[CML 061485] 「戦争法」裁判の松山地裁判決結果
etuo okumura
kimagure53998 @ yahoo.co.jp
2021年 4月 30日 (金) 11:20:11 JST
愛媛の奥村です。
「戦争法」裁判の松山地裁判決結果
4月28日、松山地裁の梅本裁判長らは、「戦争法」が違憲立法であるか否かの判断
を回避(法の番人の使命の放棄)し、「平和的生存権」「人格権」「憲法改正・決定
権」は、「具体的な権利を付与し、保障するとは直ちに解釈できない」と判示し、請
求を棄却しました。
司法(裁判官)の独立制がないこと、行政権力に阿る司法の実態を現した判決です。
違憲審査を回避したのは、次の理由からだと思います。
①「戦争法」が合憲であるとの判示はできないこと
それは、2015年6月4日の衆院憲法審査会で、長谷部恭男早稲田大教授(自民、
公明両党の与党などを推薦)など憲法学者3人を招いた参考人質疑で、3名とも集団
的自衛権の行使容認を柱とする「戦争法=安全保障関連法案」は「憲法9条違反」と
の考えを示していたこと。
また、元内閣法制局長官(大森・秋山)・最高裁判事(山口・濱田)などや多数の憲
法学者も違憲立法であると表明していたこと。
つまり、「戦争法」の立法内容が、違憲で有ることは明らかであること。
したがって、その「戦争法」の違憲審査をすると、違憲立法であるとの判示をするし
かなく、「違憲判決」を行うと、冷遇人事が待ち受けているのでそれを回避すること
が、判決目的となります。
すると、「具体的な権利を付与し、保障するとは直ちに解釈できない」との理由か
ら、訴えを棄却する判決となるということです。
全国の各地の裁判は、同様の理由から、上記の判決となっています。
しかし、これらの判決は、裏を返して考察すると、「法理」に基づかない判決理由で
すので、極めて脆弱な代物で、これを維持することは、「司法」の破滅となります。
したがって、このような判決内容を維持しながら、憲法体制を維持することはできま
せん。
以上の理由から、5月7日の高松高裁に控訴します。
下記でNHKニュースが視聴できます。
愛媛・奥村
https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20210428/8000009479.html
安保関連法訴訟で訴え退ける 松山地裁|NHK 愛媛のニュース
安保関連法訴訟で訴え退ける 松山地裁
04月28日 19時16分
6年前に成立した安全保障関連法の立法の手続きとその内容が憲法に違反すると愛媛
県内などに住む35人が国と県選出の国会議員に賠償を求めた裁判で、松山地方裁判
所は訴えを退ける判決を言い渡しました。
愛媛県内などに住む35人は、集団的自衛権の行使が容認された安全保障関連法が6
年前に成立したことについて、立法の手続きが憲法に違反している上、内容が憲法9
条などに違反するとして国と県選出の国会議員に賠償を求めていました。
28日の判決で松山地方裁判所の梅本幸作裁判長は、「議員が国会で行った演説など
は院外で責任を問われず、法律が成立したことについて責任は負わない」と指摘しま
した。
その上で、安全保障関連法が憲法違反かどうかについては「賠償が命じられるような
具体的な権利や法的利益は認められないため、具体的に審査することは相当でない」
として判断しませんでした。
安全保障関連法をめぐっては今回の裁判とは別に全国で訴えが起こされていますが、
これまでの判決はいずれも憲法判断をしないまま訴えを退けています。
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Okumura Etuo
kimagure53998 @ yahoo.co.jp
安倍政権の「教育再生」の問題点
教育委員会制度とは 画像13分43秒
https://www.youtube.com/watch?v=iByza-XunEQ
安倍自民党政権の「教育再生」は、憲法改悪の地ならし-資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub6/2013/saisei.html
「原発安全神話と教科書記述-検定基準改悪」 画像5分49秒
http://www.youtube.com/watch?v=1l6SToOmnk4
えひめ教科書裁判 資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub2.htm
憲法活用が、憲法「改悪」の〈ちから〉!
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub8.htm
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