[CML 060710] Re: 「抵抗の民衆史」だぜ3号線 九州なんだ森元斎と
maeda @ zokei.ac.jp
maeda @ zokei.ac.jp
2021年 1月 20日 (水) 11:21:59 JST
大山@めんたいこ、さん
>
> *美智子と文通してたという石牟礼道子
> 、天皇に親和性のあるC・W・ニコル
> の親友谷川雁
> とか鬼門なんだけど、
どんなに素晴らしい文学者や思想家であっても、多面的ですから、評価は難しい
ですね。
文学評論や思想研究は、書かれた著作だけでなく、行動や、手紙や、日記や、エ
ピソードを駆使して、人格評価に踏み込みますから、
一人の文学者について、まったくかけ離れた評価がなされることが珍しくありま
せん。
また人間は長い間に変わりますから、どの時期に焦点を当てるかによって見え方
が違います。
徹底的に調査して解明された「全体像」をめざすのか、
それとも、あえて一つのエピソードだけを切り口に評価を下すのか、
両方とも、あり、ですが。
井上ひさしは、夏目漱石や石川啄木や小林多喜二を、「多面体」と呼び、
後者の、一つのエピソードだけを切り口に、しかし「全体像」を浮き彫りにする
手法を目指したと思います。
多面体を多面体として的確につかみ取る方法が必要ですね。
と思いつつ、なかなかできません。
できないから、ベンヤミンやデリダを散りばめるのかも。
********************
前田 朗
192-0992
東京都八王子市宇津貫町1556
東京造形大学
042-637-8872
E-mail:maeda @ zokei.ac.jp
Akira MAEDA
Tokyo Zokei University
1556 Utsunuki-machi Hachioji-city
Tokyo 192-0992 Japan
********************
----- Original Message -----
> 「国道3号線 抵抗の民衆史」 <https://www.tokyo-np.co.jp/article/55101>
森元斎 共和国
> <https://www.ed-republica.com/>
>
> ↑ 栗原康が東京新聞で吠えてる。Abolish the Police! 下
線リンク参照。
>
> *美智子と文通してたという石牟礼道子
> <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%89%9F%E7%A4%BC%E9%81%93%E5%AD%90>
、天皇に親和性のあるC・W・ニコル
> <https://ja.wikipedia.org/wiki/C%E3%83%BBW%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AB>
の親友谷川雁
> <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E9%9B%81>とか鬼門な
んだけど、副題に惹かれて一気読み。*
>
> 一所懸命に無学者は読んだのに、しだいに難しくて分からなくなる。お仲間の
ひとたちが何十人もでてくる引用。
>
> 最後の文章も、ベンヤミンやらデリダやら引用されても困る。
>
> *インテリ向けの書なのだろうか? *その割に誤字脱字が散見するのが悲しい。
>
> *装画は田中千智。 <http://www.tanakachisato.com/>*
> 数年前に渋谷の画展に行ったらその後に美しい案内葉書が来て、超越に嬉しか
ったっぞい。姉さまも九州のひとだ。
>
> ---------- 目次 -------------
>
> はじめに
>
> 第1章 *新政府か反動か、あるいは……西南戦争・山鹿コミューン・アジアの革
命*
> 西南戦争/宮崎八郎の二段階革命と山鹿コミューン
>
> 寄り道[1]中国の革命へ
>
> 第2章 *水俣病と悶え*
> 水俣病とは何か/悶え加勢すること/手ざわりの言葉
>
> 寄り道[2]緒方正人『私はチッソであった』――言葉が生まれるとき
>
> 第3章 *炭鉱と村*
> サークル村/原点は存在する/「原点」/村を捨て、村に出会う/二つの「村」
>
> 寄り道[3]谷川雁における集団と組織
> 寄り道[4]伝習館裁判
>
> 第4章 *米騒動*
> 朝鮮よ、九州の共犯者よ/沖仲仕たちと米騒動/戦中から戦後へ
>
> 寄り道[5]北九州の古層
>
> おわりに 思考の行方――この世に根付くこと
>
>
>
> --
> 大山千恵子
> ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新
http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama
>
CML メーリングリストの案内