[CML 064363] テント日誌5月5日版
木村雅英
kimura-m @ ba2.so-net.ne.jp
2022年 5月 7日 (土) 20:19:40 JST
(テント日誌を転送します。末尾に次を掲載しています。
原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その38
放射線被曝による小児甲状腺がん多発を、非科学的に葬らせてはならない
〜岩波科学4月号特集<原発事故と小児甲状腺がん>が指弾する原子力ロビーの嘘〜)
テント日誌5月5日(祝)版
経産省前テントひろば1807日後
◎ 4月28日(木)テント日誌(Y・R)
太陽が出ている間は、パラソルがないと暑いぐらいの日であった。経産省前に到着すると、2名ほどが待っていてくれまして、セッティングを開始したが正直言って、戦力にはなりませんでした。どうも他の曜日の手助けをした事があるらしく勝手が違うようで、結局は手直しをして、普
段より時間が掛かってしまった。本日は当番者が全員集合して座り込み者も多く12名でした。
後半の当番者Tkさんが、外務省に20数名で下記のような申し入れ書提出をするべく行ったところ、外務省は難癖をつけて、この申し入れ書を受け付けなかったとの事でした。
(これは市民の請願権を無視した許せない行為である)要請文の項目は以下の通りです。
ウクライナ政府とロシア連邦政府の戦争を止めるために、憲法において全世界の国民の平和的生存権を認める日本の市民として、下記のとおり要請します。
1.無条件・即時停戦のため外交努力を尽くしてください。
(1) 紛争当事国・関係国に無条件・即時停戦を要請してください。
(2) 国連総会に無条件・即時停戦決議を提案してください。
(3) OSCEを通じてミンスク合意の履行を要請してください。
(4) NATOに武器供与中止、不拡大宣言を要請してください。
2.日本政府は戦争支援をしないでください。
(1) ウクライナへの武器供与を中止、撤回してください。
(2) ウクライナへの戦費支援をしなでください。
(3) ロシアに対する経済制裁を解除してください。
という要請文でした
外務省はグウの音も出ないので逃げたのでしょう。本当に情けない官僚共だ❣
(Y・R)
◎ 休日なのに、にぎやかな座り込みになった 4月29日(金)(W・K)
今日は、寒くなって雨が降ると前から予報が出ていましたが、朝はまだパラパラで「自転車で駅まで行けるくらいで、良かったな」と思っていました。事務所に着くと、Yさんがもう来ていて、重いものはほとんど運びだしていました。ありがとうございます。
いつも私たちは、金曜日13時から15時までの前半の担当ですが、今日は祭日なので12時から15時で終了になります。それで後半の人と話し合って今回は前半担当者だけで座り込みをして、次回の祭日は後半担当者だけで座り込みをするということになりました。今日は、金曜担当
女性3人で、座り込みをはじめました。雨も降ってきました。
前回、右翼が来たので、今日はまた皇室関係の祝日でもあり、「右翼が来たら嫌だな」とだんだん心細くなりました。しかし、Yさんは荷物をつくり、経済産業省前まで押していきました。あとの二人は電気を消すのがわからず、手間取って遅れて出発しました。
5月11日の裁判報告会の資料を、印刷しておいてもらっていたので、そのセットもしました。なかなか忙しかったのです。経済産業省前にはYさんが来て待っていました。4人で準備をはじめましたが、雨はひどくなり、いつもより旗を立て、バナーを飾るのも手間がかかる気がしまし
た。そこへサンケンTさんが雨具もつけず、それでもニコニコして来てくれました。「わー良かった」という気分でした。みんな喜びました。
それから久しぶりに、Mさんが雨の中なのに、お連れ合いと一緒に大きなお菓子を持って、一時頃、来てくれました。この時も「わー嬉しい」という気分でした。みんな喜びました。特に私たちイロハネットのメンバーは・・。「しばらく具合が悪く、寝ていたら足が萎えて、歩くのが大
変になった」ということで、お休みでした。
元気な顔をみて、私たちも元気になります。大きなお菓子の中味は、江戸川区名物の小松菜まんじゅうと金魚の饅頭、それから、もう一種類の饅頭がありまた。小松菜まんじゅうは、江戸川区が元祖だそうです。徳川◯◯将軍が田舎に遊びに来て、食べた菜が大変美味しかったので、小松
菜と名付けたそうです。将軍の名前は、聞きましたが、忘れました。それから金魚は、江戸川区が日本の三大産地の一つだったそうです。今は数軒しか残ってないそうですが・・。初めて知りました。小松菜も金魚も身近なものですが、産地が東京とは意外でした。
お菓子は立派な箱に入っていて、その箱が裁判の資料入れにちょうど良かったので、中身はみんな食べてしまいました。説明だけ聞いて、食べられないみなさんごめんない。それからもNさん、Oさん、Mさんなど来てくれて賑やかになりました。「金曜抗議行動がある」と、間違ってき
た人もいたかもしれないけど、「きてくれてありがとう」という気持ちです。
雨にもめげずきてくれた人は美味しいお菓子がたくさんありました。右翼はやはり午後3時前頃に3台ほど車に乗り、なにか叫んできましたが、後ろにパトカーが付いていて、今回は降りず、過ぎ去りました。雨が降っていたからでしょうか?
