[CML 066049] Re: ウクライナでロシア語は禁止された?

motoei @ jcom.home.ne.jp motoei @ jcom.home.ne.jp
2022年 12月 1日 (木) 20:49:32 JST


大富さん
今、ウクライナ人が被害を受けていますが。
ロシア兵も徴兵制で強制的に戦場に出されています。
ロシア兵は自国を守るのではなく、侵略戦争に砲弾の一つとして使われているのです。
ロシア兵もウクライナ人のことを考えれば
武器を捨てて、兵役を拒否するでしょう。
連帯とはお互い被害者である、被抑圧者である
と認識することから、生まれるのです。
   石垣敏夫

- Re: ウクライナでロシア語は禁止された?

石垣さん

 > 「万国の労働者は団結せよ」という言葉があるように、
 > そこに、兄弟・姉妹という連帯の言葉が生まれるのです。

私が申し上げているのは、そういった心構えや精神論ではありません。

ウクライナで空爆にさらされ、子どもたちを誘拐されている人々は、
「兄弟民族」などという空疎な言葉を見ても、それを足がかりにして、
ロシアとの戦争を終わらせることができるなどとは、つゆ思わないでしょう。

日本人が、遠くから兄弟民族論などを振りかざして、「手を取り合う」ことができようなどと言うのは、あまりに無責任ではないでしょうか?

そこに、戦前の日本帝国がしてきたことへの反省もなく、ウクライナとロシアであるとか、日本とアジアの民が、兄弟姉妹であるとかいう言説が繰り出されてくるのは、もはや病的だと思います。

そういうのは、実際に平和になり、賠償が済み、赦しが行われ、わだかまりが無くなった時に、状態として「姉妹兄弟のようだ」と形容される日がもし来たら、うつくしいと私は思います。それまでは、簡単に使っていい言葉ではないでしょう。

なぜ、簡単に使えないかの理由は3つあります。

1.当事者であるウクライナ人が「兄弟民族」などという言葉は決して認めないであろうこと。
2.日本人自身が、同じような言葉のもとに非道な侵略をしてきたこと。
3.他でもない侵略者プーチンが、「兄弟民族」や「一体不可分の関係」などの言葉を使っていることを、追認する結果になること。

