[CML 065752] 日本の未来

森中定治 delias @ kjd.biglobe.ne.jp
2022年 10月 23日 (日) 20:38:45 JST


みなさま

こんばんは。
今日は清々しい秋晴れでした。

私が永年とっている左派政党の機関紙の本日付(10月23日)日曜版に、国連決議で「ロシアの「併合」非難」と出ています。
ロシアの即時・完全・無条件撤退を求める決議の票決は、賛成143カ国、反対5カ国、棄権35カ国だそうです。
そして現下の情勢の緊張緩和、政治的対話、交渉、調停、その他の平和的手段による平和的解決を求めています。

これって現代世界においては、私は矛盾だと思います。
他人に対して、あるいは他国に対して、〇〇をしろと無理強い、強要をすることはできないでしょう。

以前の私の投稿ですが、私はこれを泥棒に例えました。

泥棒は法律違反だからやめましょうと言って、この世から泥棒がなくなるわけではありません。
泥棒も説得されてやめることはあるでしょう。
でも説得や、やめましょうという言葉でやめるなら世話はありません。
やめない泥棒もたくさんいるでしょう。
その時どうするかというと、警察の力で泥棒の肉体を拘束し、捕まえるわけです。
泥棒を物理的な力で押さえつけるわけです。
それが許されるのは、法律違反という堂々たる名目があるからです。

国連憲章違反だとか、票決で決議されたとかの理由で、その国に〇〇を強いることができるでしょうか。
はい、そうですかと言うことを聞く国なら世話はありません。
その程度であれば、だいたい非難決議されるようなことをしないでしょう。
泥棒と同じで、言うことを聞かない国をどうするか、今まさにそこが問題でしょう。

具体的にあれこれ例示していますが、結論は平和的解決と書いてあります。
言うことを聞かない国に平和的解決って、できるはずがないでしょう。
論理的に矛盾しています。
それがわからないんでしょうか。

言うことを聞かない国には暴力で、つまり軍事力で無理強いするしかなでしょう。
ところがそれをして最後にその国が滅ぼされようとすると、核を使います。
つまり世界核戦争の可能性が現実化します。
今度のロシア・ウクライナ戦争でそこまでわかったんです。
今度のロシア・ウクライナ戦争で、私たちは、核を持つ国と戦争はできないと言うことを学びました。

だから、こんな決議は無意味だと私は思います。
それよりも、戦争が起こってからどうするかよりも、戦争が起こる前、戦争の種蒔き、生育の時点を注意深く見ていて、その都度止めていく必要があるんです。
仲良くする道しかないんです。
実際に戦争に至ってからでは、それをやめさせることは至難です。
しかも平和的な解決でと、ここには書いてあります。

平和的な解決をするためには、ロシアの主張を聞き、ロシアが納得できる道しかないでしょう。
しかしこの国連の議決、この日曜版で党委員長が賛成する内容はそれと真逆です。
ロシアの言い分は一言も、この日曜版の記事には出て来ません。
片方の主張を一言も聞かず、一方的に足蹴にして平和的な解決ができると本当に思うのでしょうか。
平和的な解決って、口先で言えばできるものなんでしょうか。
自主独立の党なのだから、大勢の方に我々も賛成すると言うのではなくて、どうか自分の頭で自主的に、独立して考えてください。

ロシア・ウクライナ戦争に目処がつけば次は東アジア、中国と日本の戦争の番になります。
その時は、戦争推進者やメディアは日本市民を中国を憎むように、中国に憎悪を持つように煽るでしょうが、
どうか同じような方向にならないように、仲良くする方向に、戦争を避ける方向に、常に思考を進めてもらいたいと私は願います。
核を持つ国とは戦争できないと学んだんだから。その学びを役立ててください。

現日本を見ていると、中国との戦争を避けようとする人たち、中国と仲良くしようとする人たちは、特に国を左右する政治家ではほんの一握りのような気がします。
頼りにしています。

森中 定治





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