[CML 061937] 【企画案内】7/4オンライン講演会「日本の「帰化制度』を問う」

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2021年 6月 26日 (土) 10:45:48 JST


アジェンダ・プロジェクトの谷野隆と申します。
7/4にアジェンダ京都主催でオンライン学習講演会
「日本の『帰化制度』を問う」を開催しますので、
ご案内させていただきます。
ご承知のとおり、日本は血統主義の国籍法によって、
参政権はじめ「外国人(外国籍者)」の人権を「合法的」に著しく侵害し続けています。
そして、在日コリアンのように世代を越えて日本で永住している外国人でさえ、
日本国籍取得を希望する場合には、
「帰化」という名称にも端的に表れているような、
差別的で、さまざまな問題を抱えた制度に依らなければなりません。
しかしその実態は、当事者が積極的に語ることが極めてまれなことから、
当局側の運用やその変化も含め、ほとんど知られていません。
その一方、「日本国籍者」の範囲は当事者の意思にかかわらず、
国籍法等の改正によって大きく変わっています。
今、多くの社会問題で国境を越え、民族を越えた連帯が叫ばれる中で、
こうした私たちの足元の問題を、改めて深く見つめる必要があると思っています。

今回の講演会では、ご自身が「帰化」によって日本国籍を取得され、
また研究者でもある李洙任さんに語っていただきます。
貴重な機会になると思いますので、
ぜひご参加ください。
なお参加には事前申込が必要です。(申込締切7/1)

(以下、拡散歓迎)
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《アジェンダ京都 オンライン学習講演会》
「日本の『帰化制度』を問う」~在日コリアンの国籍と民族から考える~
・イベントページ  https://bit.ly/2T8UgcI

ヘイトスピーチや技能実習生、入管での虐待の問題など、
外国人に対する日本社会の深刻な差別は長年指摘され続けながら、
今も解消にはほど遠いのが現状です。
外国人の住民投票への参加や地方参政権を求める声に対しても、
「帰化すればいい」という反論が保守系の政治家からなされます。
しかし、「帰化」の困難さ、その名称にも表れている差別的な制度の問題は、
これまでほとんど顧みられることはありませんでした。
そもそも「外国人」とは誰を指すのでしょうか? 
「日本国籍」はどのように定められてきたのでしょうか? 
朝鮮植民地支配の歴史と結びついた在日コリアンの国籍は、
当事者の意思が聞かれることもなく、一方的・政策的に変遷をたどってきました。
この講演会を、互いにこの社会を構成する対等な一員として認め合い、
共に生きていくことができるような社会を創るため、
民族的ルーツと国籍のあり方について、
改めて考える機会にしたいと考えています。

◆日時:2021年7月4日(日)13時半~(16時終了予定)
◆講師:李洙任(リー・スーイム)さん(龍谷大学名誉教授)
「奪われた在日コリアンの日本国籍とその不法性」
<講師プロフィール>
コリア系日本人2世。龍谷大学名誉教授、前安重根東洋平和研究センター長。
専門は教育学、異文化コミュニケーション。
1970年代の大学卒業時に日本で就職差別にあい、米国に留学。
1980年に日本に帰国後、1996年に龍谷大学経営学部助教授、その後2002年に教授。
「家族ぐるみ申請」という日本の「帰化制度」の「不文律の壁」に阻まれながら、
4度目の申請で2001年に日本国籍を取得。
帰化後もコリア名を正式な名前として使用し、
コリア系日本人のアイデンティティを社会にアピール。
今年3月、龍谷大学を退職。在職中、経営学部の多くの学生がゼミに入れないという「未ゼミ生問題」で、
大学側の不合理・不誠実な対応を目の当たりにし、龍谷大学他を被告にして京都地裁に提訴、現在も係争中。
主な著書に、『グローバル時代の日本社会と国籍』(共著、明石書店、2007)、
『在日コリアンの経済活動―移住労働者、企業家の過去・現代・未来』(編著、不二出版、2012)、
『安重根と東洋平和―東アジアの歴史をめぐる越境的対話』(共編著、明石書店、2017)など。
その他、英語教育関係の本多数。
近著に『奪われた在日コリアンの日本国籍―日本の移民政策を考える』(明石書店、2021)。

◆参加費 500円 (アジェンダ各種会員は400円) 学生無料
◆参加申込方法
オンライン参加を基本にしています。参加をご希望の方は7/1までに、
アジェンダ・プロジェクトまでメールでお申し込みください(アドレス agenda @ tc4.so-net.ne.jp)。
参加費の振込先をお伝えいたします。振込み確認後、当日のリンクなどをお伝えします。

※講演会当日は、オフラインの会場として、ひと・まち交流館京都の交流コーナー(2F)を用意しています。
定員8名まで(申込先着順)。会場での参加をご希望の方も事前にアジェンダ・プロジェクトまで、
電話・Fax(ともに075-822-5035)、メール等で会場参加希望を明記してお申込みください。
なお、講師もオンラインで講演されますので、会場には来られません。
※当日のご参加が難しいという方のために、講演会に事前にお申込みいただいた方には、
後日、講演会の録画を1週間程度の期間限定で公開いたします。

◆主催:アジェンダ・プロジェクト京都
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アジェンダ・プロジェクト
〒601-8022
京都市南区東九条北松ノ木町37-7
℡&Fax 075-822-5035
E-mail agenda @ tc4.so-net.ne.jp
URL  https://agenda-project.com/
FB https://www.facebook.com/agenda.project
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