午後3時から片付けをして、事務所に荷
物を運びました。皆様協力してくれてありがとうございます。雨の日は乾かしたり、拭いたり大変ですね。「一人でしている方はすごいな」と思います。それから裁判報告資料をセットして帰りました。「雑巾は家で洗おう」と思って、持ち帰りました。来週持っていきます。
(W・K)
◎ 東京東部労組たちのメーデーデモがあった 5月1日(日)(ケロップ)
昼から小雨。だんだん雨が強くなってきたので、15分前から片付け始めて3時ジャストに終わりました。その後は、いつも通りコーヒータイムをしていたのですが、Rさんは東京東部労組たちのメーデーデモの人たちと一緒に行ったまま、事務所には午後4時過ぎまで戻ってきませんで
した。「雨の中、たくさんの労組がそれぞれ発言したので長くなった」と、凍えて戻ってきました。でも、いいメーデーだったらしいです。
経産省前に、映画「棘2」のプロデューサーの人がいらして、チラシを置いて行かれました。今日の参加者数は約12名。写真は下記連続ツイートをご覧ください。昼から雨です。座り込みメンバーはいつもの常連さんばかりですが、その向こうに大勢います。
https://twitter.com/keroppu8649/status/1520667445773897728
https://twitter.com/keroppu8649/status/1520670137439092741/photo/2
(ケロップ)
◎ いくつもの訴えをした 5月2日(月)(保)
きょうは、昨日とは打って変わって、朝から晴天で、風も(時々、突風が吹いたが)大方穏やかで、座り込みには丁度良い天候であった。連休の狭間なので、人通りは何時もより少ないだろうと思っていたが、思いの外、多かった。それも団体で、虎ノ門方面へ向かっていった。省内のメ
ニューに飽きて、街中で食べたかった人が多かったのか、ただ単に、晴天なので外で食べたかっただけなのか?
判らなかったが。我々は、いつものように「原発を廃炉にするために座り込んでいます」「原発に反対しましょう」「福島は終わっていません」「汚染水を海に流すな」等々と声
掛けしました。
そのあと相棒のSaさんが愛用のトラメガで訴えました。「地震大国である日本の原発は大変危険。最近、全国で地震が頻発しており、いつ第二の福島事故が起きても不思議ではない」「子供の甲状腺がんは益々増えている。子や孫に核のない未来を残しましょう」「全ての原発を廃炉に
しましょう」。
きょうの参加者は12名。高級自転車のÝさんは我々より一足早く来て待っていてくれた。他の担当者もすぐ到着した。準備が終わって間もなく、横浜のObさんが美味しいお饅頭を差し入れてくれた。この他にも川崎のMiさん、Tさんも差し入れてくれたので、お腹が一杯になっ
た。皆さん御馳走様でした。
事務所で一休みしてから夕方の防衛省前行動に4人で参加した。(保)
◎ 今日は憲法記念日だったけれど 5月3日(祝)(Y・R)
今日は憲法記念日で祝日。有明防災公園で3年ぶりに行われた憲法集会の方に、皆さん参加されて「座り込みは、当番者くらいかな」と思って経産省前に到着すると、なんと高級自転車の人が待っていてくれました。セッテング直後に若い男性二人が通りがかり、そのうちの1人が「電
