[CML 064475] スウェーデンやフィンランドのNATO加盟について「何の問題もない」

森中 定治 delias @ kjd.biglobe.ne.jp
2022年 5月 19日 (木) 15:20:04 JST


みなさま

こんにちは。
プーチンは狂っているとか、ウクライナを奪いたい欲の深い人間だとかいろいろ言われますが、1昨日(5月17日)配信のロイターの動画でのプーチンの主張を聞いて、自分が何をしたいのかよくわかっている冷静な人だと思いました。「悪そのもの」というプーチン像は目的をもって作られた嘘だと私は思います。

https://sn-jp.com/archives/81414?fbclid=IwAR3lTzh8s5l18eTPdvX3xwEp4jRvmiO1ZCsu7CFIC_vXyD0RrWDgH6t66HE <https://sn-jp.com/archives/81414?fbclid=IwAR3lTzh8s5l18eTPdvX3xwEp4jRvmiO1ZCsu7CFIC_vXyD0RrWDgH6t66HE>
プーチン氏が北欧2カ国のNATO加盟に柔軟な発言
「何の問題もない」(字幕・17日)(動画2分8秒)

スウェーデンやフィンランドは民主主義が徹底した国です。スウェーデンは多い場合は個人所得の何と60%が税金として徴収されます。なぜ国民はそれを黙っているのか。なぜそんな政府が支持されるのか。それはそのお金が真に人間のために使われていると考えるからです。徴収側の主張でだけではなく徴収される側も同じように考えます。人間社会として進歩した社会だと思います。スウェーデン社会民主労働者党のエルランデルやパルメがそういう社会を作りました。私は今はやめましたが、若い頃、スウェーデン社会を学びたいと思ってスウェーデン社会研究所の会員になり、スウェーデン大使館で何度も講演を聴きました。スウェーデンやフィンランドはNATOに入るけれども、西側に言われてロシアを脅かすような軍拡行為をしないと明言しています。その言葉がプーチンには信じられるのです。プーチンもこの動画の中で、「だがこの領土への軍事インフラの拡大は確実に我々の対抗措置を誘発するだろう」とはっきり釘を刺しています。スウェーデンやフィンランドはプーチンが何を嫌がっているか、何をすれば戦争が起こるのか、それを明確に理解しています。それさえしなければ戦争なんか起こらないのです。ウクライナは信用できません。いつでもロシアを脅かす兵器を置くと思います。北欧両国に対してはそういう心配がないと判断ができるが故に、プーチンは両国のNATO入りに安心ができるということだと思います。

「プーチンさん。私たちはあなたの今回の行為を見て、あなたを心からは信頼できないの。私たちにも安心が欲しいの。だからNATOに入ります。でもあなたを脅かすようなこと、あなたを苦しめるようなことはしないわ」

スウェーデンとフィンランドはプーチンに対してこう言っているのです。
その言葉を「わかっている」とプーチンはそのまま受け入れたのです。

ウクライナにはその信用がないのです。私はあの大統領を新聞やYoutubeで見ていて、それを感じます。

同じ言葉、同じ行為でもそれを誰がするのかで戦争になったり、にこやかに行われたり・・。
他国の信用を得るということはこれくらいの差を生み出すのだと、このニュースで感じました。

プーチンは鬼でも悪魔でもなく、強欲な人間でもなく、自国民を脅かすものを排除したいという判断があるだけだと思います。

森中





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