[CML 063456] 「宣告」は死刑囚たち様々に 加賀乙彦の名作なのだ
大山千恵子
chieko.oyama @ gmail.com
2022年 1月 30日 (日) 09:20:36 JST
「宣告」
<https://www.osanbashi-st.com/2013/11/15/%E5%8A%A0%E8%B3%80%E4%B9%99%E5%BD%A6%E3%80%80%E3%80%8E%E5%AE%A3%E5%91%8A%E3%80%8F%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%93%E3%81%A7/>
加賀乙彦 新潮文庫
上中下の長い小説。半月いじょう掛かって読了。
死刑囚棟の物語だから、とうぜんに*死刑囚がんがん出てくる。奇天烈なひと多し。**拘禁反応もあるんだろうなあ。*
ドストエフスキーを1冊しか読んでないので、とまどいながら読む。カトリック関係は昔だったら「けっ」と投げ出してしまうのだが、死が近くなった高齢者は黙々と読む。
後半の*主人公の男が死んだのは、1969年。*その頃はまだ死刑囚棟に人情があった。話もできるし。よくぞ描いてくれた。
著者は東京拘置所の医務官、フランス北部の精神病院勤務を経て、小説家デビュー。
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大山千恵子
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