[CML 065062] 経産省前テントひろば日誌7月28日版

木村雅英 kimura-m @ ba2.so-net.ne.jp
2022年 7月 31日 (日) 23:21:23 JST


(転送します)

経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2022年7月28日は、座り込み3,974日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。

◎ イロハの女性陣の手際よさに見惚れていた 7月22日(金)前半(S・S)

経産省前に到着して、イロハの女性陣と一緒に幟旗や椅子等のセッティングを始める。皆、手慣れたもので、みるみるうちに作業が進む。セッティングが完了したので、弁当を買いに、日土地ビルの中の弁当屋に調達に出掛ける。買い物を済ませて戻ると、女性達が男性を囲んで輪ができている。私もその輪に加わる。その男性は「藤原節男さんに会いたい」とのことだった。「藤原節男さんのDVDを購入したい」とのことだった。「今日は経産省抗議が夕方5時から始まるので、それまで待ってくれたら会えるよ」と言ったが「今日は用事がある」という。「それなら、日曜日が当番の日だから、その時に来てください」と言って帰ってもらった。

 今日は家を出るとき、強い雨が降っていたが、今はあまり大した降り方ではない。「このまま過ぎればよいな」と思いながら、午後4時近くになったので、文科省前に移動した。文科省前には、雨の中ではあったが、何人かの仲間が集まっていた。時間がたつと共に人も増えてきた。しかし、雨の方は降り方が激しさを増し、カッパを出さなければ全身ずぶ濡れになりそうになって来た。しばらくするとトラメガを持った仲間がやって来たが、この雨の中、トラメガを出したりすると、濡れて故障してしまいそうなので、トラメガなしでのスタンデイングをすることにした。その後も激しい降り方は変わらず過ぎた。最後に集合写真を撮り、文科省抗議は終了した。(S・S)

◎ 汚染水を海に流すな、イチエフ終わってない、「国葬」反対  
7月22日(金)後半(K.M)  (ケロップ)

 原子力規制委員会から歩いて経産省前へ、汚染水海洋投棄に怒りを込めて、座込んで、ひと眠り。午後5時から経産省抗議行動を開始。
〇Yoさんが岸田首相の記者会見を糾弾:戦争国家化、原発再稼働推進を批判、またNHKの記者会見の政権忖度報道を批判。岸田政権の原発復帰キャンペーンに誤魔化されてはいけない。
〇K.Mから、午前10時から3時間に及ぶ原子力規制委員会抗議行動の報告。1200件の海洋投棄反対のパブコメ意見にも拘らず、1時間半の儀式で審査合格を決定、メディアも注目していた。まだまだ反対の声を上げ続けよう。
〇田中一郎さんから、先週に続いて東電福島第一原発の爆発を論じ、水素爆発と核爆発の違いと当時の情報を縷々紹介して、藤原節男さんの3号機核爆発説を強く支持。続いて、その場にいた藤原節男さんが「セシウムボールの存在が核爆発の重大な証拠」と補足。
〇Moさんとともに午前の原子力規制委員会行動を受けて「水に流すな」を歌い、「座込め、ここへ」も。
〇Yoさんがウクライナの戦争から、沖縄の離島ほかの戦争国家化を批判、プーチンと27回会ったという安倍元首相の政治を批判、「国葬」に反対。
〇昼の規制委行動にも登場したInさんが、安倍政治が反原発運動をつぶした、子ども脱被ばく裁判の報告、こどもから成長して訴える原告に行政訴訟の資格があることを強調し葉書作戦への参加を要請、また大荒れ?誤り指摘に「結論変えず」と報道されたUNSCEAR(国連科学委員会)の対話集会(福島7月21日)からUNSCEARが全く信用できない大嘘付き組織であることを強調。
〇Raさんの「原発が原爆になる恐ろしさ」、田中正三の人民葬を思い出そう、安倍「国葬」反対、今のひどい状態ゆえ末代に恥じない闘いをしよう、と訴えた。
最後に、NOWAR,NONUKES,「国葬」反対、汚染水流すな、老朽美浜3号動かすな、…とコールして終わった。(K.M)

・ケロップさんの呟き 
https://twitter.com/keroppu8649/status/1550411522404655104 
   
脱原発・経産省前テントひろば(金曜抗議)雨が止み、カンカン照りで蒸し暑い。みなさん、今日も元気に集まりました。
田中一郎さんから「原発が原爆になる」メカニズムについて説明ありました。
 フクイチ3号炉では、使用すみ燃料冷却プールにおいて、まず、冷却水が止まって沸騰→水素発生→天井付近で水素爆発→上からの圧力で冷却水中の泡が潰れて水の比率が増える=減速材が増える→中性子の速度が落ちる→核反応が激しくなる→即発臨界=核爆発、というメカニズムで核爆発が起きた。
藤原節男氏(原子力技術者)による追加説明。
   
