[CML 064654] テント日誌6月9日版

木村雅英 kimura-m @ ba2.so-net.ne.jp
2022年 6月 11日 (土) 20:33:58 JST


(転送します)

経産省前脱原発テント座り込み日誌2022年6月9日版

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2022年6月9日は、座り込み3,925日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。

◎ 雷雨の中でのセッティングだった 6月3日(金)前半(S・S)

事務所を出るころから、上空は黒い雲に覆われ、いつ降り出してもおかしくない状況であった。遠くで雷鳴もなっている。今日の座り込みは、ずぶ濡れも覚悟のうえだった。経産省正門の前にやって来ると、ぽつぽつ雨粒が下りてきた。セッティングを開始し出したら、本格的に降り出してきたので、雨合羽を急いできた。急に降り出したので、傘を持たないで昼食に出かけていた官僚たちが足早に走り去り、建物の中に消えていく。雷鳴が鳴り響く中、黙々とセッティングを進める。ようやく出来上がり、座り込み開始。この時点でイロハの全員と私で7名の座り込み。雷がゴロゴロいいながら時々近くに落ちてきているようだ。「ここには落ちないだろう」と思っているが、それでも心配しながらの座り込みである。

 やがて、裁判所方面からYさんがやって来る。「高裁前での福島原発事故の責任を問う唯一の刑事裁判、福島原発刑事裁判控訴審のランチタイムスタンディングに行ってきた帰りである」と言う。「今日は、その最終日で100人ほどが集まった」とのこと。「参加者がこちらの座り込みにも寄って来るかな?」と思ったが、あいにくの雨で、福島現地からの人は顔を見せなかった。

 そのうちに、雨はすっかり止み、見渡す限りの青空が広がった。「今日はもう雨は降らないだろう」と話をしていたら、午後3時を過ぎて、4時ころになると再び空が鉛色になり、私が文科省のスタンデイングに行った頃、大粒の雨が降り出した。雨の中、マイクアピールが続いたが、降り方が尋常でないので、しばらく文科省のひさしの下に避難し、一時中断した。また、雨が小やみとなって来たので、マイクアピールを再開した。今日は、雨にたたられた金曜行動であった。が、20名近くの文科省前スタンデイングであった。(S・S)

◎ 
脱原発テントひろばの集会、戦争も原発も基地にも反対 6月3日(金)後半(K.M) 
(ケロップ)

福島原発刑事裁判控訴審への「6日に結審しないで」ランチタイムスタンディングの途中で雨。その後、雨風雷に耐えて国会正門前に駆けつけると、激しい雨の中に澤地久枝さんほかが国会に向かって自公政権への抗議。経産省前に戻って雨宿りしているといつの間にか晴れ間。再び空が雨雲に覆われてしつこく雨が降ったが、経産省抗議行動を開始する頃には再び雨が止む。
午後5時、コール後、Obさんから経産省の施策を厳しく糾弾。続いて、札幌地裁が泊原発を止めたこと、島根県知事が島根2号の再稼動を容認したことを確認。Urさんが311子ども甲状腺がん裁判(5月29日)の厳しい涙の傍聴報告、田中一郎さんが神奈川賠償裁判から日本維新のインチキ政党批判と放射線被曝の線量限度が化学物質毒性と比較して1千倍以上甘いことを訴え、私(K.M)から雨の中の澤地久枝さんとともに国会正門前行動を紹介、Miさんが水俣病と被ばくと甲状腺がんと並べて反原発運動の闘いを語り、私(K.M)からBSTBSでやっとアメリカほかの軍需産業の売上・株価増を報道、東西冷戦後に落ちた防衛産業が9.11で息を吹き返し、ロシアウクライナ侵攻で一層急進。

「座り込め、ここへ」と「水に流すな」の歌を歌い、汚染水を海に流すな、東電は核物質防護違反続きと経産省に訴える。続いて、Yoさんが沖縄米軍基地のPFAS等の汚染問題と日本経済をがたがたにしたアベノミクスにサントリーが桜を見る会への酒類提供批判、Hoさんが財政破綻を招いた政権批判と参議院選挙への原発争点化、最後に東京新聞の防衛費5兆円の他への使い道報道を紹介のあと、戦争反対・原発反対・再稼動反対のコールで締めくくる。
(K.M)

