[CML 063601] 刑務所を目指して殺人したんだあ 「家族不適応殺」インベ カヲリ☆

大山千恵子 chieko.oyama @ gmail.com
2022年 2月 17日 (木) 06:58:20 JST


「家族不適応殺  新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像」
<https://www.kadokawa.co.jp/product/322008000737/> インベ カヲリ☆
<http://www.inbekawori.com/profile/profile.htm> 角川書店

事実は小説より奇なり。びっくりんの三年間の取材記録。

そうか、*無期懲役ねらい。強姦殺人とか強盗殺人だと、ひとりでも死刑にされちゃうから...新幹線無差別殺人*したんだ。

目的は達成したいけど、ひとさまに迷惑をかけちゃいけないから最終新幹線にしたんだと。へんなの。

その*原因「むしゃくしゃ」は、言うと無期懲役に不利になるから言わない。*法廷でも黙秘が多い。

なんともはやの現実。取材は親族の多々にも及ぶ。なにやら親族が饒舌に喋る姿に違和感を覚える。

ううう、へんてこりんな世界。

著者は写真家、週刊「読書人」のを観察してるけど、毎回どこが良いのか分からない。

本書は現地取材を重ねていて、力作ノンフィクション。

ーーーー 目次 ーーーーー

序章 鞘─―刑務所に入る夢を叶えた男

第一章 心――写真家が人殺しに興味を持つ理由

第二章 偏―─歩み寄る難しさ

第三章 記―─*「むしゃくしゃしてやった、誰でもよかった」の真相*

第四章 凶―─*餓死することを止め、生きる選択をした*

第五章 会―─アクリル板越しの作り笑顔

第六章 家―─浮かび上がるいい子

第七章 迷―─食い違う家族の言い分

第八章 裁―─*真実が語られない虚無な裁判*

第九章 答――*刑務所でしか手に入らないもの*

第十章 辿―─犯行時のシミュレーションから感じること

最終章 刑―─*自傷行為を通して得られる愛*



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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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