[CML 064495] 経産省前テンひろば日誌2022年5月19日版

木村雅英 kimura-m @ ba2.so-net.ne.jp
2022年 5月 21日 (土) 23:45:55 JST


(テント日誌を転送します。重複ML送信をお許し願います。末尾に次を掲載しています。
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会・被曝強要委員会! その252  
放射能汚染水の海洋投棄を促進する原子力規制委員会
~定例会議「東電イチエフALPS処理水海洋放出」審査合格~)


経産省前脱原発テント座り込み日誌2022年5月19日版

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2022年5月19日は、座り込み3,904日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。

◎ 雨が降っている。こんな季節がしばらく続く 5月13日(金)前半(S・S)

今日は、朝から雨が降っている。事務所を出るころから、弱い雨が降っていた。これからの季節、こんな陽気が続くのかと思うとうんざりする。気を取り直して、経産省前に向かう。このところ復帰したMさんと、話しながら歩いていく。「風邪をこじらせて寝込んでしまったら、足腰の筋肉が弱って、歩けなくなった」とのこと。「でも、だいぶ回復してきた」ということで、この数週間、頑張って座り込みに参加できている。まだまだ頑張れる歳なので、元気を取り戻してほしいものだ。

 経産省前まで来ると、雨降りなので、心なしか人通りが少ないように思えた。雨の中ではあったが、手際よくセッテングをしていき、短時間で完了した。しばらくすると、千葉のYさんやサンケン太郎さんがやって来て、賑やかになって来た。太郎さんは、昨日のサンケン闘争時、体調を崩して、早退していたので、今日は来られないかなと心配していたが、元気に参加できた。太郎さんは、赤い冊子を熱心に読んでいた。「何の本?」と聞くと、「川口の在日朝鮮人の映画の本だよ。川口には在日の人がたくさんいるのだよ。知らないの?」とのこと。 太郎さんに教えてもらった。キューポラのある町というのは知っていたが、知らなかった。1つ、勉強になった。(S・S)

◎ 雨の中、多数で経産省に「汚染水を海に流すな!」5月13(金)後半(K.M) 
(ケロップ)

昼前から、福島の「これ以上海を汚すな!市民会議」が、原子力規制庁と東京電力本店に「汚染水を海に流すな!理解と合意なき海洋放出設備工事の6月着工中止を求める!アクション」。テントひろばからInさん、Miさん、私(K.M)が参加、アピールもさせてもらった。福島からの申入れに東電本店は「放出断念を約束できない」と冷たい応答だったそう。

経産省本店前に移動して座り込み。国会院内集会をオンラインで聴いていたら、秋本真利衆議院議員(自民党)が3月22日の「電力需給ひっ迫警報」を原発再稼動推進に結び付ける論を強く否定。雨が降り続ける中で、17時から経産省抗議行動を開始。ひとしきりのコールの後、私(K.M)から、今週の沢山の反原発行動の報告。特に汚染水の「海洋投棄」について、昨年4月13日の「廃炉・汚染水・処理水対策関係閣僚等会議」の決定(閣議決定ではない)後に、経産省・復興庁・文科省が税金を使ってトリチウム・放射能安全キャンペーンを行っていることを批判。

Taさんが経産省・東電によるトラブル続きのスマートメーターの押付けを糾弾。Yoさんが汚染水「海洋放出」の問題点を取り上げて、厳しく批判。私(K.M)から、イチエフの賠償・廃炉・除染が全くうまくいっていないばかりか、当初5兆円の予定が既に22兆円に達していることを批判。

Moさんが、沖縄辺野古問題を訴えて「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。Yaさんが11日(水)の大間裁判で、核のゴミ問題を中心に寿都町の町長選報道など充実した集会が議員会館で行われたと報告。Yoさんが50年前の沖縄本土復帰が沖縄の基地負担軽減に、全く、つながっていない現実を訴え、自公政権の嘘で若者の給料が上がらない現実を糾弾。そう言えば、辺野古基地建設も再処理施設稼働も地層処分適地探しも、いつまでも実現できなくても、「普天間使用や原発再稼動が出来ればいい」と政府や官僚たちが考えているのではないか。

Shさんが、新潟知事選に、優秀な片桐奈保美さんが立候補することを紹介。Hiさんが、5月9日のプーチン演説を振り返り、ウクライナ侵攻で先に手を出したロシアを責め、ヤマト(本土)から沖縄への基地押付けを問題視。Raさんがウクライナ戦争の次にアジアで戦争を起こされることを危惧し、国会における様々な反動的提案を憂い、沖縄意見広告掲載予定(5月15日)を伝え、青空川柳句会の案内し、「私たちがもっと勉強してしっかり運動しよう」と訴える。私(K.M)から、「人を殺してはいけない、人は殺されてはいけない、正義の戦争なんてない」と添えて、NOWAR・NONUKESのコール、雨の中の40名を超える抗議行動を終えた。
椅子などの片付けも手間取り、前半の方々の応援で荷造りし、Hiさんと片づけ、一杯。(K.M)

