[CML 063575] Re: 何がロシアが戦争するという直近のヒステリーを煽りたてたのか?
yorikazu shimada
ningen @ hotmail.com
2022年 2月 14日 (月) 05:59:12 JST
すいません、リンク付け忘れました。
https://oneworld.press/?module=articles&action=view&id=2477
________________________________
差出人: CML <cml-bounces+ningen=hotmail.com @ list.jca.apc.org> が yorikazu shimada <ningen @ hotmail.com> の代理で送信
送信日時: 2022年2月14日 5:57
宛先: 市民のML <cml @ list.jca.apc.org>
件名: [CML 063574] 何がロシアが戦争するという直近のヒステリーを煽りたてたのか?
どうしてもうまく訳せなくてわかりにくいところもありますが、
今後米国がロシアを挑発して戦争を起こさせる可能性に書かれた
記事の翻訳です。嶋田
何がロシアが戦争するという直近のヒステリーを煽りたてたのか?
2022年2月12日
金曜日、PBSの国家安全保障特派員であるニック・シフリンは、3人の欧米および国防関係者から聞いた話として、「米国は、ロシアのプーチン大統領がウクライナへの侵攻を決定し、その決定をロシア軍に伝えたと考えている」とツイートし、インターネット上で話題になった。これにより、「いつでも」敵対行為が始まるというアントニー・ブリンケン国務長官の警告に、検証されていない「確実性」が加わった。そしてブルームバーグは、「早ければ火曜日には始まる」と報じた。ブルームバーグは、前の週に「ロシアがウクライナに侵攻」というフェイクニュースの見出しを「偶然」にも掲載して狼少年になっていたのだが。ポリティコは独自の情報源を引用して、ジョー・バイデン米大統領がアメリカの同盟国に対し、その日に「攻撃」が始まると伝えたとも報じている。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、このような誇大宣伝と、それに伴う米国の欧州へのさらなる軍の配備計画に対して、「ホワイトハウスのヒステリーはこれまで以上に明らかになっている。アングロサクソンは戦争を必要としている。どんな犠牲を払っても」。それに先立ち、ロシア連邦副首相ドミトリー・コザクは、ベルリンで行われた最新のノルマンディー方式4カ国協議で、国連安保理が支持するミンスク合意をめぐるロシアとウクライナの立場を調整できず、交渉に9時間も費やしてしまったことを嘆いていた。また、ザハロワ報道官は、ロシアに関するフェイクニュースの多さが、反ロシア的な挑発行為が差し迫っていることを示唆していると警告した。これに先立ち、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、ウクライナによるTHAAD「対ミサイルシステム」の配備の要請を米国が検討しているとの報道に懸念を示した。
ここで重要なことは、アメリカがヨーロッパで引き起こした未宣言の「ミサイル危機」は、ロシア情報機関の懸念によって引き起こされたということだ。それはプーチン大統領自身が言うように、ウクライナ政府がドンバスで3回目の敵対行為を始めた場合にアメリカが旧ソビエト共和国を「守る」ために、「対ミサイルシステム」という名目で、極超音速兵器を含む攻撃兵器をこの地域、さらにはウクライナに配備しようと計画しているというものだ。また、ドンバスの民兵の一人は、ウクライナ政府がロシアに対する偽旗作戦による挑発の一環として破壊行為やテロを計画していると警告している。さらに、ドンバスの別の民兵は、キエフがすでにS-300や大砲、さらには外国人傭兵を前線近くに配備していると主張した。
傭兵については、死後数世紀を経ても世界中でその洞察力が知られている悪名高いマキャベリが、忘れられない言葉を残している。「傭兵や補助兵は役に立たず、危険である。こうした兵士に基づいて国家を支配するならば、それは堅固でも安全でもない。なぜなら、そうした兵士は団結力がなく、野心的で、規律がないからだ」。ウクライナのゼレンスキー大統領が、いわゆる「ロシアの侵攻」の可能性をめぐってアメリカの大統領と意見を異にしていることはよく知られており、情熱的な親政府派のCNNといったアメリカの民主党政権について嘘をつく動機を持たない多くの党派的な報道機関でさえそれを報じている。このことは、アメリカが支援する傭兵が、ウクライナ政府が反対しているにもかかわらず、ロシアとの衝突を引き起こすのではないかという懸念を抱かせる。
ロシアによる戦争という今回のヒステリーの背景には、ウクライナのゼレンスキー大統領が事態のコントロールを失い、敵対行為を開始する権限が外国の支配下にある傭兵部隊の肩にかかっていることを示唆する状況があり、特に危険である。ロシアの情報機関が警告していた攻撃兵器のシナリオがロシアの核反撃能力を脅かすことを考えると、一つの火種がより大きな紛争の引き金となり、すぐに世界的な危機に発展する可能性がある。ウクライナが保有するS-300や要請しているとされるTHAADは、それだけではロシアの抑止力を削ぐには十分ではないが、この「対ミサイル」兵器配備の流れは、ロシアのレッドラインを超える深刻なリスクを伴うほど急速に拡大する可能性がある。
ロシアの視点から推測すると、ゼレンスキー大統領は、ミンスク合意の実施を拒否しているため、緊張緩和を望んでいないと考えられる。ミンスク合意の実施はロシアの情報機関が警告していたアメリカが攻撃兵器計画を促進する口実を消失させるからだ。また、アメリカの支援を受けた傭兵を前線の近くで活動させているため、軍事力のコントロールを明らかに失っている。そうした傭兵は、偽旗攻撃を含め、ロシアとの戦争を誘発するための妨害行為やテロ行為を簡単に行うことができる。ロシアは、自国に対する最近の本格的なフェイクニュース攻撃について、このエスカレーションのシナリオを世界の人々に吹き込んでいるものだと解釈するかもしれない。このような状況下では、ロシアは紛争が避けられないと考え、先に行動を起こしたくなるかもしれない。
このような推測は、ドンバス周辺のアメリカ主導の軍事力が懸念されるなかで、ロシアの壮大な戦略的計算についての推測に基づくものであり、ロシアが来週にも国家安全保障上のレッドラインを先制的に守る準備があるとアメリカが真剣に判断した理由を説明することができるかもしれない。また、アメリカがウクライナ東部で支配下にある傭兵による偽旗攻撃を承認し、その攻撃がロシアを刺激して何らかの反応をさせるのに十分な役割を持つことを予測して、先に行動することを決めたのかもしれない。それに対しモスクワがどのような形で反応するかはわからないが、それでも「ロシアによる攻撃」という期待に合致するような、ある種の動的な攻撃である可能性は十分あると考えられるだろう。
参考までに、イスラエルは金曜日、外交官とその家族のほとんどをキエフの大使館から避難させ、10人以下の最小限のスタッフで業務を継続すると発表した。イスラエルの外務大臣は今月初め、Axiosの独占インタビューに応じ、「(イスラエルの)評価は、すぐに暴力的な対立が起こるというものではない。また、すぐにも世界大戦が始まるとも考えていない」と述べた。今回のロシアによる戦争というヒステリーの中での突然の方針転換は、何か重大なことがイスラエル政府に影響を与えたに違いない。人々がどう考えようとも、モサドは世界最高の諜報機関として知られており、そのモサドの最新の暗黙の評価が「近いうちに戦争が始まるかもしれない」というものであれば、このシナリオも捨てたものではないだろう。
CML メーリングリストの案内