[CML 064868] 7/30スタート!【夏の連続講座・全4回】「インターセクショナリティ(交差する差別)―なぜ翻訳されなければならないのか?」
Femi Shin
fz2021kh @ gmail.com
2022年 7月 8日 (金) 08:35:00 JST
お世話になっております、ふぇみゼミの申嘉美です。
ふぇみ・ゼミが7/30から、
【夏の連続講座・全4回】「インターセクショナリティ(交差する差別)―なぜ翻訳されなければならないのか?」を、オンライン(最終日ハイブリッド)にて開催します。
お申し込み
https://intersectionaltalk.peatix.com/
お問合せは、コチラへどうぞ
femizemi2017 @ gmail.com
------(以下、転送・転載 歓迎です ♪)------------
■7/30(土) 18:30〜20:00
フェミニストによるフェミニズム批判―複合差別≠インターセクショナリティ
(熱田敬子)
<講座概要>
インターセクショナリティ=差別の交差性は、「女性であることだけ」を問題にするマジョリティ・フェミニズムを、マイノリティ女性たちの運動が批判して生まれた言葉だ。これに対し、日本では1990年代以降、「複合差別」という言葉が、性別、民族、障害などの交差を問題にする言葉として使われてきた。
しかし、「複合差別」概念はマジョリティ女性のフェミニズムを批判するのではなく、むしろマジョリティ女性がフェミニズムの中心にいることを正当化する効果を持った。1970年代以降のフェミニズム第2の波の後、日本でも様々なマイノリティ女性がマジョリティ女性のフェミニズムを批判してきたが、それが差別の捉え方や運動の構造変革を要求するものとして、十分に受けとめられたとはいいがたい。
この回では、日本軍性暴力の被害女性たちによる名誉回復の訴えのインパクトを、日本の主流のフェミニズムが捉えそこねた事例を参照しつつ、複合差別とインターセクショナリティの違いを考える。
新たなフェミニズム運動を創るための批判として。
<ふぇみ・ゼミ夏の講座とは>
最近、「インターセクショナリティ」という言葉が、雑誌などでも取り上げられるようになりました。
「インターセクショナリティ」は、アメリカの黒人のフェミニストたちが、性差別に取り組んでも人種差別は無視するといったマジョリティ女性中心のフェミニズムを批判して作り出した言葉です。
差別は性別のみ、民族のみ、階級といった一つの要素だけが独立して影響していることは少なく、多くの場合複数の差別が一緒に存在し、その差別が絡まり合って植民地後の社会や格差・階級社会の構造を形成していると考えます。
こうした批判は、日本でもずっと、在日韓国朝鮮人の女性たち、被差別部落の女性たち、障害女性たち、レズビアンやトランスジェンダー、セックスワーカー、シングルマザーや非婚女性といった、性別以外のマイノリティ性を帯びた女性たちから行われてきました。それなのに、なぜ、今またインターセクショナリティという言葉が、新たな外来語として注目を浴びるのでしょうか?
ふぇみ・ゼミは2017年の発足以来、このインターセクショナリティを柱としたフェミニズム運動を行なってきました。本講座では、ふぇみ・ゼミのメンバーが考えてきたことを紹介すると共に、インターセクショナリティの視点に立つ時、日本の運動と研究の一体何が問われているのかを、さまざまな立場から参加者と共に考えます。
ぜひご参加ください!
<全4回の日程>
■7/30(土) 18:30〜20:00
フェミニストによるフェミニズム批判―複合差別≠インターセクショナリティ(熱田敬子)
■8/1(月) 19:00〜20:30
性の権利とインターセクショナリティ(飯野由里子)
■8/3(水) 19:00〜20:30
民族・階級・差別とセクシュアリティ(梁永山聡子)
■8/7(日) 14:00〜16:00
ディスカッション! 日本のインターセクショナル・フェミニズム
(熱田敬子、飯野由里子、梁永山聡子、河庚希(予定))
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ふぇみ・ゼミ
HP https://femizemi.org/
メール femizemi2017 @ gmail.com
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