[CML 062446] 『リビア戦争 カダフィ殺害誌』

yorikazu shimada ningen @ hotmail.com
2021年 9月 9日 (木) 02:10:51 JST


皆さま

少し高額ということもありこのmlでは紹介を控えていたのですが、出版社をつくって4月に『リビア戦争 カダフィ殺害誌』という本を出しました。
2011年のリビア戦争について批判的に検証する本ですが、背景知識がない方でも読めるよう、たくさん訳注をつけるなどしてできるだけ読みやすくなるよう努力しましたので、ご関心ある方はぜひ書店でご購入頂くか図書館にリクエストしていただけたら幸いです。
サイトでは、目次と一部本文を掲載していますのでご参考にしていただければと思います。何卒よろしくお願いいたします。嶋田

https://www.kankakusha.com/books

https://honto.jp/netstore/pd-book_30929190.html

リビア戦争  カダフィ殺害誌
マクシミリアン・フォーテ 著 山田 文 訳
四六判並製528頁 本体価格4300円+税 

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2011年、カダフィはなぜ殺されたのか?

〝人道的介入〟の嘘を豊富な資料で解き明かす



大量破壊兵器の開発計画を放棄し欧米と和解していたはずのリビアの革命指導者ムアンマル・カダフィ。2011年、そのカダフィが〝アラブの春〟の反乱と欧米諸国の〝人道的介入〟を受け、残虐に殺害されるに至った背景には何があったのか。

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本書は、カダフィが生まれ最期を遂げた地であるシルテを出発点に、豊富な資料を駆使して欧米の〝人道的介入/保護する責任〟の虚構を暴き、リビアに現在まで続く混乱をもたらしたNATOの軍事介入のほんとうの目的を明らかにする。また、欧米の有名国際人権NGO、メディア、左派が戦争の遂行に果たした役割を検証しその退廃性を問う。オバマ以降の戦争を読み解くための最初の一冊。

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「もし彼らがこの軍事介入を〝人道的〟だと考えるのであれば、彼らはもっとひどいこともできるということなのか」 (本文より)

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[著者]マクシミリアン・フォーテ

カナダ・ケベック州モントリオールのコンコルディア大学社会・人類学部教授。大学では政治人類学を教えており、おもに帝国主義/ナショナリズム/(脱)グローバリゼーション/先住民族運動の理論と歴史を研究している。




[目次の一部]

はじめに リベラル帝国主義と新たなアフリカ争奪戦

第一章 シルテ―リビア独立の要石

シルテ、新しい汎アフリカ主義、米国の監視

第二章 シルテ―帝国主義の試金石

シルテでカダフィを追う

第三章 リビアの汎アフリカ主義とそれへの不満

マンデラとカダフィ―道義的汎アフリカ主義

第四章 アフリカに対する戦争

―AFRICOM、NATO、人種差別

第五章 人道主義と緊急事態の創出

アムネスティ・インターナショナル対リビア

おわりに 余波―アフリカとの新しい戦争

帝国か尊厳か



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