[CML 061112] Sキング三部作なり終盤は 「任務の終わり」文春文庫
大山千恵子
chieko.oyama @ gmail.com
2021年 3月 16日 (火) 20:39:40 JST
「任務の終わり」 <https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167916510> スティーヴン・キング
文春文庫
三部作の*「ミスターメルセデス」そして「ファインダーズ・キーパーズ」と続いた物語の完結編。*
最初の頃に、*ヘリウム自殺*
<https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaamkanto/39/2/39_275/_pdf/-char/ja>
。週イチ銭湯研究家、月イチ自殺研究家としては気になるところ。でも難易度が高いから無理かな。
さすが、帝王キング。うまい。初のミステリーと銘うっているが巻末解説を読むと、そうでもない。本作の後半はホラー(超異常現象)でてくるし。
定年退職した元刑事は、いまや膵臓がんの末期。わたしと同じ年頃。不安神経症だが電脳活躍のホリー。高校生となった黒人青年。彼らが、
*年齢、性別、出自を超えてチームを組む。三人三様の生長譚でもある。*
*スマホ画面にでてくるゲーム。ピンクの魚を捕まえたときの数字を足していくうちに、催眠術にかかる。同時多発の大量自殺ぞくぞく。*
そう、自殺洗脳シリアルキラーと闘うのだ。
今回は*中年女ホリーが予想外に活躍しているのが、嬉しい。*最後に主人公の墓碑の前で任務を続けると宣う彼女の姿に、希望を見る。
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大山千恵子
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