少なくとも1.2.は誰でも賛同されるでしょう。これらにあえて目をつぶって、言い張るような言葉ではないと考えます。

大富

On 2022/12/01 18:42, motoei @ jcom.home.ne.jp wrote:
> 大富さん
> しっかりしてください。
> 権力者・プーチン等と市民・人民は異なります。
>  「万国の労働者は団結せよ」という言葉が
> あるように、市民・労働者はいつも抑圧されています。だから国家という枠を超えて
> 手を取り合うのです。
> そこに、兄弟・姉妹という連帯の言葉が生まれるのです。
>       石垣敏夫
> Subject: [CML 066042] Re: ウクライナでロシア語は禁止された?
> 
> 石垣さん
> 
> 大富です。よりによって侵略者であるプーチンが、何千人もの人を殺しながら「あなたたちは兄弟姉妹だ」と言うのを支持する人がいるなんて、ちょっと信じられませんが・・・。
> 
> そういえば、日本はかつてそっくり同じことを言って、朝鮮の人々を支配し、殺戮していました。「日鮮同祖論」というのですが。
> 
> そういう歴史を知らないから、悲惨な戦争を見ても、「ウクライナとロシアは同じ民族」などと言えるのでしょう。
> 
> https://kotobank.jp/word/%E6%97%A5%E9%AE%AE%E5%90%8C%E7%A5%96%E8%AB%96-1192840
> 
> 気味が悪いほど似ているので、コピペします。
> 
> 日鮮同祖論(読み)にっせんどうそろん
> 日朝両民族はその祖先を同じくし,兄弟あるいは本家と分家に擬せられる間柄であり,本来一体となるべきであるという主張。日本の朝鮮侵略,朝鮮支配が歴史的に合法なものであると説明するために喧伝(けんでん)された。日鮮同祖論の枠組みが形成されたのは古く,少なくとも江戸時代中期の国学にまでさかのぼることができる。平田篤胤らの国学における《古事記》《日本書紀》の研究は,日朝両民族は国家形成の段階から密接な関係にあったこと,日朝間には日本を支配的な地位につける上下関係が成立することを説き,日鮮同祖論の骨格を作りあげた。世界大百科事典
> 第2版「日鮮同祖論」の解説
> 
> 
> 
> On 2022/11/30 22:22, motoei @ jcom.home.ne.jp wrote:
>> 大富さん
>> 私は押しつけていません、
>> 意見を述べているだけです。
>> アジア人、中国、朝鮮・韓国、日本は
>> 兄弟、姉妹だと思っています。
>> 現在言語は異なっていますが、
>> 共通語は沢山あります。
>>  兄弟、姉妹など言えない、という方が
>> いますが、それはそれで否定も肯定も
>> しません。
>>  「武力で平和は創れない」中村哲
>> 大きく言えば人間に差別があってはなりません。
>>               石垣敏夫
>>
>> 石垣さん
>> チェチェンニュースの大富です。民族問題について一言意見します。
>>
>>    >
>> ロシア人とウクライナ人は同じスラブ民族、兄弟姉妹と考えるべきではありませんか。
>>
>> この話、じつに簡単に判断する方法がありますので、ご教示します。
>> ウクライナに行って、そこの人々に同じことを言ってみて下さい。
>> たぶん(議論で)ボコボコにされるか、まったく無視されるだけです。
>>
>> 少なくともウクライナ人の絶対多数は、この問題について兄弟姉妹などという美しい言葉は当てはめていないでしょう。
>>
>> 石垣さんの立場は、兄弟民族論を押し付けているプーチンと同一です。
>>
>> とはいえ、全体に同じ話の繰り返しで、石垣さんの書いたメールもコピペのようなので、ご返信の前に! 以前のやりとりをご覧ください。
>>
>> https://list.jca.apc.org/public/cml/2022-September/065470.html
>>> みなさん坂井貴司さん
>>> ロシア人とウクライナ人は同じスラブ民族、兄弟姉妹と考えるべきではありません
>>> か。
>>> 意見の相違は当然あることで、武力での解決は不可でしょう。
>>> 即停戦、話し合い解決を求めるしかないでしょう。
>>> 米国のベトナムからの撤退は。ベトナム人の闘いと米国内・世界の反戦運動が高まっ
>>> たからだと思っています。
>>>                   石垣敏夫
>>> 福岡県
>>> ウクライナでロシア語は禁止された?
>>>  「アメリカとNATO、ジョージ・ソロスが支援したネオナチが2014年にユーロマ
>>> イダン・クーデターを起こした後、ウクライナ政府は、ロシア語を公用語から外
>>> した上、使用を禁止した。