17時:雨の中、今日も座り込みが行われています。定例金曜抗議が始まりました。
スピーチは田中さんからです。今日は電力メーターの話。「数年後に全戸スマートメーターに代わる」という話だが、「これがとんでもないポンコツで、時々、火事を越すし、時々、とんでもない使用量を示して、莫大な金額を請求してくる。また定期的に強い電磁波を放射するので過敏症の人は体を壊してしまうことがある」というわけで、「スマートメーターをつけないでほしいと東電に要請している人は一定数いるし、過敏症の人は近所の家にも頼んで、一帯でスマートメーターを使わないようにしている」とのこと。ところが、これからはスマートメーターをつけない人には「検針に行く料金」を新たに請求するという! 
ふざけるな!

   
立派な冊子を配っている人がいます。出来立てだそうです。「新潟の新しい未来を考える会シンポジウム報告
2022 4 10」というものです。欲しい人は請求してください。
https://t.co/SIiOr258oE
(ケロップ)

◎ 憲法を、今、考えることの重要性を思う 5月14日(土)(O・O)

経産省の向かい側に位置する財務省。幾つもの大きな窓ガラスの中には、歪んでいるものが多数あり、歴史を感じさせる。当時、大蔵省だったこの建物は、GHQに約10年接収されていた。1945年9月11日に「72時間以内に現状を少しも変更せず明け渡せ」との命令があったそうだ。4階講堂は教会、地下にはボーリング場やビヤホールがあった。3階以上は兵舎になっていて、窓には洗濯物が干してあったという。日本人の降伏体験は一度だけだが、風化してしまったようにも感じる。今でも、都内には赤坂プレス・センター、ニューサンノー米軍センター、羽田郵便管理事務所、横田飛行場、多摩サービス補助施設、硫黄島通信所、大和田通信所がある。大和田通信所は、私の家から自転車で20分程の所にあり、2018年7月2日午後6時20分ころ、清瀬市の旭が丘団地の上空を低空飛行で、なんども旋回し、大和田通信基地に着陸したとの目撃情報があった。周辺は、住宅が密集し、保育園や学校、病院などの公共施設が複数ある。
木村草太さんは「憲法とは、国家権力が過去に犯した失敗リスト。失敗をリスト化し、禁止、これ以上繰り返さないようにするというもの。過去に国家は戦争・人権侵害・独裁、3つの失敗を繰り返した。そんなことがないように、人権を保障し、独裁を防ぐルールを盛り込んでおく、それが憲法」と語った。
 言い換えれば、国民の被害リスト、あるいは告発状でもあると思う。ウクライナ憲法を読むと、血を吐く思いで書かれたようにも感じる。ロシア憲法と読み比べるのも一興。因みに、いくつかの国の憲法における人権・自由に関する和訳文字数は、以下のとおりだった。長ければ良いという訳ではもちろんないが参考までに。
アメリカ合衆国 権利章典 2063文字
日本国憲法 第三章 国民の権利及び義務 2794文字
ウクライナ憲法 第2章 国民の権利、自由及び義務 7587文字
ロシア憲法 第2章 人間及び市民の権利と自由 1223文字
http://ukraine.is-mine.net/Ukraine.html#%E7%AC%AC%EF%BC%92%E7%AB%A0
https://w.atwiki.jp/intelljp/pages/14.html
(O・O)

◎ 日比谷公園からデモとエールの交換をした 5月15日(日)(ケロップ)

この日は、日比谷公園から沖縄のデモが来て、私(ケロップ)は、慌てて幟を1本外して、元テント前の交差点に行って、連帯の意思表示をしました。山本さんによると、これはデモ隊の皆さんにウケたそうです。幟があまりにもしっかり取り付けてあったので、デモ隊が来るまでに1本しか外せなかったのですが、みんなで1本ずつ持っていけばもっと良かったと思いました。

