[CML 064660] アジア世界KK重要情報(101)

kenkawauchi @ nifty.com kenkawauchi @ nifty.com
2022年 6月 12日 (日) 14:40:18 JST


アジア世界KK重要情報(101)

           2022年6月12日

 私は、河内謙策です。私は、アジアと世界の平和や人権等をめぐる諸問題につき、
私が重要と考える情報を皆様に発信させていただきます。私は体調がよくないので、
大体月に2回ぐらいのペースでの発信になるかと思います。この情報の転送、転載は
自由です。私の意見については、皆様が批判をされることは自由ですが、私は、体の
都合があるので、反批判はしませんので、御了解ください。

 弁護士 河内謙策 連絡先:東京都豊島区南大塚3丁目4番4-203号
(TEL03-6914-3844、FAX03-6914-3884)

Email:kenkawauchi @ nifty.com

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    ウクライナ軍、勝利をめざして前進

☆ウクライナ東部での、ロシア軍とウクライナ軍の激しい死闘が続いています。情報
が入り乱れているため、やきもきさせられましたが、今度は、間違いないようです。

 セベロドネツクを中心とした戦闘については、ロシア軍が「占領に失敗」したよう
です。あの悲観論者のルガンスク州のガイダイ知事がいう事ですから、かなり信憑性
があると私は判断しています。

(検索BOXに  苦戦のロシア軍、東部要衝セベロドネツクの「占領失敗」 と打ち
込んで見てください)



☆深刻なウクライナ穀物の輸出「停止」が世界的な大問題に発展しています。輸出妨
害しているロシアの黒海艦隊の行動は、ジュネーブ諸条約第一追加議定書54条に反す
る国際法違反の行動として厳しく糾弾されるべきだと思います。

 アメリカが地対艦ミサイル「ネプチューン」をウクライナ軍に供与するという話
は、どうなったのでしょうか。

(検索BOXに「深刻なウクライナ穀物の輸出停止」と打ち込んで見てください)



☆先日ウクライナ東部ドネツク州の一部を実効支配すると言われる親ロ派武装勢力の
「裁判所」がウクライナ側「雇い兵」3人に死刑判決を言い渡したというニュースが
流れました。

 大変に問題のある事件です。

(検索BOXに ウクライナ側の雇い兵3人に死刑判決 と打ち込んで見てください)



 まず、「裁判所」が国際社会で認められている国家の機関としての裁判所ではあり
ません。

だから、そもそも、「判決」を言い渡す資格はありません。

 次に、「捕虜」に対する国際法の大原則が守られたのかどうか、疑問があります。
テレビのニュース解説者も、この点は曖昧でした。捕虜になったんだから軍法会議で
も裁判所でも、捕虜になる前の戦闘行為の責任が問われるのは当然だ、というのは、
国際法の原則、すなわち、捕虜になる前の行動について刑事責任(たとえば、戦闘行
動でない市民を殺害した、とか、女性をレイプした)が問われることがあっても、

捕虜になったこと自体の責任が問われることはないという原則が守られているかどう
か、疑問です。これは、厳密には「訴状」が検討される必要があることです。

 第三に、判決が、司法権の行使でなく、戦闘の結果の復仇になっています。「死
刑」を簡単に言い渡すことに、戦慄をおぼえます。ちなみに先日のウクライナの戦争
犯罪第一号は、懲役15年でした。



今回の裁判の結果は、まさにロシアや、ウクライナの親ロ派勢力が何を企んでいるか
を如実に示すものです。彼らの頭には、自由とか、人権とか、国際法はないのです。
今後も継続して注視する必要があると思います。

 なお、捕虜と国際法について、簡単に知りたい人は、以下の論文が便利です。

*新井京「武力紛争法」、浅田正彦編著

『国際法』(第4版)東信堂



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