[CML 061810] Re: チョウ類研究者宮城秋乃さんの自宅の不当捜索に抗議する
impact
impact @ jca.apc.org
2021年 6月 10日 (木) 09:36:02 JST
川満です。
今、沖縄市民連絡会で抗議声明を出そうとしています。
まだ、成案になっていませんが、宮城さんのこれまでの活動を踏まえて、多くの方がやんばるの自然保護と米軍基地の問題を考えていただき、私たちはどうすのかを考えていくために、あえて掲載します。
抗議声明
「捜索されるべきは米軍基地とその跡地である」
〜宮城秋乃さんの活動を支持し、沖縄県警の強制捜査に抗議します〜
今月4日に沖縄県警が東村在住の蝶類研究家・宮城秋乃さんの自宅を家宅捜索し、パソコンやタブレット、ビデオカメラ等を押収、以後連日の取り調べを行っているとの報道に接して、私たちは激しい怒りに震えました。
宮城さんは、自身の活動のフィールドであるヤンバルの森(世界自然遺産登録の価値をもつ生物多様性豊かな亜熱帯森林)を心から愛し、人間による環境破壊を憂い、森の生き物たちを守る活動を続けてきました。近年は返還された北部訓練場跡地の森を調査し、米軍の廃棄物を次々と発見しています。
宮城さんがこれまでに見つけた二千発以上の弾薬や照明弾の残骸、放射性物質を含んだ電子機器、廃土嚢やコンクリ塊、野戦食のパッケージゴミ等々、米軍が半世紀もの長きにわたりこの地で行った訓練で残した廃棄物の数々は、本来なら基地返還前に除去して原状復帰しなければならかったものです。にもかかわらず米軍はその責任を放棄し、日本政府もまた「北部訓練場の過半の返還」をうたいながら、おざなりの「環境調査」と「支障除去」でお茶を濁し、宮城さんが次々と発見しその存在を訴えてきた米軍廃棄物の問題にまともに向きあおうとせず、頰被りを続けてきました。
そしてこの間も、ヤンバルの森の生き物たちの繁殖期であるにもかかわらず米軍は大規模なジャングル戦闘訓練を行い、環境破壊を続けていました。北部訓練場内の森林で、米軍廃棄物は現在進行形で増加し続けているであろうことは想像に難くありません。
報道によると、このたびの家宅捜索は、宮城さんが森の中で発見した廃棄物を米軍に引き取らせるべく北部訓練場メインゲート前に置いたという二か月前の出来事が、通行を妨害した「威力業務妨害容疑」であるとのことです。まったくおかしな話です。
米軍や沖縄防衛局は、本来なら自分たちが行わなければいけない廃棄物の回収をしてくれた宮城さんに感謝を捧げ、「今後は自分たちが責任を持って環境浄化に努めます」と誓うのが筋というものではないでしょうか。そして、捜索すべきは、宮城さんの家ではなく、返還された基地跡であり、北部訓練場の森の中にいまも遺っている米軍の廃棄物です。
私たちは沖縄県警に対して、宮城秋乃さんに対する取り調べをただちに取りやめるよう求めます。また、押収された宮城さんの私物を即刻返却するよう求めます。
私たちは在沖米軍および沖縄防衛局に対して、宮城秋乃さんを不当に容疑者扱いしたことを謝罪するよう、そして、これまで宮城さんが孤軍奮闘してきた米軍廃棄物回収作業の功績に深く感謝し、返還跡地を含めた北部訓練場の米軍廃棄物の回収と環境浄化作業に早急に取り組むよう求めます。
世界自然遺産登録の勧告を受けたヤンバルの森の生態系を未来永劫伝えていくために、繁殖期中の軍事演習は陸でも空でも一切行わないよう、さらには、北部訓練場の全面返還を、米軍および日米両政府に求めます。
声なき森の生き物たちのかわりに行動する宮城秋乃さんに敬意を表して
2021年6月 沖縄平和市民連絡会
2021-06-09 21:00 に 大山千恵子 さんは書きました:
> 沖縄の蝶々けんきゅう秋乃ねえ 家宅捜索!パソコン強奪!!