気をどうするつもりだ」と言いながら過ぎ去ろうとしたので、「原発が無くても電気は足りています(もっと勉強して下さい)」と返答したところ、そそくさと足早に去っていった。
14時頃、政治結社と名乗る街宣車3台(日本国神党、大日本燃力魂塾、下総政神党)が、座りこんでいる真後ろに停車し、15人程が降りてきて、その中で、スーツを着た7名が経産省に向かって整然と要請書なるものを読み上げていた(内容は聞き取れなかった)。また本日は、澤
地さんの国会正門前毎月3日行動に参加(100名程の参加者とのこと)されたお二人が、撤収時間まで座りこんでくれまして、そのうえカンパ迄頂きました。その人の報告の中で、嬉しいニュースがありました❣
なんと4月30日に退院した大島さんが、ショッピングカートを杖代わりに
して参加されて、「テントに寄りたいけれど、今日は、これで帰ります」とのことでした。本日は憲法集会があったにも関わらず東京西部ユニオンのお二人、日曜日当番の藤原節男さん等、11名の座り込みでした。 (Y・R)
◎ 昨日の憲法集会に参加の方が来られて 5月4日(水)(T・I)
5月3日と5月5日の間で5月4日は休日。天気よく暑い。高級自転車のYさんと同時に経産省前に着く。3人でセッティング。バナーなどピッと張れて気持がいい。Yさんは、このところ毎日きていて、セッティングを毎日やっている。当番によってやり方が違うので、「適当なセッ
ティングではダメな日もある」と言っていた。セッティング中にギターをひくFmさんが水戸の方から来てくれた、というか、昨日の有明の憲法集会に来て、今日まで滞在とのこと。自作の歌を披露してくれた。3.11を歌った曲だ。ほかにも、作詞作曲過程にあるウクライナの曲につい
て話し、それについては、みんなが意見を述べた。
日曜担当の藤原さんも参加した。当番のOkさんは2回ほど用事でお休みしたが、今日は元気に登場。「みんなの顔を見て、いろいろと話すとほっとする」と言っていた。今日は規制庁への抗議行動がなく、倉田さんは直接ここに来られた。「今年の本屋大賞の逢坂冬馬の『同志少
女よ敵を撃て』を読み始めた。1942年、独ソ戦の時の女性狙撃兵の話で、いまと、もろ重なる。皆さんにも読むことを薦めます」と言われた。東京西部ユニオンの2人、Aさんといつものメンバーが加わり、午後3時に終了。(T・I)
◎ 反原発の思いが政府に届いて欲しい 5月5日(木)(I.K)
快晴で少し暑いくらい。時々吹く風に経産省の鯉のぼりが泳いで、つい「屋根より高い・・・・」と口ずさむ。セッティングを終わっても、ほとんど人通りがなく、今日は当番3人の寂しい座り込みかと思っていたら、以前は良く川柳句会に参加していたNさんが「昔、子どもだった人
達へ」と、小さなきび団子や色んなお菓子を持って来てくれた。その後、東京西部ユニオンのお二人も来て、にぎやかになった。
Nさんは、沖縄が本土復帰する前に必要だった古いパスポートを見せてくれた。そんなころから沖縄に行っていたと聞いてびっくり!
