[CML 062562] 新居浜市教委 「教科書採択委員会 会議録」訴訟のお知らせ

etuo okumura kimagure53998 @ yahoo.co.jp
2021年 9月 27日 (月) 18:18:53 JST


愛媛の奥村です。
【新居浜市教委 「教科書採択委員会 会議録」訴訟】のお知らせ
重複される方、すみません。転送歓迎。

以下、傍聴案内ちらしより
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【新居浜市教委 「教科書採択委員会 会議録」訴訟】
(新居浜市教委「教科書採択・採択委員会会議録」情報公開審査請求棄却取消)

★判決言い渡し★

日時:2021年10月7日(木)16:00〜
場所:松山地方裁判所 本館3F

※ 裁判所入口で15:30〜15:40の間に、傍聴の抽選が行われる可能性があります
ので、それまでにお越しください。
………………………………………

判決では、主文だけでなく、その主文に至る理由も口頭で述べることを求めていま
す。

● 最初の情報公開
2015年夏、新居浜市育委員会は教科書採択で、各学校が殆ど希望していない、戦
争を賛美する育鵬社版教科書を採択しました。なぜこのような採択結果になったのだ
ろうかと疑問に思い、その理由を知るため市教委に対し、情報公開請求を行いまし
た。しかし、「第2回採択委員会会議録」(採択する教科書を教育委員会に答申する
重要な会議)は、決定した教科書しか記されておらず、何故、育鵬社を1番としたの
か、その理由が全く記載されていませんでした。

● 情報公開審査請求から提訴へ
私たちは、会議録は、公文書管理法に基づく経緯も含めた意思決定に至る審議過程を
記載したものでなければならず、公文書としての要件を満たしていないと情報公開審
査請求をしました。
2018年5月、審査会は、「採択委員会 会議録」は全部公開されており、記載内
容については問えないと、請求を棄却しました。
私たちは、この結果を不服として、同12月、この棄却結果の取消を求めて提訴しま
した。

● 子どもの学習権
現在の教科書採択制度は、国家が教育を完全に支配し、侵略戦争へ国民を動員した戦
前の反省にもとづき、教育の民主化・自主性を確保するよう整えられました。
「子どもの教育は、教育を施す者の支配的権能ではなく、何よりもまず、子どもの学
習をする権利に対応し、その充足をはかりうる立場にある者の責務に属する(最高裁
判決)」と、「子どもの学習権」を保障すべく、教員らの調査研究にもとづく教育専
門的評価に沿って教科書が選定・採択されるよう整えられています。

● 市教委の役割
「教育を施す者」の立場にある市教委は、教育の主体である子どもの学習権を保障す
る責務を負います。具体的には、正確な知識と、多面的・多角的な視点からのものの
見方、考え方を提供し、それらの基礎的な知識をもとに、子どもたち自らが、自主
的・主体的に学び、思考力・判断力・表現力などを学習することを可能とする教育の
環境を整えることであり、教科書「採択委員会」の任務は、専門的知識、経験をもつ
教員たちの調査研究結果を踏まえて、子どもの学習権を最も保証する教科書を選ぶこ
となのです。その重要な会議において適正な審議過程を経ていたのかどうか、市民が
知る事が出来なければなりません。

● 公文書は私たちのもの
「新居浜市情報公開条例」は、その目的を「市民の知る権利を尊重し、公文書の公開
を請求する権利を明らかにするとともに、市の機関が保有する情報の公開に関し必要
な事項を定め、市が市政に関し市民に説明する責務を全うすることにより、市民の市
政に対する理解と信頼を深め、市政の参加を促進し、もって公正で開かれた市政を推
進すること」としています。
しかし、市教委はこの裁判の中で一貫して、中身がどうあれ、行政が管理・保管して
いる公文書を公開すればよいのであって、条例に違反しないと開き直っており、裁判
官も含め、公文書が自分たち行政のためのものという認識からいまだ抜け出せていな
いのです。公文書は私たち市民の財産であり、市民のために作成しなければならない
ということを強く認識しなければなりません。

● 最後まで市教委は来なかった
これら自覚がなされるためには、市教委が代理人弁護士だけでなく、指定代理人とし
て訴訟参加し、何が問題であったのかを知る事が大事なのです。
第1回口頭弁論の後、市教委に面会を求め、市職員の参加要請をしましたが、ついに
訴訟への参加はありませんでした。
被告は最後まで、「会議録の要点筆記について定められたものはなく、何を記載する
かの裁量権は行政にある」とし、保管している会議録(公文書としての要件を満たし
ていない)は全部公開しており、これ以上の公開は無理だとの主張は変えていませ
ん。

● 最後の最後までねばる
今年5月、第7回口頭弁論で、とうとう結審となりました。原告はその後も、愛媛県
各地の「採択委員会会議録(会議録には決定に至る審議過程が記載されていた)」を
集めた証拠や、被告の違法性を突く、新たな判例も提出しました。
全力を尽くしたこの裁判に誠実な判決を出すのでしょうか、試されているのは裁判官
たちなのです。

判決内容がどうなるか分かりませんが、私たちの取り組みの中で、採択委員会の会議
録には決定までの審議の内容が記されるようになり、実質上、訴訟の目的のひとつは
獲得しました。これは、裁判の一つの成果ではないかと思います。

原告:教科書の問題を考える東予の会/えひめ教科書裁判を支える会

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Okumura Etuo
kimagure53998 @ yahoo.co.jp

安倍政権の「教育再生」の問題点
教育委員会制度とは 画像13分43秒
https://www.youtube.com/watch?v=iByza-XunEQ
安倍自民党政権の「教育再生」は、憲法改悪の地ならし-資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub6/2013/saisei.html
「原発安全神話と教科書記述−検定基準改悪」 画像5分49秒
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えひめ教科書裁判 資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub2.htm
憲法活用が、憲法「改悪」の〈ちから〉! 
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