あとは下記の連続ツイートを見てください。
  https://twitter.com/keroppu8649/status/1525843692392976384
日比谷公園からのデモが農水省の角を曲がります。写真は第二梯団。私は幟を持って経産省の角で手を振りました。手をふりかえしてくれる人がいっぱい。
曇り。風少ない。今日は、沖縄「復帰50年を問う」5.15デモ ウチナー 
イクサバやナランドー 軍事基地は出ていけ!/日比谷
集会があるため、座り込みスペースにも、大勢が顔をだしてくれました。
短時間の人含め、トータル参加者20人くらいかな。
花壇と車道の間に咲いたアザミは草取りされずに生き延びています。先週咲いた花がタネになるまであと2週間くらいでしょうか?楽しみ♪
日曜の責任者F原さんは、毎週、手作りのおにぎりで皆さんを歓待しています。「今日のおにぎりは特に美味しいでしょう?だって、もう古古古米が混ざってないから。やっと無くなったんだよ」そ、そ、それは言わない方が。。。
日の丸右翼の車がウクライナ国歌を流しながら通り過ぎていきます。(ケロップ)

◎ 愛媛訴訟の最高裁の最終弁論に出掛ける人立ち寄る5月16(月)(保)

きょうは、午前中から小雨が降っていたが、11時過ぎから本降りになり、ずぶぬれになっての座り込み準備で、体を冷やしてしまった。午後3時過ぎに霧雨になったが、寒い座り込みであった。

 準備を始めていると、自転車で通りかかった人が「雨が降っていても座り込みするんですか?」と声をかけてくれました。「はい、そうです。年中無休です」と答えると「きょう(午後3時に)最高裁で愛媛訴訟の最終弁論が行われるので、これから行くところです」と言って立ち去った。

雨にもかかわらず、経産省前の人通りは多かった。ここぞとばかりに皆で声掛け。「福島は終わっていません」「原発再稼働に反対しましょう」「汚染水を海に流すな」。雨のため、ほとんどの人は、無言で通り過ぎて行ったが、幾人かはこちらを見ていたので、無駄では無かったと思います。(保)

◎ 割と静かな一日だった 5月17日(火)(Y・R)(ケロップ)

「今日は、曇り」との天気予報で出かけたが、事務所を出るころにはポツポツと小雨が降ってきた。たまにやむ時もあったが、ほとんどの時間は、小雨の中での座り込み。気温は低かった。今日から、後半の当番者に?sさんが入ってくれまして、大変、心強い限りです。裁判所に行かれるという方が、お寄りなり、しばらく立ち話をした。その後、時々来て下さるOkさんが座り込んで来られましたが、あとは当番者だけの静かな一日でした。(Y・R)

雨のち曇り、特別なことは無し。連続ツイート見てくださいね!
  https://twitter.com/keroppu8649/status/1526930662892408834
私(ケロップ)、今度から火曜日も(毎週じゃないけど)当番をやることにしました。火曜の夕方が人手不足だと聞いたので。あ、ちなみに月曜の夕方も人手不足だそうですよ、よろしく!(ケロップ)

◎ 規制庁の理解に苦しむ汚染水放出許可 5月18日(水)(保)

きょうは、昨日までとは打って変わって、一日中、快晴で、風はあるが、蒸し暑くないので、爽やかな座り込みであった。因みに気温26℃・湿度30%。
 天気が良かったので、経産省前の人通りは多かった。そのためか、我々の座り込みを見てびっくりしている人が幾人かいたので、効果はあるのでしょう。その証拠に、午後2時半頃に来られたご夫婦がカンパして下さった。お礼に「2週間に1回の割合で出しているニュースです。お読み下さい」と言って手渡しました。

午後1時半ごろ、原子力規制庁抗議行動から来られた横浜のKuさんが来られたので「今日、規制庁が放射能汚染水の放出許可を決定する予定と聞いていますが、どうでしたか?」と聞いたら「決定したよ」と言われました。全国の漁業組合が反対しているのにどうして規制庁が決定する権限があるのか!理解に苦しむ。
 きょうは、入れ替わりでしたが、10名の人が座り込んで下さいました。(保)

◎ 原子力規制委員会の汚染水放出承認に怒り 5月19日(木)(I.K)

経産省前に着いた時は暑いくらいだったが、午後2時近くなると、太陽が隠れて涼しくなる。時折、強い風が吹いてパラソルを付けた椅子が倒れるハプニングもあった。セッティング終わってすぐ、国会通りを「星野文昭さん国賠裁判」のあとの法務省弾劾デモが通った。

しばらくして、それに参加したひとが寄ってくれて、しばらく座ってくれる。昨日、原子力規制委員会が福島第一原発の処理水審査案を承認してしまったので、それに抗議する意味で、ヨーカンさんが手書きのバナーやプラカードなどを持って来て貼り出した。