そして、今の許せない政治の話で盛り上がった。後半当番のTさんが、いつもより早く現れたので、私とヨーカンさんはテントひろばを離れた。
そのあと、日曜担当の藤原さんが沢山の差し入れを持って来てくれたこと、通りがかりの親子が立ち寄ってお子さんがカンパを入れてくれたこと、また若い男性もカンパしてくれたという嬉しい報告の電話がYさんからあった。テントひろばを続けて行けるのも、こういうみなさんのお陰と感
謝だけど、「いつまで座り込めばいいのだろう」と思うこの頃だ。
早く、私たちの反原発の思いが、政府にちゃんと届いて欲しいものです。(I.K)
========投稿その1=========
編集方針の変更について(三上治)
テント日誌は、初期には八木さん(テント当時のメンバー)が担当していたのですが、彼が伊方の方に活動を移すにあたり、頼まれて引き受けました。その当時、僕は「連帯共同ニュース」の形で、テントの報告を書いていたからだったからだと思います。これはテントひろば運営会議の
ようなところから頼まれたわけでもなかったし、これと言って編集方針が提示されたわけではないですから、僕は自分で編集方針の基本をきめました。それは、
1)この日誌は、テントに関わる人たちをふくめた読者(広い読者)を対象にする。
2)読者の関心のあることを掲載する。原発関連のことが中心だろうが、それに限定しない。
3)テントはいろいろの人の集まりだから、その見解を自由に書くこと。つまりテントを代表する意見というのは、まれにあるかもしれないが、それは基本的にはないので、できるだけ、諸個人の自由な意見が発言できることにする。原稿は書き手の署名をもとめる(権力との関係もあるか
ら、イニシャルOK)。
テントひろばのように、統一的な理念に基づかない運動体は、それで、党派主導の運動ではない「広さ」というか、「幅」を持つことができると考えてきました。ただ、この運動体は、それが長所になるのですが、「異なった意見が、対立的にでた時には、どうするか」という問題が出て
きます。その場合の解決は党派の場合のようにはしたくないとか考えてきました。こういう運動体では経験したことがないことですから、その都度、討議し、解決していくしかないのですが、これは日誌の場合にどうするか、考えてきました。「対立する意見は、日誌に載せない」というの
も一つの方法ですが、それは日誌の内容を狭くしますし、読者の知りたいという欲求を否定することにもなります。表現の自由を自主規制の形で制限してしまうことでもあります。こういうことは、あまり起こらなかったのですが、随分と考えたことでした。そこで、この日誌では、それぞれ
の責任において自由に表現できることを考えてきました。
ウクライナ問題で、僕は、編集者の責任というか、課せられた課題という意味で、いろいろと問題が出るかもしれないことを承知で書きました。(これは日誌のできた経緯によるものです。僕は、編集を引き受けた時に、「書き手がいない時には、僕が書いて紙面を埋める」という覚悟を
したのです。そうしなければ、日誌は続けられない状況でした。これについては、長すぎるとか、テントひろばを代表する意見の懸念があるとのクレームが来ました。長すぎるのは、僕も「もっと短く書けないのか」悩んでもいたことで、「この批判は、もっともだ」と思いました。「長すぎ
る原稿は、読者にもよくない」とは常々、考えていました。ただ、僕は時々、テントひろばの代表としてのあいさつをさせられることもあり、その役割を演じていますが、「テントひろばの代表者だ」とは思っていませんし、この原稿をテントひろばの代表として書いたつもりはありません。そ
う受け取る人もいるだろうとは思いますが。
あくまで僕の個人の見解です。ウクライナ問題では、テントひろばの諸個人の意見があることは承知しているし、それを討議できる場もなかなか作りにくいことを心してきました。ウクライナ問題では、僕と違う意見が断片的にあるもののも、掲載してきましたし、本格的な論考が出てく
ることを期待していました。「違った見解は、編集者を兼ねている僕が書いてはいけない、書かない方がいいか」ということは、考えたのですが、仲間内の意見の違いというより、「読者の知りたいという欲求に応える」ことを優先しました。これは、それを優先することを編集方針として考え
てきたことですから。
ただ、そういう問題とは別に、テント日誌の編集方針について見直しというか、意見が出てきたことはいいことだと思います。「日誌についての検討しよう」ということがでてきたことは、いいことです。良くも悪くも、これまでは僕の任されてきたですし、どこか独善的になっているこ
ともあるのでしようから。本当に、テント日誌の編集方針を見直すことには大賛成だし、編集の内容を検討することはいいことだと思います。ただ、これはテントひろばのありかたも含めて、ゆっくりと時間をかけて検討して欲しいと思います。テントひろばも、いろいろのことを検討すべき時
期に来ていることと思います。昨日の運営会議には、体調が悪く、欠席をしたのですが、さしあたってこととしては、座り込みの報告を中心に編集方向を変えていくことは、いいと思います。その変更には、賛成です。長期にわたって日誌が続けられることを考えれば、過去の日誌も含めた検
