[CML 063456] 「宣告」は死刑囚たち様々に 加賀乙彦の名作なのだ

大山千恵子 chieko.oyama @ gmail.com
2022年 1月 30日 (日) 09:20:36 JST


「宣告」
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加賀乙彦 新潮文庫

上中下の長い小説。半月いじょう掛かって読了。

死刑囚棟の物語だから、とうぜんに*死刑囚がんがん出てくる。奇天烈なひと多し。**拘禁反応もあるんだろうなあ。*

ドストエフスキーを1冊しか読んでないので、とまどいながら読む。カトリック関係は昔だったら「けっ」と投げ出してしまうのだが、死が近くなった高齢者は黙々と読む。

後半の*主人公の男が死んだのは、1969年。*その頃はまだ死刑囚棟に人情があった。話もできるし。よくぞ描いてくれた。

著者は東京拘置所の医務官、フランス北部の精神病院勤務を経て、小説家デビュー。



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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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