[CML 060762] Re: 今こそ「領土ナショナリズムの陥穽に嵌まるな」について

motoei @ jcom.home.ne.jp motoei @ jcom.home.ne.jp
2021年 1月 28日 (木) 22:17:45 JST


彦坂さんのご了解を得ましたので、転送させていただきます。(いしがき)

彦坂さんのような視点がなければ、戦争は無くなりませんね。

「この問題に火をつけたのは石原慎太郎元都知事で、それに当時の為政者が乘り、棚上げ論を否定し、日中関係を悪くしたと考えています」(石垣)。

 

今こそ「領土ナショナリズムの陥穽(かんせい)に嵌まるな」

 

彦坂です。

 

まさに「陥穽(かんせい)です。志位さんにかぎらず、ふつうは民主主義者であると

自他ともにゆるしているひとたちが、ほとんどみな落ちこむ罠、それが

領土ナショナリズムですからね。

 

はじめに、はっきりと、わたしの立場を表明しておきます。

領土など要らない。

 

その土地あるいは海を、だれが、あるいはどの国家が支配していようと、

その土地でくらすこのわたしにはどうでもいい。

 

どうでもよくないのは、その支配者がどのような支配をしているかです。

「南京大虐殺」をひきこした旧大日本帝国軍隊のような支配者に対しては、

あらゆる手段をつくして、生き延びる方策を考えます。

そうではない、1945年9月から1949年10月までこのわたしを現に支配していた

「大連市政府」(中国人による地方政府)および、1945年9月からしばらくのあいだ

軍政を敷いていたソ連占領軍司令部のような支配者のもとでは、

わたしも、わたしの家族も、在住日本人も、虐殺されることなどなく、

平常のくらしを保証されながら、平穏にくらすことができていました。

 

経済的困窮とか日本内地との連絡の途絶とかいった政治状況には

くるしめられはしたものの、毎日のくらしは平穏にいとなむことができていた。

いわれなく拘束されたり殺されたりすることはなかった。

 

この体験から、わたしは、カンジンナのはその土地を

どの民族があるいはどの軍隊がしはいするかではなく、

その支配者が、どのように支配するかであると考えています。

 

領土とはなにか?

その土地を支配している国家の行政権のおよぶ範囲のことでしょう?

つまり、国家がなければ、だから、国境がなければ、

領土なんてものは存在しえないのです。

 

わたしは、近代国家とその支配の仕方に満足してはいません。

国家は廃止すべきだ、廃止したほうがすっきりする、

無用のトラブルも避けることができる、

と考えています。

だいいち国境がなければ、それほど往来が自由になるか。

 

「領土ナショナリズム」などといった、時代遅れの思想に

しがみついて陋習(ろうしゅう)を墨守するのは、そろそろやめにしませんか?

 

尖閣諸島の問題だって、中国が、アホな大国主義を墨守して

あくまで領土権を主張するのなら、あっさり渡してやればいいのです。

そおかわり、その土地にげんにくらしているひとたちの居住権を

はっきりと認めさせる(法的に約束させる)こと、

その近海での漁業権を、これまた法的に確認させること、

このふたつさえちゃんとできれば、それでいい。

 

中国の大国主義・覇権主義にまじめに対抗して

日本国の領土権を主張するなど愚の骨頂ではないの?

 

ひこ

 

 

 

「領土ナショナリズムの陥穽に嵌まるな」

志位共産党委員長、習近平主席批判です。

*****************************************

弁護士 内  田  雅  敏



CML メーリングリストの案内