[CML 061106] 『シスターと神 父と爆弾』オンライン上映の紹介

kodera @ tachibana-u.ac.jp kodera @ tachibana-u.ac.jp
2021年 3月 15日 (月) 18:13:53 JST


皆様
『シスターと神父と爆弾』(原題:THE NUNS, THE PRIESTS, AND THE BOMBS)と
いう映画をご存知でしょうか。
2012年に当時82歳のシスター、メーガン・ライスさんが平和団体Transform Now
Plowsharesの2人とともにテネシー州にあるY-12国家安全保障複合施設に侵入し
た事件がありました。彼らは実刑判決を受け、2年間獄中にいました。それでも
彼らの信念は揺るぎません。
さらにこの映画は、彼らの前にシアトル近郊のトライデント基地にカトリックの
神父と84歳のシスターを含む5名が侵入していたことも詳細に描いています。
彼らは数十年間トライデント基地のデモを繰り返し、その上でこういう非暴力直
接行動に踏み切ったのです。たった一つの潜水艦がミサイルを発射することで、
一つの国を壊滅させることができる、こういうことを知って何もしないわけには
いかない、という思いで。
映画の中で、行動した一人の女性が、広島・長崎の写真集を見て私の人生は変わ
ったと語られていました。このような悲劇を繰り返してはならないと刑務所に入
ることを恐れずたちあがった方がアメリカにいらっしゃったことに圧倒されまし
た。
逮捕された84歳のシスターもとても素敵なおばあちゃんです。品がありしかも凛
として輝いています。またビックスさんという神父の方も、長い間地域でホーム
レスへの支援などを行ない、多くの人から尊敬され親しまれている方です。
そういう方が純粋に、米国の核兵器の問題を社会に提起するために死を覚悟で行
動したのです。核基地に侵入すれば射殺される可能性もあるのですから。
日本で私たちはこれほどの真剣さと決意で取り組んでいるだろうかと考えさせら
れました。

法学館憲法研究所にもこの映画の紹介とコメントが掲載されていますので併せて
ご覧ください
http://www.jicl.jp/cinema/backnumber/20210308.html

この映画が20日にオンライン上映されます。
https://unitedpeople.jp/archives/3440
そこで短い予告編も見ることができます。
この上映後に前広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーさんが話
されます。
2021年3月20日(土)19:00-21:30
プログラム:映画上映(106分)、トークセッション(45分)
参加費:1,500円/人
主催:ユナイテッドピープル
1500円かかりますが、ぜひご覧になることをお勧めします。この映画は監督のヘ
レナさんが自己負担で創られたものです。昨年夏の被ばく映画祭で初上映されま
したが、その後、全国での上映は行われていません。まずご覧いただき、可能で
あれば地域矢大学で上映会などを開催して広めていただければと思います。

また10分間の映像を下記でご覧になれます
https://www.youtube.com/watch?v=Gpv_vO5ujxU
小寺隆幸












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