[CML 065640] Re: 映画「バビ・ヤール」10月1日(土)より第七藝術劇場で大阪公開
tlessoor
tlessoor @ eos.ocn.ne.jp
2022年 10月 7日 (金) 06:38:26 JST
寺本さん
チェチェンニュースの大富です。
私が寺本さんの主張を誤解しているなら、ぜひ指摘してほしいのですが、
次のようなものであれば、それは戦争の惨禍を見ながら、結局は何もしない人の議論だと思います。
「ウクライナ侵略は不正だが、ネオナチやNATO、ウクライナの動員令のこともよく考える必要があり、そもそも主権国家というシステムは最近できたものなので、国連憲章や侵略定義決議を正面から考えるより、ロシア側の言うことを聞いてみることも大切だし、制裁も困難な話だと思う。参考資料は<幸福の科学>のyoutubeです」
On 2022/10/06 23:57, Izumi wrote:
> 大富さん
>
> 寺本への問いかけとして「この映画を直接見たのか?」とのおたずねに対しては,「直接見ました」とお答えします。
> 解説の池田さんもいわれていたのですが,たしかに,ロズニッツァ監督はなかなか平凡な人間にはとらえにくい(個性的な)クセのようなものがあると感じます。
> ソ連の外交や軍事に深刻な問題があったことや,ホロドモールのことも重大な問題であることは理解しています。いずれもウクライナの歴史の上で見落としてはならないことは当然です。
> なお,誤解されていないとおもいますが,わたしはロシアのウクライナ侵攻は不正であるとの立場です。ただ,ウクライナについては初心者なので,安易にわかったつもりにならないように,調べていきたいとおもいます。
> - - - - - - - - - - - - - -
> みなさま
> ついでですみませんが,中田考さんの新著「宗教地政学から読み解くロシア原論」がイーストプレスから10月19日に発売になるそうですが,ご興味のある方,ぜひ紹介なり,感想なり,交換していただけるとさいわいです。
> https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781621357
>
> 2022年10月6日(木) 21:04 tlessoor <tlessoor @ eos.ocn.ne.jp>:
>
>> チェチェンニュースの大富です。
>>
>> 寺本和泉さん、この映画を直接ご覧になった上での紹介ですか?
>>
>> 私は見ましたが、内容の良し悪しは別として、
>> 今回のウクライナ侵略に関係があるかというと、ほとんどないように思います。
>> 「バンデラ主義者」がデモをする場面はありますが、バビ・ヤール事件で、
>> ユダヤ人を殺した(または殺させた)のは基本的にドイツ軍や親衛隊です。
>> ウクライナ人自身が主体的に行動をする場面がほとんどないのが、
>> この映画の特徴の一つです。
>>
>> この映画をもって、現代のウクライナにもナチス勢力が・・・というように
>> 匂わせるのは、よく言って見当ハズレ、言葉を選ばずに言うと、こじつけです。
>> 実際に映画を見ると、少なくともロズニッツァ監督のメッセージは別のところにあると感じられると思います。
>>
>>
>> さて、せっかく映画の話なので、「ドンバス」を紹介しましょう。
>>
>> 2014年からのロシアのドンバス侵攻が、現在のウクライナ4州武力併合につながっているのは言うまでもありませんが、そのドンバスを舞台にした劇映画で、「バビ・ヤール」と同じロズニッツァ監督です。
>> 微妙な怖さと微妙な笑いのポイントがあり、ちょっとクセになるような作品で、こちらの方が、ウクライナ侵略についての理解が進むと思います。
>>
>> くわしくは、こちらをお読みください。
>>
>> チェチェンニュース Vol.22 No.28(#499) 2022.07.03
>> 映画「ドンバス」——フェイクニュースと現実のパズル
>> http://www.jca.apc.org/tlessoor/chechennews/chn/2228.htm
>>
>>
>> さてもう一題。
>>
>> そもそも、ロシアがウクライナを「ネオナチ」として批判できるのかという問題があると、ずっと思っています。
>>
>>
>> 日本だと、ヒトラーとスターリンを比べたら、「そりゃヒトラーの方がひどいだろう!」と思われているでしょう。でも、実際には有名な独ソ不可侵条約の秘密議定書で、ドイツとソ連は勝手にポーランドを分割占領し、その他東ヨーロッパの勢力圏を決めて、同時に軍事侵攻をして、分け合っているんですね。
>>
>> もちろんポーランド国民にも、フィンランド、バルト三国、ルーマニアなど各国の国民のあずかり知らないところで決まってます。
>>
>> ウクライナに関して言うと、ナチスが殺したウクライナ人と、ロシアが人工飢饉で殺したウクライナ人はだいたい両方とも300万〜400万人くらいです。
>>
>> もし、こうした民間人の虐殺を、現代の戦争の理由づけに使うことができるなら、ナチスによって多くの犠牲者を出したポーランドが、現にネオナチのいるドイツに軍事侵攻をしててもいいことになります。そうはなりませんよね?
>> プーチンが・あるいは一部の日本左翼が言っているネオナチ論はそういうレベルのものです。
>>
>>
>> ホロドモール(ウクライナ人工飢饉)で300万人を殺したロシアが、「ウクライナはネオナチが支配している」(これ自体嘘か巨大誇張ですが)などと批判する権利はカケラもないです。ここは確認しておきたいです。
>>
>> 寺本さん含め、日本でネオナチ問題を言い募っている人たちは、ホロドモールの問題をどう考えているのでしょうか?
>>
>> それでは、
>>
>>
>> On 2022/10/05 7:53, Izumi wrote:
>>> 映画『バビ・ヤール』(ある感想)
>>> http://blog.livedoor.jp/tarojii_suzume/archives/1080015668.html
>>> ナチスドイツ軍がウクライナに侵攻したとき,これを歓迎し,ユダヤ人大虐殺に協力したウクライナのナチス勢力が存在した。
>>> 現在,西側の一部の有識者はナチス勢力の存在をくりかえし否定しているが,歴史と現実を注意ぶかく調べる必要がある。
>>> (寺本 和泉)
>>>
>>>
>>> 2022年9月30日(金) 20:21 Izumi <tarojii70suzume @ gmail.com>:
>>>
>>>> 寺本 和泉です。
>>>> 大阪の映画情報で失礼します。予告編だけでもどうぞ。
>>>> - - - - - - - - - - - - - -
>>>> 10月2日(日)12:30
>>>>
>> の回に池田嘉郎さん(東京大学大学院人文社会系准教授/近現代ソ連史研究)のリモートトークがあります。ドイツ軍に協力したウクライナ民族主義者の「歴史の抹殺」につながっているとすれば,現代における注目点だとおもいます。
>>>> 第七藝術劇場 バビ・ヤール
>>>> http://www.nanagei.com/mv/mv_n1647.html
>>>> 『バビ・ヤール』予告編
>>>> https://www.youtube.com/watch?v=FiR2W6Mv6H0
>>>> - - - - - - - - - - - - - -
>>>> ホロコースト百科事典
>>>> 移動虐殺部隊
>>>> https://encyclopedia.ushmm.org/content/ja/article/mobile-killing-squads
>>>>
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