[CML 064304] 【ご案内】康玲子さん「時代の曲がり角で」(雑誌『アジェンダ』連載)電子書籍を発行しました。

FUJII,Etsuko peace @ tc4.so-net.ne.jp
2022年 5月 1日 (日) 12:11:31 JST


藤井悦子(アジェンダ・プロジェクト編集部)です。

康玲子さんの電子書籍発行のご案内を再送します。

GW期間中にお読みいただれば幸いです。

 

(拡散お願い)

雑誌『アジェンダ――未来への課題』で、
創刊当初から20年近くにわたって連載していただいている

康玲子さんの記事「時代の曲がり角で」を今春の掲載分までまとめて、

このたび2冊の電子書籍として発行いたしました。

Vol.1は第1号(2003年夏号)から第38号(2012年秋号)まで、

Vol.2は第39号(2012年冬号)から第76号(2022年春号)までを収載しています。

https://onl.bz/eGeaUYy
(amazon kindle版で発行しています。Unlimitedでもお読みいただけます。)

 

この20年間、康玲子さんが時代を映しながらつづってこられた文章は、

私たちの社会の一員として、変化への希望と、右傾化への危機感、次世代への責任……

「時代の曲がり角」に立って、

ひとりの在日朝鮮人としての一貫した視点で

日本社会をしっかりと見つめて、深く、丁寧に書かれています。

康玲子さんのみずみずしい文章を、ぜひ、じっくりとお読みください。

 

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「時代の曲がり角で 

時代の曲がり角に立って、ひとりの在日朝鮮人女性が思い考えたこと」

Vol.1, Vol.2  

康玲子・著

 

https://onl.bz/eGeaUYy
(amazon kindle版で発行しています。Unlimitedでもお読みいただけます。)

2022年4月17日発行(各号1000円+税)

発行:アジェンダ・プロジェクト

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<康 玲 子(かん よんじゃ) 著者 プロフィール>
在日朝鮮人(韓国籍)二・五世。主婦。
京都府外国籍府民共生施策懇談会委員。
京都府人権教育・啓発施策推進懇話会委員。
学校等で在日朝鮮人問題についての講演を続けている。
『私には浅田先生がいた』(三一書房)で、在日女性文芸協会の第一回「賞・地に舟をこげ」受賞。

<vol1.vol2 「はじめに」より>
「今から二〇年前、二〇〇二年の九月一七日に、小泉純一郎総理大臣が平壌を訪問し、金正日総書記と会談した。初の日朝首脳会談であった。この時、両者は『日朝共同宣言』に署名し、国交正常化交渉の再開に合意したが、それ以上に注目されたのは拉致問題だった。北朝鮮が拉致の事実を認め、『五人生存、八人死亡』と発表したのだ。……
 私はひとりの在日朝鮮人(韓国籍)の主婦として家庭生活を送っていたが、やはり強いショックを受けた。毎日毎日報道を見聞きしながら、心の中に渦巻くものの大きさに潰されてしまいそうだった。その苦しさに耐えかねて、家事の合間にぽつぽつと文章を書き始めた。書かないではいられなかったのだ。心の中でもつれ、固まり、重い石のようになっているものを、書くことで解きほぐさなけれは、息もできないような心持ちだったのだ。……
 およそ二〇年前から始めて一〇年前までという期間に書いたものを読み返してみると、その時々のことが思い出され、世の変遷とともに自分自身も変化したことを感じる。……
 今、私たちが立たされている時代は、戦争、核、原発、気候変動、災害、感染症、また分断、格差、貧困、人権……という多くの課題に直面している。『時代の曲がり角』という感覚も、二〇年前と現在とでは違っているのかもしれない。それでも、やはり『曲がり角』は続いているようにも感じる。」

