを打ち込んで見てください。

「本格的な医療行為にも役立つが」



☆ChatGPTについて、頭を整理したい(あるいは1から勉強しなおしたい)という方
には、以下の2論文をお勧めします。

――ChatGPTとは?始め方や使い方、料金も紹介

 (コンピュータの全体の検索BOXに、このタイトルを打ち込んで、検索ボタンを押
してください)



――ChatGPT

(全体の検索BOXに、以下のWikipediaの頁を打ち込み、次にWikipedia内の検索BOXに
上記タイトルを打ち込んでください。この論文は、立場は曖昧ですが、誠実に世界の
議論状況を紹介しています。)

  <https://ja.wikipedia.org/> https://ja.wikipedia.org/



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