[CML 066062] アジア世界KK重要情報(148)
kenkawauchi @ nifty.com
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2022年 12月 4日 (日) 16:48:05 JST
アジア世界KK重要情報(148)
2022年12月4日
私は、河内謙策です。私は、アジアと世界の平和や人権等をめぐる諸問題につき、
私が重要と考える情報を皆様に発信させていただきます。私は体調がよくないので、
大体月に2回ぐらいのペースでの発信になるかと思います。この情報の転送、転載は
自由です。私の意見については、皆様が批判をされることは自由ですが、私は、体の
都合があるので、反批判はしませんので、御了解ください。
弁護士 河内謙策 連絡先:東京都豊島区南大塚3丁目4番4-203号
(TEL03-6914-3844、FAX03-6914-3884)
Email:kenkawauchi @ nifty.com
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中国の「白紙革命」進む
中国の「白紙革命」のニュースを聞いて、
天安門事件(1989年)を思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、当時は、弁護士になって2年目、十分な支援活動ができなかった恥ずかしい
人間です。それで、2002年に中国へ留学した時に、中国の民衆に直接に天安門事件の
感想を聞いてみました。その経験は、中国の民衆に確実に残っていました。しかし、
残念ながら、天安門事件の教訓に立って、将来、中国を民主化する決意を語る人は、
ごくごく少数でした。
ですから、私は、中国の共産党政権はいつかは転覆すると考えたものの、それがいつ
かは分かりませんでした。
私は、今度の白紙革命につき、日本の国民は「習近平政権は、デモを弾圧するな、
中国の自由と民主主義の戦いを支援する」という声を挙げる必要があると思うので
す。
(検索BOXに 天安門事件リーダーが語る
中国“白紙運動”の深層 と打ち込んで見てください。面白い記事がでてきます。)
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『正論』2023年1月号の2論文のお勧め
今、書店の店頭に、『正論』2023年1月号が並んでいます。その中の論文は、どれ
も面白いものですが、特に以下の2論文が私のお勧めです。
*島田和久「2022年12月が世界の命運を決める」
*湯浅博「重症化する中国の『台頭国家症候群』」
島田和久は、第2次安倍内閣で、安倍総理の秘書官だった人物です。
彼は「インド太平洋は、民主主義と権威主義による21世紀の『グレート・ゲーム』
の舞台であり、その最前線に位置するのがわが国日本なのだ」と位置づけます。そし
て、従来の日米同盟論を修正します。「日米同盟は安全保障の『基軸』だと言われる
が、それ以前に、わが国が自らの主体的・自主的な努力によって責任を果たしていく
ことこそが安全保障の『根幹』だ」と強調するのです。
彼が特に強調するのは、昭和51年の三木内閣の防衛大綱から採用された「基盤的防
衛力構想」です。それにより日本の防衛のアメリカ依存と弱体化が進み、それから約
20年、今これを克服し、「防衛力の抜本的強化」をめざす時代がやってきたと述べる
のです。12月中旬に予定されている「国家安全保障戦略」につながる議論です。ぜひ
一読をお勧めします。
(ただし、現在の自民党・防衛庁等の議論には、複雑な議論が絡み合っているので、
注意が必要です。)
湯浅博は、二人のアメリ カ人の著書
Danger Zone:The Coming Conflict with
China にもとづき、非常に面白い議論を展開しています。その中心的コンセプトは、
「ピークパワーの罠(わな)」です。「ピークパワーの罠」とは「劇的な成長でピー
クを迎えた大国が、一転して減速に苦しむと、他国に攻撃的になること」を指すよう
です。今の中国が、減速に悩み、インドに追い上げられ、
アメリカとの対決に陰りが見えていることや台湾問題などで攻撃的姿勢が目立つこと
を分析する上で、この概念が有効かどうか、ぜひ皆さんも考えて見てください。
以上
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