[CML 064326] Re: 労働者階級の国際連帯のために、陣営主義に反対!

早川(田島) hamasa7491 @ hotmail.com
2022年 5月 3日 (火) 07:53:36 JST


久下さま
貴重な論考のご紹介ありがとうございました。


民主主義的権利の達成度合いを指標として、国々の政治体制を評価せよということですが、それだけで南北問題は片付けることはできないと思います。


ベネズエラの「非民主的」左翼政権を倒して、米ホワイトハウスに後押しされた政権を立てれば、民主主義的権利は保障されるのでしょうか?


多分、中間層以上の人たちのインテリ層には民主主義的権利は拡充されるのでしょう。しかし、おそらく大多数の貧しい人たちには、逆の結果となるでしょう。


「非民主的」だと貶される左翼政権には、貧民ポピュリズムとも見える、一概に否定できない側面もあるのです。


そうした内実を見ずに民主主義を短絡的にみると、おそらく自由主義vs権威主義という、ネオコンが編み出した言葉遊び、あたらしい赤勝て白勝て「陣営主義」に陥るでしょう。



確かに今の中国をみれば、社会主義ではなくて「より効率的な開発独裁による資本主義」にみえます。だからこそ米大統領やネオコンは、毛沢東ではなくなった中国にこそ、経済面での最大の敵、最大の脅威を感じるのでしょう。


詰まるところ、科学技術や経済競争での絶対優位性はアメリカには最早無く、太刀打ちできないから、軍事同盟で中国を押さえつけよう、「民主主義」を梃子に使って。と



翻訳してくださった論考に、NATO拡張による世界再編成について言及が無いことに奇異を感じました。論者はそれを肯定しているのでしょうか? アメリカ民主党も選挙に勝つためのナショナリズム優先です。その上で、今はウクライナを応援することが全てで、NATO云々することやめよ、と言ってるのでしょうか?


NATOのこともアゾフ連隊ネオナチのことも眼をつぶろう、いまはウクライナを応援することに専念しよう、ということでしたら、私は眉につばを付けたくなります。


10代後半のとき、「とにもかくにも」ヴェトナムの人民を応援しようの一心だったと思います。今から想えば行きすぎでしたが、アメリカは全ての不正義の凝縮物でした。それ故に、米ホワイトハウス=ペンタゴンが大本営となっている今度の戦争にも、ウクライナ応援にも、暗い影を見てしまうのです。



その1960年代、日本にも「社会主義は全体主義の一つだ」という京大の学者たちの論がマスコミにはびこり、労働運動では「同盟」ができ、政治では「民社党」が出来たかと思います。


「自由主義vs社会主義」ではなく「自由主義vs全体主義」といい始めたのが1950~60年代、
そして、「自由主義vs専制主義」といい始めたのが、その60年後の今。還暦なのでしょうか?


「ロシアは出て行け、ウクライナを応援しよう」の一本スローガンは、最大の陣営主義につながっています。、NATOや日米豪印(クアッド)による、先進国絶対の大世界共栄圏、軍事同盟に利用されてしまうと思います。


>私たちは、アメリカ帝国主義と反帝国主義国家という想定された「二つの陣営」の代わりに、私たちの陣営があることを認識しなければならない。


きょうは憲法記念日です。昼からその集会のライブを見るつもりです。集会のスローガンが、

「ロシアはウクライナから出て行け!」だけでなく、「NATOやアメリカもウクライナから手を引け!」が明記されていることを、願うばかりです。

ni0615田島拝


On 2022/05/02 21:22, 久下格 wrote:
> ●労働者階級の国際連帯のために、陣営主義に反対!●
> (2022/05/02)
>
>  元国労の久下です。リンクしたのは note で紹介したアメリカDSAメンバーによる論考です。
>  ロシアのウクライナ侵略に反対する闘いの中で、とりわけ「古い左翼」の中に混乱が生じていると思っています。ロシアの蛮行を徹底的に糾弾し、ロシア軍の即時、全面撤退をまっさきに要求すべき今、そのことをあいまいにして、むしろアメリカ・EUとウクライナのゼレンスキー政権を第一に批判するような意見が、私の古い友人たちのあいだにあるのは本当に悲しい。
>  日本の左翼はずーっと「反米」でやってきて、もちろんそれは間違ってなかったと思うのですが、アメリカ - ヨーロッパ - イスラエル…いわゆる西側帝国主義に反対しているからといって、西側に封じ込められてきたロシア - 中国 - 北朝鮮 などに対する評価が甘かったのではないか、それが現在の混乱に通じているのではないかと思うのです。
>  アメリカやヨーロッパの左翼の間では、こうした傾向に「陣営主義」という名前をつけて、「陣営主義」になってはいかん、と言う議論がもうだいぶ前からあるようです。
>  今回 DeepL というフリーの翻訳ソフトで訳出した論文は、サンダース旋風の推進者でオカシオ・コルテスが所属するアメリカDSA(Democratic Socialists of America)のサイトに2020年に掲載されたものです。
>  私は、ロシアのウクライナ侵略に対しては、一切妥協することなく、徹底して反対すべきだと思います。アメリカのベトナム侵略に反対したように…、アメリカのイラク侵略に反対したように。私たちは何の躊躇もなく「アメリカ軍はベトナムからただちに撤退しろ!」と叫んだではないですか。「アメリカ軍はイラクからただちに撤退しろ!」と叫んだではないですか。今は「ロシア軍はウクライナからただちに撤退しろ!」と叫ばなければなりません。そのことを考える足掛かりを与えてくれる論考だとと思います。
> (私はほとんど英語が読めないので、リンクで紹介した文章は DeepL の自動翻訳ほぼそのままです。英語教育を受けた方による正確な訳出を希望しています。)
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> https://note.com/aoisora_org/n/n1d292a59180e
>
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