フクイチ事故のあと福島県内から関東地方まで広く観測された「セシウムボール」の存在が、事故が核爆発であったことを裏付ける。
セシウムボールとは、使用すみの燃料棒がいったん蒸発して気体になり、上空で冷やされてμmサイズの球状に固まったもの。燃料棒の中身は酸化ウランつまりセラミックである。セラミックは、少なくとも5000℃以上ないと蒸発することはない。水素爆発などの化学エネルギーでは5000℃の温度を作ることは決してできない。しかし現実にセシウムボールが確認されている。すなわち燃料棒が蒸発するような高温になったということ。核爆発でなければ5000℃以上の温度を作り出すことはできない。実際は、おそらく10万℃以上にもなったであろうが。つまり、直径2μmのセシウムボールの存在が、核爆発が起こったことの証拠。(ケロップ)

◎ 安倍晋三「国葬」は国民が許さないだろう  7月24日(日) (T.H)

天候は晴れ、と言っても猛暑では無く、そこそこに過ごせる程度。座り込み総勢、約9名。7月8日、安倍晋三射殺事件があってから、なにかと、世の中が騒がしい。要は、自民党と統一教会が「反共という 
One 
Issue」で結託し、長く、この国を牛耳ってきた実態に、安倍晋三射殺事件を切掛けとして、国民が気がついただけのこと。自民党は、選挙制度を悪用した集票マシンとして統一教会を、積極活用した。また、統一教会は、「寄進」という名の霊感商法に許諾を与える自民党を、積極活用した。これだけで無く、自民党と創価学会(公明党)は、利権で結託し、国会も行政も、牛耳っている状況だ。
更に、維新や国民民主も「憲法改正」「原発再稼働」をちらつかせて、存在をアピールしつつ、自民党と公明党に対し、利権の少し分け前に与ろうとすり寄る状態だ。そもそも「反共という 
One Issue」は、この時代を捉えていない。冷戦時代の遺物だ。「反共という One 
Issue」が存続できた背景は「歴史的腐れ縁」「惰性」。「反共という One 
Issue」が互いを支え合ってきたわけだ。自民党にさえ不利な統一教会の教義は、このまま、この日本国で生き残れるはずがないのだが、これが今後も延々と続くようでは、この国に未来は無い。まともな政治家は、保守の立場でも、こんな勢力は排除するだろうし、良識のある役人なら、現状肯定はしないだろう。しかし、まともな意見を述べる保守政治家も、良識のある役人も、この国にはいなくなったらしい。
この国の利権システムを構築した(岸)安倍一家は、自民党、統一教会にとって、かけがえのない守護者だ。だから、自民党、統一教会にとって、安倍晋三「国葬」は当然だ。しかし、自民党と統一教会の共通の利益が、国民の利益と一致しないなら、安倍晋三「国葬」は、国民が許さないだろう。今回、この自民党と統一教会の関係にひびが入るなら、いずれ、自民党と公明党との関係、自民党と維新、国民民主との関係も変わる。
それは、この国にとって良いことだ。(T.H)

◎ 7/24老朽原発美浜3号うごかすな!現地全国集会(K.M)

昨日、表記集会に参加してきました。炎天下でしたが、弁天崎の大集会、その後、美浜の町を歩いて、関電原子力事業本部前でも大きな声を上げ、その後、美浜の町を練り歩きました。暑さが厳しかったですが、充実したとてもいい行動でした。
参加は約300名でしょうか(未確認)。主催者の皆さんに感謝申し上げます。(K.M)

◎ 始めから最後まで、気温も湿度も変わらず 7月25日(月)(保)

きょうは気温35℃、湿度40%(地上40㎝)。12時~午後4時まで変わらなかった。こんなことは初めてである。いつもなら2℃、20%ぐらい変化していたのだが。きょうは風もそれなりに吹いていたが、気温・湿度は変化しなかった。それだけ、湿った熱い空気が、ずっと覆っていたということである。氷水は5㍑用意したので足りました。
珍しいことに、担当者全員が同じ時間に経産省前に到着しました。日土地ビル前では、川崎のMiさんが水筒から水分を補給していました。経産省前では一足先に来ていた高級自転車の?さんが雑草取りをしており、農林水産省の方からOnさんがやって来るのが見えました。
座り込みを始めて、何かおかしいと思っていました。そうだ、警備員がいない。よく見たら、ひさしがある所まで引っ込んで立っていました。安倍チルドレンの萩生田に代わってから、前に出てきていたのだが、あまりの暑さに元の位置に戻ったということ。
担当のOnさんから「安倍銃撃事件、憲法改悪に前のめりの岸田政権に関する論評集16ページ」を預かりましたが、半分まで読んだところで、目が疲れたので家に持ち帰りました。岸田も安倍の重しが取れて、経済政策優先をやればいいと思うのだが、権力維持の為に安倍国葬までは、前のめり姿勢をやめるわけには、いかないのでしょう。きょうの参加者は、担当4人の他には裁判ウオッチャーのOさんと東京西部ユニオンの2人であった。このくそ暑いのにご苦労様でした。(保)