討も十二分やって編集方針を確定してもらいたいと思います。運営会議がこれを決めていくことは、編集の責任ある体制ということも含めて決めていくのは難しいことかもしれません。でも、ここしか、決める場はないのですから、時間をかけて決めてもらいたい。体調がよければ、次回は出
席します。
(三上治)
=======投稿その2=========
原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その38
放射線被曝による小児甲状腺がん多発を、非科学的に葬らせてはならない
〜岩波科学4月号特集<原発事故と小児甲状腺がん>が指弾する原子力ロビーの嘘〜
2022年5月4日 木村雅英
首相経験者5人が、東京電力福島第一原発事故で「多くの子どもたちが甲状腺がんに苦しんでいる」とする書簡を欧州連合(EU)に送ったところ、政府・自民党が強く反撥し高市政調会長は「誤った情報」と強く批判した。本シリーズ「その37復興庁がUNSCEARを悪用して被曝
健康影響過少キ
ャンペーン」でも示した様に、各省庁が必至で被爆影響隠しを画策している。
そんな中で岩波科学4月号特集<原発事故と小児甲状腺がん>が非常に重要でタイムリーな科学的知見を提供した。
以下に簡単にその概要を紹介する。
【特集】原発事故と小児甲状腺がん
〇福島原発事故と小児甲状腺がんとの因果関係について
……津田敏秀
病気の発生という現実に対して、疫学の基本に立ち返り、因果関係を捉えなおし、UNSCEAR報告も福島県県民健康調査検討委員会報告も因果関係がないという根拠をまったく示していない。
〇3.11以後の科学リテラシー……牧野淳一郎
福島県でなされてきた分析は、地域差が出た分析を捨て、「影響はない」という結論ありきのもの。
〇福島県における甲状腺検査の諸問題III……濱岡豊
分析方法と過剰診断論の問題を具体的に指摘し、県民健康検査検討委員会・甲状腺検査評価部会およびUNSCEARの評価の問題点を指摘し、「専門家」にしっかりするか交代を要求。
〇症例把握なき過剰診断論——現実から乖離した甲状腺検査の評価……白石 草
甲状腺検査評価部会は、研究デザイン変更や「宮崎・早野論文」の扱いなど、常に都合の悪いデータを排除することで、被曝との因果関係を否定する評価を生み出してきた。実際の甲状腺がんの病状や経過は公式の場できちんと議論されていない。
〇安定ヨウ素剤投与指標策定の欺瞞……井戸謙一
事故後限られた自治体の住民以外は安定ヨウ素剤を服用できなかった。
〇これは「復興」ですか?61 小児甲状腺がん多発の責任……豊田直巳
2011年3月に甲状腺からの放射線を測定できた子どもはわずかに1080人だった。
〇福島県における甲状腺がん多発に関するいくつかの指摘——「三県調査」は福島県の甲状腺がんについていかなる主張もできない……黒川眞一
統計学の基本(ポアソン分布の信頼区間など)から説き起こして、菊池誠氏の書籍「福島の甲状腺検査と過剰診断」(あけび書房)の間違いを指摘し、「母数が100倍もちがう調査を比べることはできない」こと、すなわちいまだに言及される「三県調査」(青森、山梨、長崎)や他県で
の少数の甲状腺がんスクリーニング検査結果(岡山大、千葉大、慶應義塾女子高校)は、福島県の甲状腺がんに対していかなる主張もできないことを示す。
これらを読むと、「原子力ムラ」の「専門家」たちが露骨に、時には巧妙に、時には特権を悪用して、世界中の原子力ロビーと結託して、被曝影響隠しを画策していることが良く分かる。一方で、科学を理解できない政治家や官僚たちがこれらの大嘘を拡大・悪用して、被曝影響を過小に見せ
て原発推進と核兵器利用を画策しているのだ。騙されてはいけない。
(参考)
岩波科学4月号 https://www.iwanami.co.jp/book/b604590.html OurPlanet-TV
https://www.ourplanet-tv.org/topics/44751/
=====デモ・集会のおしらせ====
★ 5月11日(水)12:00~13:00原子力規制委員会前
・ 15:00~大間第27回口頭弁論16:00~参議院議員会館で報告集会
・ 15:00~復興費批判(大阪のグループ)
・ 17:00~18:00止めよう東海第二原発 第46回原電本店抗議
日本原電本店前
・ 18:45~19:45東電は責任を取れ 104回東電本店合同抗議
東電本店前
★ 5月13日(金)17:00~18:00経産省正門前(テントひろば)
★ 5月18日(水)12:00~13:00原子力規制委員会前
★ 5月20日(金)17:00~18:00経産省正門前(テントひろば)
・ 18:30~19:30金曜官邸前抗議
★ 5月22日(日)12:00~15:00脱原発青空川柳句会(テントひろば)
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