ケロップさんの連続ツイート
https://twitter.com/keroppu8649/status/1532647149993074688 
https://twitter.com/keroppu8649/status/1532639403864371200?s=21&t=Rgd1Wibr4A6DaiL_FlzYEA
経産省前テントひろば(金曜抗議) 6月3日17-18時
今は曇りだけれど、今日は昼から2度も土砂降りの雷雨があったため、レインコートを着て、カバンをビニールで包んでいる人が多いです。プラカードがびしょ濡れの人もいて、みんな大変な姿です。それでも数が減ることもなく、忙しくても金曜はここに集うのです。
まずは先週の子ども甲状腺がん裁判の報告から。事故当時未成年だった若者の甲状腺がんとの苦しい闘いについて、傍聴券が当たった人から「傍聴席の人々はすすり泣きしていた」と報告。
田中一郎さんより1mSv/年という基準がいかにひどいかの先週のスピーチの再説明。わかりやすく書いた資料も配ってくれました。環境省の化学物質基準と比較して大甘な数字である上に、がん以外の病気は無視、遺伝的影響も無視なわけで、とんでもない1mSv基準なのに、それすらも反故にするICRP。
6月3日18:30-19:30
今日は茱萸坂(ぐみざか)の「反原発歌いたい」に合流、6人で合唱/合奏しまくりました!
スタート時に警官2人が現れて「今日は何ですか」「あと何人来るんですか」「何時までやるんですか」とけっこう緊張した声で。毎週毎週10年以上やってるのに。この地域のお巡りさんじゃないんですね。(ケロップ)

◎ 自由な生き方の大事さ 6月4日(土)(O・O)

相変わらず書くことが思い浮かばない。いよい期日が迫ってきたので、苦し紛れにキーボードに指を這わせたら、文章が浮かんできた。締切に追われる漫画家じゃあるまいし。
 自分では選べないことは沢山ある。どの国のいつの時代に生まれるか、民族、国籍、性別、裕福な家に生まれるか、貧しい家に生まれるか、などなど多岐にわたる。自分で選べない属性が差別の対象になることもある。親から愛情を注がれるか、虐待を受けるかも選べない。
 だからこそ、選択可能なことを自分の意思で決めることは、とても大切だと思う。それが自由だ。そこで、高校生のときに読んだ「自由からの逃走」を思い出した。一読をお薦めするが、取り合えず無料動画をどうぞ。そうだ、自由といえば坂口安吾の堕落論や続堕落論も関係有りですね。
【15分で解説】自由からの逃走 - YouTube ⇒ 
https://www.youtube.com/watch?v=XIyKEczm1b8 【超大作】自由からの逃走 | 
フロム ~絶対に知っておきたい「自由な生き方」の副作用~ - YouTube ⇒ 
https://www.youtube.com/watch?v=ZtyHS6rv8hc (O・O)

◎ 美味しい食べ物で、気分豊かな一日  6月5日(日)(ケロップ)

今日の座り込み人数は、トータル10人。「新しい方の白いテーブルは、阻止の会の所有物なので使わないでください」という申し入れが先週ありましたので、今日は古いテーブルを使いましたが、これのほうが大きいので、F原さんは、ついでに色々なチラシも並べていました。(偉い!)
「新しいテーブルを改めてよく見たら、縁のところを傷つけてしまっていたので、『使わないで』と申し入れがあったのも当然」と素直に反省してしまうF原さんにちょっとびっくり感動してしまった私です。(私だったらムカツクーとか言っちゃうけど。)
終了後、事務所でのコーヒータイムにはN瀬さんの手挽きコーヒーにT崎氏作のカレーライス、加えてKさんの持ってきたパンとイチゴスプレッドと、最後にチーズフォンデュまで出て、もう満腹!
ケロップさんのツイート⇒
https://twitter.com/keroppu8649/status/1533408708142989312 
6/5(日)空はどんより、今にも泣き出しそう。今日は座り込み場所ちょっと変えました。昔テントのあったところのそば、交差点前。懐かし♪
F原さんのお握りと半熟卵に加えて、今日はM澤さん手作りの全粒粉パンとメープルバターが振る舞われました。 
(ケロップ)

◎ 今日は東電刑事裁判の結審の日だった 6月6日(月)(保)

きょうは東電刑事裁判の結審の日であり、午前11時までに行けば傍聴券の抽選に間に合うが、それに行けば、テントひろばの座り込み準備ができなくなるので、諦めて、いつもの時間に経産省前に行った。丁度そこで抽選を終えて食事に行くという?担当のIさんYさんが来られた。お二人は食事を終えた後、午後の参議院議員会館で行われる報告集会が始まる午後1時過ぎまで座り込みに参加してくださった。その他にも、一審の裁判傍聴の時によくお会いしたお二人も来られカンパまでいただきました。感謝です!
午後3時過ぎには、傍聴された?担当のOgさんが裁判の様子を報告してくださった。それによると、裁判は予定通り淡々と進み、結審し、「判決日は追って知らせる」とのこと。それを巡ってか、弁護団は裁判官と打ち合わせをしているとのこと。このあと午後4時から参議院議員会館で報告集会が始まるとのことでそちらに行かれた。
 