>>>  キエフはキーウ、オデッサはオデーサというように、ロシア語の地名をウクラ
>>> イナ語に変えた。
>>>
>>>  ロシア語のテレビやラジオ局は閉鎖され、ロシア語の新聞や雑誌は発禁にされ
>>> た。
>>>
>>>  学校ではロシア系住民の児童生徒に対してウクライナ語教育が強制された。ロ
>>> シア語を話すと暴力を振るわれたり、退学させられた。
>>>
>>>  学校の授業や試験はウクライナ語のみにされたため、ロシア系住民の学生は進
>>> 学も卒業もできなくなった。
>>>
>>>  役所に提出する書類は、ウクライナ語だけになった。そのためロシア系住民は
>>> 届け出ができなくなった。
>>>
>>>  企業はロシア語の使用を禁止した。そのためロシア系の労働者は失業した」
>>> と、ロシアのウクライナ侵略を擁護する日本人プーチニストは、
>>>
>>> 「ウクライナはロシア語を使用禁止にした。
>>>  これは、アイヌ語や朝鮮語の使用を禁止した大日本帝国と同じだ」
>>>
>>> とSNSなどで書いています。
>>>
>>>  その日本人プーチニストが、ウクライナはネオナチ国家であることを示す資料
>>> だとする『ウクライナゲート:危機の本質』(社会評論社)を書いた塩原俊彦は、
>>> 2018年2月にウクライナの首都キーウ市を訪問しました。
>>>
>>>  「ぼくが最後にキーウを訪れたのは2018年2月12日から18日である。
>>>
>>>  そのとき強く印象に残ったのは、キーウの人々の多くがロシア語を普通にしゃ
>>> べって い た こと だ。
>>>
>>>     マクドナルド での注文の風景やレストランでの団欒を観察していると、2014年
>>> 春のクリミア併合やそれにつづく東部での戦闘後、反ロシア感情が高まっ て、
>>> あるいは政府の強制も手伝っ て、ロシア語で話す人が減っているのではないかと
>>> 推測していたのだが、そんなことはなかっ た。
>>>
>>>  ただ、警官や警備員がこぞってウクライナ語を話す姿に違和感をもっ た。どう
>>> やら『合法的 暴力装置』と呼ばれる部類の人々はみなウクライナ語を意図的に
>>> 使うようにしているらしかった。」
>>>
>>> (塩原俊彦著『ウクライナ3.0 米国・NATOの代理戦争の裏側 』(p.172). 社会評
>>> 論社. Kindle 版.)
>>>
>>>  ロシアのクリミア半島併合やドンバス紛争により反ロシア感情が高まっている
>>> ことから、ロシア語を使うウクライナ人は減っているのだろうと予想したけれど、
>>> 現地に行ってみるとウクライナ人がロシア語を普通に使っているのを見た、塩原
>>> 俊彦は記しました。
>>>
>>>  『ウクライナ現代史』(アレクサンドラ・グージョン著 河出新書 2022年)
>>> の90ページには、以下のことが書いてあります。
>>>
>>>  「そしてロシア語はキーウのウクライナ学校の休み時間に広く使われ、ビジネ
>>> スや貿易、メディアでは常に支配的であることが確認される」
>>>
>>>  さらに、ディレクターとしてNHKに勤務している在日ウクライナ人のノヴィツカ
>>> ヤ・カテリーナさんは言いました。
>>>
>>>  「私はロシア語を使うウクライナ人です。家族とはロシア語で会話をします。
>>>
>>>  ロシア語が母語である私は、差別を受けたことはありません。
>>>
>>>  だからプーチン大統領が『ロシア語話者を守るために行動する』と言った時、
>>> 私は意味が分かりませんでした。
>>>
>>>  ロシアに守ってもらいたいなんて、思ったことはありません」
>>> (5月21日放送NHK『ウクライナ語で叫びたい』) 
>>>
>>>  ウクライナ政府はロシア語を禁止した、ロシア語話者は弾圧されているという
>>> のは、嘘です。
>>>
>>>  1996年に採択されたウクライナ憲法の第10条は、
>>>
>>> 「ウクライナの国家語は、ウクライナ語である」
>>>
>>> と明記しました。官公庁、教育、文化、学術、通信の分野ではウクライナ語を使
>>> 用するとしました。
>>>  一方で、ビジネス、社会生活、日常会話においては、憲法10条の規定の対象外
>>> とされました。(『ウクライナを知るための66章』「12民族・言語構成」 76ペー
>>> ジ)
>>>  つまり、職場や日常会話などではウクライナ語以外の言葉を使っても構わない、
>>> ということです。
>>>
>>>  ウクライナは、多民族・多言語国です。使用される言語は、ウクライナ語、ロ
>>> シア語、ブルガリア語、ルシン語、ハンガリー語(マジャール語)、ルーマニア
>>> 語、クリミア・タタール語、ガガウズ語などです。