◎ やっと体調不良から解放され、座り込みに 7月26日(火)(Y・R)

7月14日(木)夜から体調を崩して、11日目、晴れて座り込みに参加出来ました。体調はすこぶる元気です。この間、火曜日・木曜日当番の方には、何かと、お手数をおかけ、気を遣っていだだきまして、ありがとうございました。復帰初日の今日は、雨の中でのセッティング、雨合羽を着ていたため、蒸し熱く、下着はびっしょり、手痛い復帰初日の洗礼を受けました。
コロナが急増しているせいか、雨のせいか、人通りは、まばら。座り込みは当番者のみでした。幸いにして、撤去時には雨が上り、チャンスとばかり大急ぎで撤収しました。事務所に戻ってから、破損したポールとパラソルの補修をした。
貴重なカンパによって購入している座り込みの備品、より一層の丁寧な取り扱いをお願い致します。(Y・R)

・木村(雅)さんからの、Y・Rさんへの応援メッセージ:
Y・Rさん、元気に回復、おめでとうございます。早速雨の座込み、お疲れ様。ポールとパラソルの補修も大変ありがとうございます。このおかげで、皆が雨にも猛暑にも負けずに座込めるのですね。感謝、感謝です。皆さん、ところで嬉しいお知らせ。7月24日に美浜現地全国集会に出た時、京都からの団体バスで移動、降りるときに京都の方から、「毎日、経産省前テントひろばの座込み、お疲れさん。テント日誌を楽しく読んでまっせえ。」と嬉しい一言をいただきました。「毎日、交代で頑張っています」と返事しました。がんばりましょう。木村(雅)

◎ 「日本の民主主義なんて形だけなんだ」、再確認した7月27日(水) (T・I)

朝から暑い。いつもより早く経産省前に着き、セッティングに入った。高級自転車のYさんが着いて、作業はテキパキと進んだ。コロナの蔓延もすごく、心なしか人通りは少ないように見えた。座り込みのメンバーも、当番と水曜日の常連だけだった。10名。
座り込み場所のすぐ後ろに、今日も大型のミキサー車が休息のために停まる。エンジン音が激しいので、運転手さんに事情を話したら、快く移動してくれた。先週の場合は、運転手さんは「どうしてそんなことをお前に言われなくちゃならないんだ」と怒って、建材車は動き、走り去った。みんなそれぞれだ。
座り込みの場では、安倍の国葬についての話が多かった。私たちオババは前に「安倍より早く死にたくないね」と言っていたのだが、安倍の方が早く死んだ。「山上さん」がすごいと思うのは、テレビで映し出された様々な場面・角度からの彼の顔は、ある種、安定していた。「山上さん」と呼ぶことにした。
彼の指摘どおり、安倍は統一教会と自民党を結び付けて政治を支配した。政治を「民主主義」から遠ざけ、腐敗させた。社会をダメにした。映画『新聞記者』は安倍・自民党の犯罪を描いたものだが、最後の声は内調の〇が発した「日本の民主主義は、形だけでいいんだ」というものだ。『新聞記者』を9月いっぱいまで、全国の映画館で再上映すべきだと思った。原子力規制庁から回ってきた倉田さんは、炎天下で経産省に向かって、「汚染水を海に流すことは、どんなに犯罪的であるか」をしゃべった。私たちは拍手で賛意を示した。(T・I)

◎ 旧「脱原発テント」前は、座り込みにいいが 7月28日(木)(Y・R)

今日の座り込みの場所は、ヨーカンさんの要望に応じて、旧テントの場所にしました。丁度、木陰になっていて、パラソルの必要もなくて、風通りも良く、居眠りが出るくらい心地良かった。ただ、経産省の原発推進担当者と直接、相対することが出来ず、それが一番残念ではありますが、この猛暑が収まるまでは仕方がないか?
来月早々にも手術をなされる、SYさんが良く冷えた、桃の缶ジュウスを差し入れて下さり、皆で有難く頂きました。無事に手術を終えられて、一日も早く元気な姿で、また座り込みに参加される事を祈っております。(Y・R)