きょうは移動性低気圧の影響で一日中、雨降りという悪天候でしたが、東電刑事裁判の結審の日だったので、10名が座り込んでくれました。座り込みも終わりに近づいた頃、通りがかった女性が「大変ですね、頑張って下さい」と声をかけてくださいました。雨に濡れて身体が冷えていましたが、その一言で心が温まり、元気をもらいました。(保)

◎ 原発推進派は「核の冬」をどう考えている  6月7日(火)(EO)

経産省前の路上では、午後1時前に小雨が降り始めた。事務所に戻って傘やビニール袋などを取って戻って来ると、雨はすでに止んでいた。今日(6月7日)付けのテントニュース244号では、「原発は自然との循環関係を破壊する存在」であるにもかかわらず、今の原発推進派は「環境問題には気候変動問題を含む」としつつも、彼らはその理由を説明することなしに「化石燃料の(使用)抑制のために原子力の利用がOK」としている、と三上治さんは指摘する(「脱炭素社会と原発再稼働」より)。
彼ら原発推進派にとっては、核戦争が話題になっている今も、原発事故を起こせば核爆発による「核の冬」がやってくることに思いが至らないのだろう。今日の曇り空を見上げながら、梅雨に向かうこれからしばらくの日々を想像してしまった。(EO)

◎ アメリカ大使館前で抗議をしたら警察につけ回された 6月8日(水) (T・I)

どんよりとした日。寒かった。雨が降るという天気予報だったが、雨は降らなかった。よかった。わりと早く東京西部ユニオンの2人が来てくれた。木村ゲタさんが原子力規制庁から回ってくる。途中、アメリカ大使館のところで、「アメリカは日本から出ていけ。ウクライナに武器を売るな」等と叫んで抗議したら、日本の警察が出てきて、「名前はなんという、どこに行くのか」などを聞いてきたそうだ。新橋駅の方に向かうと4人がついてきて、どこまでもついてきたので、コンビで買い物をして出て来たら、彼らは待っていた。「この人たちは公安警察官で後をつけまわしている、やめろ」と言った。しばらくしたら離れたそうだ。

そして、テントにたどりついたそうだ。自衛隊、警察など国家権力は、常に、権力に反対するものを見張っている。倉田さんはパソコンが壊れ、直していて、原子力規制庁の方へは行けなかったそうだ。演説では、いろいろのことを言われた。海に汚染水を流す問題、電力卸売り市場の問題、社会が本当にモラルを失っている問題等々。サルトルは「金持ちが戦争を起こし、死ぬのは貧乏人」と言ったとか、ヤスパースは「良い悪いが判断できて人となる」と言ったそうだ。今日は座り込みの人がいつもより少なく、8人で、保っちゃんのパンが余ってしまい、T・Iは、たくさんもらう。よかった。(T・I)

◎ 雨模様の天気も陽ざしの強い陽気に変わって 6月9日(木)(Y・R)

事務所を出る時は、今にも雨が振り出しそうな空模様。雨傘、雑巾、ビニール袋等の雨対策をして出かけた。セッティング当初は、鉛色の空だったが、終了して間もなく陽が射してきて、パラソルがないと、とても耐えられないような天気となった。この陽気で、この所、お休みしていた長老のSiさんも元気に参加されて、終了時間まで座り込みに参加。
三軒茶屋のWaさんは、「仕事が一段落したので」と、久しぶりに、例の大きな今川焼きを持参して、皆さんに振る舞って下さいました。前半当番のヨーカンさんとInさんは、15時からの東京地裁での公判傍聴に、そのために来られた人と出かけた。
本日は久しぶりに、当番者が全員揃いました。(Y・R)

=====投稿=====
「持続可能」でも「グリーン」でもない原発をEUタクソノミーに含めるべきではない 
https://chng.it/nfMT9zRhRH  (転載)
(FoE Japanの満田)

