[CML 064547] 日本の未来

森中 定治 delias @ kjd.biglobe.ne.jp
2022年 5月 29日 (日) 20:21:44 JST


みなさま

こんばんは。

選挙に向けたキャンペーンとしてお願いされ、日頃の日曜版に加えこの5月から取り出した野党政党の日刊紙、それを見ると「戦争をさせない」という言葉が目につきます。
戦争をさせないって、本当にそんなことができるのでしょうか。

私はベトナム戦争が始まったいわゆる「トンキン湾事件」を思い出しました。
米国の一番の目標は中国でしょう。習近平が率いる現在の中国の体制でしょう。米国の目標は現在の中国を崩壊させ、親米中国に作り替えたいのだと思います。
ロシア・ウクライナ戦争が長引けば米国も2面同時は困難、多分中国に対する行動はずっと遅れていくでしょう。もしロシアがこの戦争で負け、プーチン・ロシアが滅んで親米ロシアに変わったとします。
そうすれば米国の行動は急変し、対中国まっしぐらになるでしょう。その時は日本が矢面になるでしょう。
もしプーチン大統領も健在、プーチン・ロシアも永らえられれば、米国はロシアとウクライナの和解を試みるでしょう。先般5月14日、米国国防長官がロシア国防相と電話会談をしたとのニュースがありました。
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米国防長官、ロシア国防相に即時停戦を要請 ウクライナ侵攻後、初の電話会談
https://times.abema.tv/articles/-/10023571
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あれほどプーチンを戦争犯罪者と呼び、強力な武器を渡して一方的にウクライナを援助していた米国がロシアに停戦を申し出るというのです。ロシアの侵攻を弾劾し、プーチン・ロシアを滅ぼし親米ロシアに変えるつもりではなかったのでしょうか?

私は、ロシア・ウクライナ戦争がさらに長引くと判断されれば、米国はプーチン大統領と和解し、戦争終結を図ると思います。中国に対する行動を起こしたいからです。
その時はプーチン・ロシアは中国につかないという約束が、絶対条件でしょう。プーチン大統領がそれを飲むなら、戦争犯罪人は無罪放免となるでしょう。それどころかウクライナなどロシアにくれてやる!などともなりかねないでしょう。正義はどちらにも同じではなく、現実には重みづけがあります。

以下は、私の一つの想定です。
地続きのロシア・ウクライナと違い、海を挟んだ日本と中国はミサイル合戦になるでしょう。
台湾海峡かその周辺で航行中の日本の漁船のような民間船、あるいは海上保安庁や自衛隊の船が攻撃を受けて沈没します。乗組員は全員死亡。その後に、近くに中国軍の船がいたという報道がなされます。日本では中国軍、日本船を攻撃!日本船は沈没、乗員は全員死亡!と大きな記事が出て、連日メディアが煽ります。
無論、中国は全く関与していないという声明を出しますが、その時点で日本人はもうすでに中国に対する憎悪が上り詰めています。
その時、沖縄の自衛隊の基地から中国に向けたミサイルが北京近郊に発射され、その報復として今度は中国から日本本土にミサイルが発射される・・。
こんなシミュレーションが、私の脳裏に浮かびました。

「戦争をさせない」なんて、こんなあっという間の変化の中で本当にそれができるのでしょうか。
どのようなシミュレーションを考えているのでしょうか。

日本が、米国の尖兵として対中国戦争に追い込まれない方法は、中国、ロシア、インドが一つのチームとしてがっちり手を組むことが大きな要因になると思います。世界は2ブロックの対立になりますが、米国を中心とした西側ブロックも簡単には手を出すことができなくなり、米国の尖兵たる日本からも死神が去っていくと思います。
先般書いたように、所属するブロックが異なっていても賢くあれば「仲良く」できます。

それと日頃から中国を敵対視しないことです。
敵対視と言うことは、よいことはなるべく伏せ、否定的な内容、嫌なことを中心に表面に出すことです。これで日本国民の意識に相手に対する不快感が育ち、それが中国に対する憎悪に変わっていきます。我々はおかしいと思うことははっきりと言うと言って否定的なことを強く主張し、そのために中国に対する敵対意識、否定的な意識がその野党を信頼する人々の中に大きく育ちます。実際はそうではなくとも、まるで与野党の主張が一致したかのように国民には見えます。こうして実質的に中国に対する嫌悪感を煽っておいて、いよいよその意識が国民に育ってきた時、我々は戦争を否定すると言ったってどうにもなりません。科学的にはあれはあれ、これはこれ、でよいのかも知れませんが社会事象は繋がっています。口先ではなく、本当に戦争を避けたいと思うなら、この辺は本当によく考えてもらいたいものです。そうすれば何を一番望んでいるのか、その真意がもっと正しく伝わりさらに支持が増えると私は思います。

先の大戦の終結後、中国から逃げ遅れた日本の敗残兵に中国は何と言ったか?「恨みに報いるに徳を以てす」と言ったのです。この言葉を思い出すことは、日本と中国の戦争を避けるための大きな力になると、私は思います。日本の敗残兵と中国政府の関係を描いた『再生の大地』と言う合唱劇がもっともっと広まればよいと思います。

「戦争をさせない」とは、敵が攻めてきた時に白旗をあげることではなくて、まず敵が攻めてくるようなタネを蒔かないこと、不幸にして既にタネが蒔かれてしまっていても、それが芽を出さないように、人間だけに授かったこの大きな頭脳を使うということではないでしょうか。

森中





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