>>>
>>>  帝政ロシア、ソ連邦時代は、ロシア語が公用語としてウクライナでは使用が強
>>> 制されました。
>>>
>>>  1991年のソ連崩壊によってウクライナは独立しました。使用を厳しく制限され
>>> たウクライナ語は、ようやく国家の言語として公的な地位を獲得しました。
>>> 1996年に採択されたウクライナ憲法第10条のウクライナ語を国家語とするとした
>>> 条文は、その現れです。
>>>
>>>  しかし、同じ東スラブ語としてウクライナ語とよく似た文法、語彙の60%は同
>>> じ、同じキリル文字(ロシア文字)を使うロシア語は、ウクライナに根を下ろし
>>> ています。「私は、ロシア語を母語とするウクライナ人です」と言うノヴィツカ
>>> ヤ・カテリーナさんのような人は大勢います。
>>>
>>>  日本人には理解しにくい現象ですけれど、「私は、ウクライナ語を使うウクラ
>>> イナ人」の他に、「私はロシア語を使うウクライナ人」との意識を持つ人がいま
>>> す。「私は、ウクライナに住むロシア語を使うロシア人だ」と自己規定する人も
>>> います。
>>>
>>>  さらにウクライナには、「私はハンガリー(マジャール人)だ」、「私はクリ
>>> ミア・タタール人だ」、「私はルシン人だ」との意識を持つ人もいます。
>>>
>>>  そして、ウクライナ語にロシア語を混ぜ込んだ「スールジク(混ぜこぜ)」と
>>> 呼ばれる混合語を使う人がいます。
>>>
>>>  さて、日本人プーチニストは
>>> 「ユーロマイダン・クーデターの後、ネオナチの要求によってロシア語はウクラ
>>> イナの公用語から外された。事実上の使用禁止だ」
>>>
>>> とFBなどに書いています。
>>>
>>>  独立後のウクライナにおいて、ロシア語は公用語ではありませんでした。
>>>
>>>  2012年に施行された『国家の言語政策の基礎』という法律で、ロシア語は「地
>>> 域語」の地位が与えられました。
>>>  その話者の人口が任意の地域の10%を超える場合、その言語を地域語とする法
>>> 律でした。この法律によって、ロシア語の他にハンガリー語、クリミア・タター
>>> ル語、ルーマニア語が地域語とされました。
>>>
>>>  2018年、『国家の言語政策の基礎』は憲法10条に合致していないとして廃止さ
>>> れました。
>>>
>>>  これをプーチン大統領は、「ロシア語話者に対する弾圧だ!」としました。
>>>
>>>  ロシア語は地域語という地位は失いましたけれど、使用を禁止されたわけでは
>>> ありませんでした。しかしプーチン大統領とロシア政府は、「ロシア語の使用は
>>> 禁止され、ウクライナ語を強制されている」と叫びました。 
>>>
>>>  プーチン大統領の主張が嘘であることは、2018年2月にウクライナを訪問し、ウ
>>> クライナ人が普通にロシア語を使っているのを見た塩原俊彦の記述や、「ロシア
>>> 語を使って差別されたことはありませんでした」と言ったノヴィツカヤ・カテリー
>>> ナさんの発言から分かります。
>>>
>>>  「教育の分野では、ロシア語とウクライナ語を平等に扱わず、しかし日常生活
>>> ではロシア語話者には被害を与えない方針である」
>>>
>>> と『ウクライナ現代史』96ページは記しています。
>>>
>>>  「ウクライナ語は、ウクライナの国家の言語である。だから、ウクライナ語の
>>> 習得を求める。
>>>  しかし、ロシア語の使用は禁止しない。これはハンガリー語やクリミア・タター
>>> ル語、ブルガリア語などでも同じである」
>>> というのが、ウクライナ政府の言語政策のようです。
>>>
>>>  なお、「独立した」ドネツクとルガンスク人民共和国はロシア語を唯一の言語
>>> であるとしました。ウクライナ語を排除しました。(『ウクライナ現代史』95ペー
>>> ジ)
>>>
>>> 坂井貴司
>>> 福岡県
>>> E-Mail:donko @ ac.csf.ne.jp
>>> ======================================
>>> 「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
>>> その現実がここに書かれています・
>>> 『伝送便』
>>> http://densobin.ubin-net.jp/
>>> 私も編集委員をしています(^^;)
>>> 定期購読をお願いします!
>>> 購読料は送料込みで1年間4320円です。
>>>


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