> <https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/bc6b49c7a7d4ebd9f136f073a7d3d43a>
> 沖縄県警は、なぜチョウ類研究者宅を家宅捜索したのか
> <https://webronza.asahi.com/science/articles/2021060700003.html?page=1>
> WEB論座
>
> 上記は沖縄大学名誉教授の記事。
>
> *秋乃ねえさん、大受難。警察が家宅捜索でパソコンを押収されたために、予定の原稿が出せなくなった*緊急電話から始まる記事なの。
>
> 2016年か。芥川賞の目取真俊が辺野古でカヌーから米軍に拘束されテロリスト扱いされたこと、沖縄平和運動センターの山城博治議長が米軍ゲートの件で威力業務妨害で長期勾留されたことなどは、短歌ブログに紹介した。
>
> こんどは*ちょうちょ研究の姉さままでもが国家権力に蹂躙される。怒り、忘れまいぞ。*
>
> りゅうきゅうの「うらぼししじみ」やんばるさ にほんで一番ちいさいのだよ
> <https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/673902f85d151b31ed88815a0d04f660>
>
> 2021年6月9日(水) 12:37 <kodera @ tachibana-u.ac.jp>:
>
>> 皆様
>> ご存知だと思いますが、6月4日、沖縄県警は威力業務妨害の疑いでチョウ類研究
>> 者の宮城秋乃さんの自宅を家宅捜索しパソコンなどを押収しました。
>> 宮城さんはこの間、返還された米軍北部訓練場跡地の森を踏査し、米軍廃棄物の
>> 2000発以上の空包、手投げ弾、放射性物質コバルト60を含む電子部品などを発見
>> し、防衛省や米軍などに対応を求めてきましたが、形だけの回答で跡地をきちん
>> と原状回復しようとはしていません。
>> そこで宮城さんは4月7日に、同訓練場ゲート前にある基地との境界線内側に米軍
>> の物と思われる廃棄物を置いて抗議したのです。県警はそれが米軍や軍雇用員ら
>> の通行を妨害したとして威力業務妨害としたのですが、そもそも米軍が廃棄した
>> ものを米軍の敷地に置いただけで、自分たちで片づければ済むものです。
>> その写真は琉球新報に載っています
>> https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1334355.html
>> この問題について、朝日のWEB論座に桜井沖縄大学名誉教授が
>> 「沖縄県警は、なぜチョウ類研究者宅を家宅捜索したのか 国策に異を唱え、米
>> 軍の廃棄物を告発した宮城秋乃さんを見せしめに」
>> という論考を書かれています。
>> https://webronza.asahi.com/science/articles/2021060700003.html?page=1
>> その中で桜井氏は「米国政府と一体となって、南西諸島の軍事要塞化を推し進め
>> ようとしている日本政府にとって、物言う研究者の宮城秋乃さんは目障りな存在
>> であったに違いない。菅首相が就任早々に行った日本学術会議会員の任命拒否と
>> ダブって見えてくる」と記しています。
>> 一研究者のやむにやまれぬ訴えぬ耳を貸すのではなく、強権的に取り締まる、し
>> かもパソコンや研究データを押収する、こういう政府のやりかたに、科学者とし
>> ても声をあげていくべきではないでしょうか。
>> この事件は国会で審議中の重要土地規制法案とも関わる問題です。桜井氏は「自
>> 衛隊基地や米軍基地が集中し、国境離島を抱える沖縄は、この法律によって地域
>> の少なからざる部分が注視区域や特別注視区域となる。そこで暮らす人々の財産
>> に制約が課されるだけでなく、個人情報が収集されて思想調査にまで国が立ち入
>> ることが可能となりかねない」と訴えています。
>> 是非上記論座をお読みください。
>> 小寺隆幸
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