   
ちらっと見ていく人もいたけど、ほとんど無関心で通り過ぎて行く。パブコメを出して反対しなくては…
12時半頃、八王子のKさんがいつもの美味しい瓦せんべを持って来てくれた。昼食に行ったKさんが、帰りにアイスクリームを買って来てくれた。
今年初のアイスを楽しむ。遅番の人が来ると同じごろ、長老Syさんも来てくれたので、私は帰路につく。(I.K)

=====投稿=====
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会・被曝強要委員会! その252  
放射能汚染水の海洋投棄を促進する原子力規制委員会
~定例会議「東電イチエフALPS処理水海洋放出」審査合格~
                         2022年5月19日 木村雅英
2022年5月18日の原子力規制委員会定例会議で議題1「東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所の実施計画変更認可申請(ALPS処理水の海洋放出関連設備の設置等)に係る審査書案の取りまとめ」を取り上げ、審査合格を決定した。
 会議中に、原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動や再稼働阻止全国ネットワークで「汚染水を海に流すな」と反対の声を上げたが、敵わなかった。
振り返れば、地元や漁協や全国や世界が反対している放射能汚染水の海洋投棄(「放出」)を原子力規制委員会が熱心に促進してきた。

〇歴代委員長が海洋「放出」推奨
何と2013年9月2日に田中俊一前委員長が日本外国特派員協会で記者会見し、東京電力福島第一原子力発電所(以下、イチエフ)で放射性物質を含む汚染水がたまっている問題では、放射性物質を基準値以下にした後に「海に放水することは避けられない」との見解を示した。
同じく、早くから「汚染水」でなく「処理済み水」と呼べと言ってきた更田豊志現委員長は、2018年5月に「1千基のタンクに貯まったトリチウム汚染水の責任主体は誰なのか。東電なのか、国の問題なのか」と東電小早川社長を問い詰めて「海洋放出」を促し、2021年6月の記者会見では薄めれば海洋放出の直前に放射性物質の濃度を測定する必要はないとする見解を示した。
日本で唯一の原子力規制組織である原子力規制委員会が、放射能汚染水の直前チェック無し海洋投棄を推奨しているのだ。

〇超特急審査でIAEAレビューにつなげる
原子力規制委員会は2021年7月から「イチエフ多核種除去設備等処理水の処分に係る実施計画に関する審査会合」を開始、2021年12月24日の第3回からほぼ毎週、東電の尻をひっぱたく様に急ピッチで半日費やす会合を開催、4月15日の第15回で審査を終了し事実上の合格に導いた。この審査会合の法的根拠は無く原子力規制委員会の決定に基づく(担当談)。
おまけに規制委は、10年間「特定原子力施設監視・評価検討会」を百回も開催しながら、イチエフ「廃炉」の姿も定義も不明確なことにも、地下水流入を止めることが出来ないでいることにも、ずっと目をつぶっている。更に、環境省ではなく東電が独自に実施した出鱈目「ALPS処理水の海洋放出に係る放射線影響評価報告書(設計段階)」を、東電が同報告書へのパブコメ結果を4か月も隠していることにも目をつぶって追認した。
一方、本年3月21日から25日にIAEAほかが来てレビューを実施、また5月18日から20日にIAEAグロッシ事務局長が来日し外務相・経産相と会談し地元との面会も希望、世界の原子力ムラが期待する海洋投棄を促進するつもりだ。 原子力規制委員会と世界の原子力ロビーが促進する放射能汚染水対策を許してはいけない。反対の声を上げ続けるとともに、下記パブリックコメントにも意見を出そう。【汚染水海洋投棄パブコメ】パブリックコメント募集https://www.nsr.go.jp/procedure/public_comment/20220519_01.htmlhttps://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public? 

東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所の実施計画変更認可申請(ALPS処理水の海洋放出関連設備の設置等)に係る審査書

=====デモ・集会のおしらせ====
★ 5月22日(日) 脱原発青空川柳句会(12時~)
   経産省前ひろば 12時~ 選者:乱鬼龍
★【JKS47 月例祈祷会】  5月24日(火)
時間:午後3時より開始 於:経産省前テントひろば
★5月27日(金)経産省前抗議行動(17時~18時)(毎週)


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木村雅英 KIMURA Masahide
e-mail : kimura-m @ ba2.so-net.ne.jp
携帯TEL : 080-5062-4196
Twitter :@kimuramasacl
経産省・規制委・放射線被曝の批判ページ:http://www.jca.apc.org/~kimum/
団体参加:経産省前テントひろば、再稼働阻止全国ネットワーク、原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動、原発いらない金曜行動
会議参加:さようなら原発1000万人アクション、eシフト



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