「……この二〇年の間に、世の中はずいぶん変化してきたと感じる。それをここにうまくまとめて書くのは難しいが、私が強く感じていることをひとつ挙げるなら、社会全体の右傾化ということだろうか。ヘイトスピーチの問題が深刻化して、歴史修正主義がまるで歴史の諸学説の一つであるかのような位置を占めつつあることに、今、大変な危機感を覚えている。
特に、この一〇年ほどは、日韓関係がかつてないほどに悪化したと言われ、私にとって大変苦しい期間だった。何か書こうとしても、ヘイトの声が聞こえてくるようで、気力が萎えてしまいそうなこともあった。
 そんな中にあっても、『アジェンダ』の存在そのものが、私には大きな励ましだった。……良心的な方々がたくさんいらっしゃる。そう思えるだけで、私もなんとか前向きに生きようという姿勢を保つことができた。そして書き続けることもできたのだ。本書はそんな記録としても、お読みいただけたらうれしいと思う。」

<Vol.1 目 次>
はじめに
北朝鮮をめぐって、今考えていること
―― ひとりの在日朝鮮人として ―― (第一号 二〇〇三年夏号 掲載)
第一回 「女性と男性の平等」に思う (第四号 二〇〇四年春号 掲載)
第二回 「憲法」が教えてくれた (第五号 二〇〇四年夏号 掲載)
第三回  チェルノブイリを忘れない (第六号 二〇〇四年秋号 掲載)
第四回  教育基本法「改正」反対――子ども達の命を守るために (第七号 二〇〇四年冬号 掲載)
第五回  あらゆる外国人への差別をなくすために (第八号 二〇〇五年春号 掲載)
第六回  京都議定書発効によせて (第九号 二〇〇五年夏号 掲載)
第七回  いま外国人教育の充実を(1) (第一〇号 二〇〇五年秋号 掲載)
第八回  いま外国人教育の充実を(2) (第一一号 二〇〇五年冬号 掲載)
第九回  外国籍住民に参政権を! (第一二号 二〇〇六年春号 掲載)
第一〇回 排除されてきた人々/祖母の思い出 (第一三号 二〇〇六年夏号 掲載)
第一一回 広島へ行ったこと (第一四号 二〇〇六年秋号 掲載)
第一二回 教室から――教員になって (第一五号 二〇〇六年冬号 掲載)
子どもたちへ――いま伝えたいこと――(1) (第一六号 二〇〇七年春号 掲載)
子どもたちへ――いま伝えたいこと――(2) (第一七号 二〇〇七年夏号 掲載)
子どもたちへ――いま伝えたいこと――(3) (第一八号 二〇〇七年秋号 掲載)
子どもたちへ――いま伝えたいこと――(4) (第一九号 二〇〇七年冬号 掲載)
第一三回 「少子化」の時代に (第二〇号 二〇〇八年春号 掲載)
子どもたちへ――いま伝えたいこと――(5) (第二一号 二〇〇八年夏号 掲載)
子どもたちへ――いま伝えたいこと――(6) (第二二号 二〇〇八年秋号 掲載)
子どもたちへ――いま伝えたいこと――(7) (第二三号 二〇〇八年冬号 掲載)
子どもたちへ――いま伝えたいこと――(8・最終回) (第二四号 二〇〇九年春号 掲載)
第一四回  世代交代に思う(1) (第二五号 二〇〇九年夏号 掲載)
第一五回  政権交代に思う (第二七号 二〇〇九年冬号 掲載)
第一六回  韓国併合百年に思う(1) (第二八号 二〇一〇年春号 掲載)
第一七回  韓国併合百年に思う(2) (第二九号 二〇一〇年夏号 掲載)
第一八回  子どもたちに「豊かさ」を (第三〇号 二〇一〇年秋号 掲載)
第一九回 「国境」を生きる人達 (第三一号 二〇一〇年冬号 掲載)
第二〇回  私たちのお正月(1) (第三二号 二〇一一年春号 掲載)
第二一回  福島第一原発事故に際して (第三三号 二〇一一年夏号 掲載)
第二二回  今こそ「多文化共生」の社会を! (第三四号 二〇一一年秋号 掲載)
第二三回  原発事故を乗り越えるために (第三五号 二〇一一年冬号 掲載)
第二四回  私たちのお正月(2) (第三六号 二〇一二年春号 掲載)
第二五回  原発再稼働と外国人管理(1) (第三七号 二〇一二年夏号 掲載)
第二六回  原発再稼働と外国人管理(2) (第三八号 二〇一二年秋号 掲載)
おわりに


