[CML 064404] 追悼 金芝河と唐十郎 NHKドキュメント番組限定公開中

south sea dream_sea05 @ yahoo.co.jp
2022年 5月 12日 (木) 00:49:02 JST


転載です。
「詩人 金芝河 追悼
唐十郎と金芝河
「https://youtu.be/mV_nrvFmBKk
制作者の許可を得て当時のNHKの番組をアップしました。
 今から24年前の1998年、初来日が決まった韓国伝説の抵抗詩人を迎えるため、私は唐十郎さんと一緒に成田空港にいた。韓国民主化運動の象徴とも言われる詩人金芝河(キムジハ)氏が初めて来日することは「事件」だった。今思えば、なんとも恐れ知らずであったが、私は詩人の初来日に合わせ、彼が1970年に発表し、後に死刑判決を受けるきっかけとなった代表作「五賊」のパンソリ公演を企画プロデュースし、東京公演を準備したのだ。1972年戒厳令下のソウルで、金芝河と共に芝居を実行された唐さんにお声をかけ、梁石日さんや金守珍さんはじめ、在日コリアンの文化人達と実行委員会を立ち上げ、第一部にパンソリ「五賊」。第二部では、金芝河の詩による歌でつなげた創作劇「我々はどこに行くのか」を造り上演した。来日したのは、金芝河だけでなく、詩人を神のように慕う伝説のフォークシンガー 金敏基(キム・ミンギ)氏と国楽作曲家のカリスマ 金永東(キム・ヨンドン)氏が「付き添い」として一緒に来日されたのだ。
私の両親の世代では、日本での金芝河救援運動を知らない人はほとんどいない。東京での一回の公演は、ソールドアウトで当日券を求めるお客が殺到した。私は1970代の韓国の民主化運動のことは世代的に、後から伝説として語られているのを知っているに過ぎないが、1994年に初めて韓国のオペラハウスに招かれオペラ「カルメン」のカルメン役を演じて以来、しばしば韓国に招かれ公演をしていた。その過程でキム・ミンギ氏が公演に訪れて下さり、詩人金芝河氏との貴重な語らいや、夢のような時間を過ごすようになった...その頃の詩人は、獄中闘争からは長い時が流れていたが、その瞳はガラスのように繊細で、少しでも触れたら壊れてしまいそうに感じた...
初来日の時も日に日に不調になられ心配したが、私たちが心を込めて上演した公演を観劇されてから、別人のように元気を取り戻し舞台挨拶もなさったのが忘れられない思い出となった...心よりご冥福をお祈りします。고인의 명복을 삼가 빕니다.
#金芝河

https://youtu.be/mV_nrvFmBKk
期間限定で当時のNHK番組をアップします。
NHK唐十郎と金芝河」



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