=====投稿=====
原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その39
福島県で8年連続多発が確認された「胃がん」(広島・長崎と同様)と「胆のう・胆管がん」
~全国がん登録データを読み解く(明石昇二郎、週刊金曜日7月15日号)~  
2022年07月29日  木村雅英
 
 その18で、明石昇二郎さん渾身のレポート(週刊金曜日6/7)から福島の厳しい事実をお知らせした。2022年7月15日号に、その続編が発表されたので加筆する。残念ながら、今も福島県のがんが増えてきているのだ。
 
「全国がん登録」(全国がん罹患モニタリング集計)から、全国と同じ割合で福島県でもがんが発生していると仮定して実際の罹患数を比較する検証。疫学の手法で「標準化罹患率比」(SIR、standarized 
incidence 
ratio)を計算して、全国平均を100として福島がどうなるかを比較して、次表が得られた。

表 福島のSIR(2008年~2019年、全国を100として小数点以下四捨五入)
 -2008年、09年,10年,11年,12年,13年,14年,15年、 
16年、17年、18年、19年-
(胃がん) 
男性:    
88,94,101,92,111,111,119,117,116,120,120,127
女性:    87,94,101,101,109,110,109,120,  
139,120,118,132
(胆のう・胆管がん)
男性:    79,93,116,114,111,126,131,113, 
126,115,126,116
女性:    
97,117,103,112,113,113,122,122,134,115,124,131
 
 多くのがんで、2011年から数値が急増し、かつ3桁になって全国平均より多くなってきていた。 <国立がん研究センターでは、SIRが110を超えると「がん発症率が高い県」と捉えている。福島県における胃がんのSIRは2012年以降、男女とも全国平均を上回る高い値で推移しており、最新の2019年データでは、男性で126.9、女性では131.8と、異常に高い値が記録されている>
 すなわち、<胃がんになった福島県の何%かは原発事故での被曝が原因である恐れがある。> 
 また、胆のう・胆管がんも最短潜伏期間の「4年」を経過した2016年以降では、男女ともに福島県で「有意な多発」が確認された。
 また、男性の甲状腺がんは罹患数と罹患率がともに上昇している(図表略)。他のがんなど詳しくは週刊金曜日を参照願いたい。

 昨年3月に国連科学委員会(UNSCEAR)が「福島の住民の放射線被ばくの健康影響は今後も考えられない」と発表、疑問の声が多数上がっている。この7月にもUNSCEARが福島で講演会を開いたが、報告書と結論の撤回を求める声が多発した。
⇒ 国連科学委員会のメンバーが県立医科大学で講演 07月20日 18時42分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20220720/6050019402.html
  国連科学委の対話集会、大荒れ?誤り指摘に「結論変えず」
     https://www.ourplanet-tv.org/45319/
 私たちは、UNSCEARに騙されず、彼らの嘘を糾弾し続けないといけない。

=====デモ・集会のおしらせ====
★7月31日(日) 脱原発青空川柳句会  12時~
 選者;乱鬼龍  場所:経産省前テントひろば 時間:12時~15時
★8/3(水)2つの申し入れ・抗議行動にご参加を!
1.とめよう東海第二原発20年運転延長・2024年9月再稼働ゆるさない
 日 時:8月3日(水)17:00より18:00  (夏時間です)
 場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
     銀座線末広町駅4番出口より4分
     ※北ビルです!南ビルではありません!
 主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」
       TEL 070-6650-5549
2.「第107回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!
  東電は2200億円の原電支援をするな!
 日 時:8月3日(水)18:45より19:45 (夏時間です)
 場 所:東京電力本店前(千代田区内幸町1-1-3)
 呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
      「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
 賛 同:東電株主代表訴訟など141団体
  ☆9月は、7日(水)第108回です。(定例は毎月第1水曜
★8月5日(金) 経産省前抗議行動(17時~18時)(毎週)
★ 8月11日(木)中野演芸小劇場(神田香織・はだしのゲン)    10:30~


-- 

木村雅英 KIMURA Masahide
e-mail : kimura-m @ ba2.so-net.ne.jp
携帯TEL : 080-5062-4196
Twitter :@kimuramasacl
経産省・規制委・放射線被曝の批判ページ:http://www.jca.apc.org/~kimum/
団体参加:経産省前テントひろば、再稼働阻止全国ネットワーク、原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動、原発いらない金曜行動
会議参加:さようなら原発1000万人アクション、eシフト



CML メーリングリストの案内