[CML 065615] 日本の未来
森中定治
delias @ kjd.biglobe.ne.jp
2022年 10月 4日 (火) 13:57:01 JST
みなさま
こんにちは。
今日は強い南風が吹き、真夏に戻ったようです。
先日の私の主張を見て、弱腰だとかロシアの味方だとかいう人も出てくると思います。
私は弱腰でもないし、何処か個別の他国の固定的な味方でもありません。
米国の味方でもないし、ロシアの味方でもないし、チェチェンの味方でもありません。
自分自身が考えた推論を述べるだけです。
でも、自分は誰の味方かとあえて問うなら私は私自身の味方です。そしてそれは日本の味方と同じです。日本がおかしくなれば私自身も無事ではおれないからです。同時にまた人間の生命の味方、言葉を変えれば人類は一つであり、その一つの人類の味方です。
推論の結果、たまたま何処かの国の味方になってしまうことはあるでしょう。
日本の外務省は、現在閉鎖中のキーウにある日本大使館を10月内に開館するようです。大使館は今までポーランドに避難していますが、キーウで再開するようです。他国のことはともかくウクライナでは現実に戦争が継続・激化しているだけでなく、ロシアの核兵器が使われる可能性が現実化しているこの危険な時に、ちょっと考え難いです。
これを知って私の考えが少し変わりました。
こんな危険な状態での大使館の避難解除は日本が自主的にできることではないように思います。どこかからの強い指示があれば別ですが。
米国はプーチン大統領を世界の大悪人と断罪し、そして西側諸国は右派政党はもちろんのこと、左派政党も同様に彼を大悪人と断罪しています。けれども私は、米国は彼を戦争犯罪者として裁きたいわけでもなく、プーチンロシアを滅ぼしたいわけでもないと考えます。第一本命の、東アジアで中国と事を構える際に、ロシアが中国に味方することを防ぎたい。ここに核心があると私は思います。
一つの予想ですが、私はロシア・ウクライナ戦争は早いうちに終わるのではないかと思います。それもロシアがウクライナの4州を得た戦勝国としてです。
その方向で米国が仲裁に入るような気がします。
ロシアは今なら停戦してもよいと言います。ウクライナから4州を得たこの時点で停戦、戦争終結ならロシアの勝利です。
すでにロシアはウクライナとの戦争で軍備も打撃を受け、国内の人心も相応に疲弊しているようです。中国に味方する力は損なわれたでしょう。その上、米国がプーチン大統領に4州と勝利を保証すれば、ロシアはもう米国にちょっと頭が上がらなくなります。
これこそが米国の狙いでしょう。
そうなると、収まらないのはむろんゼレンスキーウクライナです。ウクライナ人の生命は、米国の道具として弄ばれたことがはっきりします。これではウクライナは我慢ならないでしょう。
でもウクライナを黙らせる方法を米国は持っています。
それは、たった一言の言葉です。
ゼレンスキー大統領に対して、米国はこう言えばよいのです。
「ロシアがウクライナに核を使った場合、核戦争になるので米国は核による報復はしない」
この一言です。
こうなると、ウクライナは核の使われ損になります。
ロシアの提案に乗るしか道はなく、受諾が早ければ早いほどロシアの核兵器使用の可能性も消えます。
だから、ウクライナの日本大使館復興の方向になったのではないかという、私の推論です。
なぜこうなるかというと、米国は中国に対峙する時に、ロシアを退けておきたいからです。ロシアは悪だ!という非難にいつまでも関わり合っているのは米国の本意ではないでしょう。ロシアが中国の味方さえしなければよいのです。それならインドも中国から離れるでしょう。中国は孤立します。
そうなると、いよいよ東アジアでの戦争です。
日本がウクライナの代わりを務めるでしょう。
日本では、与党、戦争推進者はもとより、左派政党も中国を嫌っているかに見えます。
日台議連が近く訪台して、蔡英文総統らと台湾有事の対応と緊急時の邦人救出について話し合います。それは、ペロシ議長の訪台と同じく中国の感情を逆撫でし、中国の人たちをひどく怒らせるでしょう。わかりやすい言葉で言えば、意図的に中国に喧嘩を売る行為です。11月の岸田首相と習近平総書記の戦争を避けうるかどうかの非常に重要かつ繊細な会談に腐った卵を投げつけ、失敗に導こうという意志がありありと出ています。
戦争の種蒔きなど通り越し、まさに今戦争の花を咲かそうとするこの日台議連の台湾訪問に、立憲民主党の議員も入るようです。
こんな場合、日頃「我が党ほど平和を望む党はない」と自他共に認め、それゆえこんな場合日本で唯一頼みの綱とする左派政党も、中国に対しては懲らしめたいという意志を露わにし与党以上に対中国戦争を煽っているように、私には見えます。
まるで、All Japanで日本は対中国戦争を歓迎しているかのようです。
これでは真っ赤な血の大輪が日本で開花します。
情けないです。
森中 定治
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