<Vol.2 目 次>
はじめに
第二七回  平和を願う人々  (第三九号 二〇一二年冬号 掲載)
第二八回  私たちのお正月(3) (第四〇号 二〇一三年春号 掲載)
第二九回  反省の日々 (第四一号 二〇一三年夏号 掲載)
第三〇回  ハワイの日系人に学んだこと (第四二号 二〇一三年秋号 掲載)
第三一回  少数者として生きて (第四三号 二〇一三年冬号 掲載)
第三二回  私たちのお正月(4) (第四四号 二〇一四年春号 掲載)
第三三回  子どもたちに伝えたいこと (第四五号 二〇一四年夏号 掲載)
第三四回  気持ちを新たに (第四六号 二〇一四年秋号 掲載)
第三五回 「歴史認識問題」に思う (第四七号 二〇一四年冬号 掲載)
第三六回  立ち止まって考えることから (第四八号 二〇一五年春号 掲載)
第三七回 「七〇年」に思う (第四九号 二〇一五年夏号 掲載)
第三八回  夏の終わりに考えたこと (第五〇号 二〇一五年秋号 掲載)
第三九回 「『在日』は生きてるだけでカウンター」 (第五一号 二〇一五年冬号 掲載)
第四〇回  私たちのお正月(5) (第五二号 二〇一六年春号 掲載)
第四一回 「越境人」を目ざしながら (第五三号 二〇一六年夏号 掲載)
第四二回 「伝える」ことの大切さ (第五四号 二〇一六年秋号 掲載)
第四三回  情報の海の中で (第五五号 二〇一六年冬号 掲載)
第四四回  心に壁はつくらせない (第五六号 二〇一七年春号 掲載)
第四五回  心の壁に風穴を (第五七号 二〇一七年夏号 掲載)
第四六回  マンデラ氏の言葉から (第五八号 二〇一七年秋号 掲載)
第四七回 「憲法」を何度も読みたい (第五九号 二〇一七年冬号 掲載)
第四八回  核廃絶と脱原発 (第六〇号 二〇一八年春号 掲載)
第四九回  私の #MeToo (第六一号 二〇一八年夏号 掲載)
第五〇回  人権を大切にするということ (第六二号 二〇一八年秋号 掲載)
第五一回  日韓関係を想う (第六三号 二〇一八年冬号 掲載)
第五二回  キムチをめぐるあれこれ(1) (第六四号 二〇一九年春号 掲載)
第五三回  外国人とともに生きる未来を (第六五号 二〇一九年夏号 掲載)
第五四回  分断を越えて (第六六号 二〇一九年秋号 掲載)
第五五回  韓国・民主人権記念館 (第六七号 二〇一九年冬号 掲載)
第五六回  新型コロナウイルスのニュースに思う(1) (第六八号 二〇二〇年春号 掲載)
第五七回  新型コロナウイルスのニュースに思う(2) (第六九号 二〇二〇年夏号 掲載)
第五八回  新型コロナウイルスのニュースに思う(3) (第七〇号 二〇二〇年秋号 掲載)
第五九回  世代交代に思う(2) (第七一号 二〇二〇年冬号 掲載)
第六〇回  私たちのお正月(6) (第七二号 二〇二一年春号 掲載)
第六一回  入管法改定をめぐって (第七三号 二〇二一年夏号 掲載)
第六二回  時間を超えて (第七四号 二〇二一年秋号 掲載)
第六三回  一億二〇〇〇万分の一の世論 (第七五号 二〇二一年冬号 掲載)
第六四回  外国人に世論のサポートを (第七六号 二〇二二年春号 掲載)
おわりに

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アジェンダ・プロジェクト

〒601-8022 京都市南区東九条北松ノ木町37-7
TEL・FAX:075-822-5035
https://agenda-project.com/

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ここまで

 



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