[CML 064453] マリウポリのウクライナ兵退去、捕虜交換へ
久下格
kuge_on_cml @ aoisora.org
2022年 5月 17日 (火) 10:34:52 JST
元国労の久下です。マリウポリの製鉄所でロシア軍と最後まで戦ったウクライナ兵211人が、負傷した53人の兵士とともに製鉄所を退避してロシア軍に投降したとロイターが伝えています。兵士たちは今後捕虜交換の対象となるようです。
・ロイターの記事 https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-mariupol-azovstal-idJPKCN2N21Q0
凄惨な攻撃で最後の1人まで皆殺しになるのではと思っていましたが、最後の最後に捕虜交換の交渉が成立したことで、ほんの少しだけホッとしました。
しかし、すでにマリウポリの街は廃墟と化しています。劇場に避難していた市民を含めていったい何人の人びとがロシア軍に殺されたのか? 虐殺を隠すため、ロシア軍はマリウポリ市内に何か所もの集団墓地を作ったと報道されています。第二次大戦でのカティンの森事件(ナチスとソ連によるポーランド分割に抵抗したポーランド人2万人をソ連軍が殺して埋めた)を思い起こさせるものです。
・カティンの森事件(Wikipedia) https://ja.wikipedia.org/.../%E3%82%AB%E3%83%86%E3%82%A3...
報道されていませんが、今回の交渉には先日の製鉄所からの市民退避に引き続いて、国連がかかわっているように思います。かろうじて今回国連は機能したのではないでしょうか? さらに一連の報道からは、ロシア軍が支配しているマリウポリその他の地域にも、ロイターやAFPなど西側のメディアが入り、戦争の実相を伝え続けていることがわかります。ロイターやAFPが常に公正な報道をしているとは思えませんが、命の危険をおかして戦場に入ったジャーナリストによって、報道の自由が維持されることが、人びとを虐殺から守ることにつながっています。
一日も早くロシア軍を撤退させて、戦争犯罪を暴かねばならないと思います。
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