[CML 065689] こどもたち「砂に埋もれる犬」たちよ 極北えがく桐野夏生と

大山千恵子 chieko.oyama @ gmail.com
2022年 10月 14日 (金) 22:12:57 JST


「砂に埋もれる犬」 <https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=23167> 桐野夏生
朝日新聞出版

うーむ。この前の*ブレイディみかこ「両手にトカレフ」は百年前の虐待と、貧困英国の少女の交錯に光*あった。

これは*埋もれ続ける物語。*

桐野夏生ってデビュー作から読んでるけど、人物造形が素晴らしい。リアル。

これでもか、これでもかと迫りくる現実。貧困の連鎖。

主人公の少年が里親に巡りあい*貧困から抜け出せたと思いきや、小学校も中学校も馴染めずミソジニーに行き着く*ところは...やりきれない。

つらつら書いたけど、*小説としては圧倒的に面白い。二代続いた毒母の生態*とか。

桐野夏生は凄いなあと、改めて思った。

レイバーブッククラブとか、読書会するのに最適題材。


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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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