欧州委員会が、気候変動対策などへの投資を促進するための「EUタクソノミー」の案に原発とガスを盛り込んだことについて、その後、欧州議会で攻防が続いているようです。この問題について動いているFoEドイツ(BUND)によれば、7月4日に欧州議会で採決が行われ、「否決される可能性は十分ある」とのこと!(その前に6/14におそらく関連する委員会での採決があるのではないかと思います。ちょっとよくわからないので確認中)現在、BUNDではあらためてEUタクソノミーに原発とガスを含めることに反対する署名を呼びかけており、すでに34万筆があつまっているとのことです(すごいですね)。
原発事故を経験した日本の市民としても声を届けましょう!
FoE 
Japanも現在、Change.orgで集めている署名を6/10もしくは6/13に提出することを考えています。現在、2万筆を超えたところです。署名まだな方、ぜひぜひ、以下から署名をお願いします!
また拡散もよろしくお願いします!「持続可能」でも「グリーン」でもない原発をEUタクソノミーに含めるべきではない
https://chng.it/nfMT9zRhRH
こちら、euobserverの5月30日のネット記事です。(英語です)
MEPs, experts criticise green label for gas and nuclear
https://euobserver.com/green-economy/155087 
--以下、上記記事の機械翻訳をもとにしたざっくり翻訳です。誤訳があったらすみません--
2030年までの持続可能な投資を分類する「EUタクソノミー」に、天然ガスと原子力のプロジェクトを含める欧州委員会の提案について、欧州議会は7月の採決に向けて準備を進めている。欧州議会の採決は、委員会の計画を断念させるかもしれない。欧州議会の環境委員会(ENVI) 
、経済委員会(ECON)の議員らは5月30日、専門家らを招いて公聴会を開いた。ガスや原子力を環境投資に含ませないよう求める声もあった。
世界自然保護基金のエコノミストで同委員会の科学諮問機関のメンバーであるSebastian 
Godinot氏は、 
「この提案はEUタクソノミーの信頼性を大きく損なうものであり、欧州議会議員にはこれを拒否するよう勧告する」 
と述べた。欧州投資銀行 (EIB) 、共同研究センター (JRC) 、オランダ年金基金 
(DPF) 
の代表も参加した。委員会は1月、自らの科学専門家の明確な助言に反して、いわゆる 
「グリーン投資のためのEUタクソノミー」 
に原子力とガスを含める提案を行い、議論を呼んだ。DPFの最高投資責任者であるHartwig 
Liesch氏は、ガスと原子力をタクソノミーに含めることは、持続可能な投資をより複雑にするため、 
「役に立たない」 と述べた。同様に、EIBのウェルナー・ホイヤー (Werner Hoyer) 
取締役は、今年1月にブリュッセルで開催されたEIBの年次メディア会議で、提案されている規制の複雑さが投資家を 
「眠らせた」 状態にしたと述べた。
ガスと原子力を含めることは、フランスの原発推進勢力と、ガスインフラへのEUの投資を奨励しようとする主に東欧諸国の同盟によって押し進められた妥協案と広く見られてきた。「この提案は科学に基づいたものではなく、政治的なものだ」 
とGodinot氏は言う。
欧州議会議員や多くの専門家の間でのもう一つの論点は、委任法という、議会を排除する非立法手続きを欧州委が利用していることだった。
「議会は脇に追いやられた。ECONの議長を務めるPaul Tang氏 (S&D) は、 
「プロセスは、非民主的とまではいかなくても、ずさんだ」 と述べた。
ロイターへのコメントで、緑の党の欧州議会議員であるBas 
Eickhout氏は、ガスと原子力の包含は 「EUタクソノミーの精神と文言に反する」 
と述べた。
7月初めに予定されている欧州議会の議決で、少なくとも353人の欧州議会議員が反対票を投じれば、現在の法案を阻止することはできる。
これまでのところ、256議席を占める社会民主党、左派、緑の党はこの提案を阻止することを約束している。5月には、欧州議会の多数派を代表する16人の欧州議会議員のグループが、ガスと原子力を含めることを禁止する動議を起草したが、全体的な支持レベルはまだ不明である。提案が却下されれば、ガスを分類に含めるという欧州委員会の取り組みは終了する。

=====デモ・集会のおしらせ====
★ 6月10日(金)~12日(日)東海第二原発いらない一斉行動 
6/10久保さん達が経産省前で「有志」としてアピールした。
★ 6月11日(土)立教大学タッカーホール(水俣と福島)    13:00~17:00
★ 6月15日(水)原子力規制委員会前             12:00~13:00
★ 6月17日(金)経産省前抗議行動(17時~18時)(毎週)
★ 6月17日(金)原発いらない金曜行動
    首相官邸前 18時30分~19時45分
★ 6月21日(火)14時~ 東京高裁(福島原発被害東京訴訟) 第一陣控訴審
口頭弁論及び報告会 14時~ 東京高裁101号室
★ 6月22日(水)原子力規制委員会前             12:00~13:00
★ 
6月24日(金)経産省正門前(テントひろば)        17:00~18:00   
★ 6月26日(日)テント青空川柳句会12~15時 
選者:乱鬼龍 
★6月28日(火)月例祈祷会 日本祈祷団(JKS47士)
会場:経産省前テントひろば
時刻:午後3時より



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