[CML 064525] アジア世界KK重要情報(94)

kenkawauchi @ nifty.com kenkawauchi @ nifty.com
2022年 5月 26日 (木) 17:00:11 JST


アジア世界KK重要情報(94)

           2022年5月26日

 私は、河内謙策です。私は、アジアと世界の平和や人権等をめぐる諸問題につき、
私が重要と考える情報を皆様に発信させていただきます。私は体調がよくないので、
大体月に2回ぐらいのペースでの発信になるかと思います。この情報の転送、転載は
自由です。私の意見については、皆様が批判をされることは自由ですが、私は、体の
都合があるので、反批判はしませんので、御了解ください。

 弁護士 河内謙策 連絡先:東京都豊島区南大塚3丁目4番4-203号
(TEL03-6914-3844、FAX03-6914-3884)

Email:kenkawauchi @ nifty.com

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    ウクライナ、勝利をめざして前進

☆ウクライナ東部で、ロシア軍とウクライナ軍の激戦が続いていますが、その正確な
戦況は、どうも、よく分かりません。ロシア軍は東部地域全般でなく、いくつかの都
市に絞って攻撃を集中するという方針に変化したようです(しかし、今までの「東部
地域は制圧した」という評価との関係はどうなのでしょうか。)。ウクライナ軍は健
闘しているようですが、実際の状況は、以下の記事よりも深刻なようです。

(検索BOXに ウクライナ、ルガンスク州要衝を死守 と打ち込んで見てください)



☆皆様御存知のように、「インド太平洋経済枠組み(IPEF(アイペフ))が、5月23
日に始動しました。しかし、日米共同声明をみても、外務省のサイトをみても、その
内容と実体は、よく分かりません。

 そこで、まずNHKの解説記事「IPEFって」を引用します。

(検索BOXに IPEFって を打ち込んで見てください)

 

 次に「苦肉のIPEF始動」という読売新聞の記事を引用します。これにより、IPEF発
足の背景が分かります。

(検索BOXに「苦肉のIPEF始動」と打ち込んで見て下さい)



 次に「読売新聞」の記事、「インドの動向がカギ」を読んでください。これによ
り、ウクライナ問題により、アジアにおいて、国際政治の大きな変動がおきているこ
と、しかし、その変化は流動的であり、おそらく、インドが、そのカギを握るという
見方が強い、ということが分かります。

(検索BOXに [深層NEWS]インドの動向がカギ と打ち込んで見てください)



☆自民党の佐藤正久外交部会長は、25日の党会合で、24日に中国軍とロシア軍の戦略
爆撃機が日本列島周辺で編隊飛行を行ったことに対し「クアッド開催国日本に対する
当てつけ以外の何物でもなく、中国自らが力の信仰者、ならず者国家であることを示
したようなものだ」と批判しました。

 私は、この批判に全面的に賛成です。1970年代以来の中国に対する甘い姿勢、宥和
的な態度が中国をつけあがらせ、増長させてきたことを我々は深刻に反省しなければ
ならないと思います。

(検索BOXに 中露爆撃機飛行「ならず者国家だと示した」 と打ち込んでみてくだ
さい)



   歴代統合幕僚長の座談会

2006年の自衛隊組織の改編にともない、それまでの自衛隊の統合幕僚会議議長が、
統合幕僚長となりました。自衛隊の中には、最高司令官はいませんので、統合幕僚長
が自衛隊の組織の最高責任者となります。

 第3代統合幕僚長(2009年3月〜2012年1月)折木良一、第4代統合幕僚長(2012年1
月〜2014年10月)岩崎茂、第5代統合幕僚長(2014年10月〜2019年4月)河野克俊 が
一堂に会して、岩間洋子(政策研究大学院大学教授)の司会の下で、「日本をどう守
るか」という、非常に面白い、また重要な座談会を行っています。同座談会の記録
は、『Voice』2022年6月号に掲載されています。

 特に興味を引いた発言を若干引用します。

「現在の国家安全保障戦略は環境の変化に適応できていない点がある。私が考える
キーワードは「統合」と総合です。」

「私の現在の不安は、米国の今後の「核政策」と「戦略的重心地域」がどうなるかで
す。[中略]米国は直前までは中国が最大の競争相手国と言っていたにもかかわらず、
「ロシアに最大の警戒をしないといけない」との論調が主流になり、中国への警戒感
が希薄になりました。」

「[専守防衛については]必要最小限から「必要適切に対応する」という姿勢に変える
べきです」

「日本を守るために日本は手を汚しませんというのは、私はこんなに品格に欠ける話
はないと思う」

「これまでの日本は非核三原則どころか、「議論せず」を加えた「四原則」になって
いたといっても過言ではありません」

「国際的な信頼感がなければ、何か危機がおとずれた時にどの国も助けてくれませ
ん。たとえ同盟を結んでいても、もし米国が日本を信頼していなければ、いざという
ときに見捨てられる可能性だってあるわけです。」



 以上みたように、非常に率直に議論されているから、このような議論に賛成するに
せよ反対するにせよ、必読の文献だと思うのです。

 このような議論と真剣に対峙することなく「憲法9条に反対する議論は誤りだ」と
いう空疎な主張を繰り返すだけでは、国民から見放され、国民から大衆的に批判され
る存在に成り下がってしまうでしょう。憲法9条を金科玉条のように振り回す人は、
過去の憲法論争の成果に驕(おご)るだけで、そのような事態についての空想力が欠
けているのでは、ないでしょうか。



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