[CML 061453] 「狼をさがして」の旅 すてき映画は韓国から
大山千恵子
chieko.oyama @ gmail.com
2021年 4月 26日 (月) 22:15:01 JST
*「狼をさがして」の旅 すてき映画は韓国か*
東アジア反日武装戦線。七十年代の三菱重工ビル爆破事件で多数の死傷者を出したことにより、いわゆる過激派やら新左翼が蛇蝎のごとく扱われたのを覚えている。
「狼」のほか「大地の牙」「さそり」って、なに暴走族してるんかいと十代の私は思ったものだった。
ただいま上映中の「狼をさがして」映画に刮目したい。冒頭から、ぐいぐいと惹き込まれる。七四分間が、あっというま。予想を超えて画期的。
わたくし、事件から半世紀ほど経っている間に今回の出演者たちと、これまた長いあいだの知り合いになったものなんだよなあ感無量。
きっかけは死刑重刑攻撃だなあ。殺してしまえば一件落着は、胡散臭いぞよ。デモに行ったら過剰な機動隊が横暴きわまる。なにこれ国家権力!と怒りが湧いてきた。まさに寝た子を起こされたの巻。千恵子、性格しつこいもん。
*映画は、ひとごととは思えない気持ちで凝視し続けた。*侵略者、植民者、そして日帝本国人。じわじわと締め付けられる。
ううう。小説では松下竜一の「狼煙を見よ」が秀逸。ほかにも幾つか散見される。
でも日本映画には、きちんと彼らを描いたものは皆無。おそらく金輪際ないだろう。絶望的な気持ちになる。
ましてや*天皇ヒロヒト爆殺計画=「虹作戦」まで顕すとは。何度も出てくる荒川鉄橋の場面のたびに、感慨無量。*
本作は韓国の女性監督、キムミレのドキュメンタリー作品なのだ。うーむ、彼我の差を感じる。日本人なにやってるんだろう。迷惑(軍事侵略、経済侵略)しかしてないじゃん。大迷惑の現在&未来進行形。
池田浩士・京大名誉教授は語る。「暴力は圧倒的にわたしたちの側にない」と。もぎとられ、もぎとられた末に得たものは何かと考えさせられる。
*じゃーん。嬉しい謎解き。本作にQ関係者が、ちらちら出てくる。*
編集長の、しゃこ。新橋の事務所で紙面を手に取りながらの、インタビュー。映画でパーキンソン病と知り心配する友の声を、いくつか聞いたぞ。なにしろ宇賀神くんは無口居士だからなあ。
事務局長の山中おじさんも、もちろん登場。でも数秒だから、知る人ぞ知る。
童話「マコの宝物」作家から、今回は映画デビューした由紀子ねえと抱擁する短躯の黒眼鏡ガイは、足立正生監督。そ、Q運営委員なのだよ。ふふふ。
世の中、捨てたもんじゃない。コロナ戒厳令で映画館の座席が半数なのが悔しい春。みんな闘魂!
*参考画像。右端で旗を振ってる千恵子 なんじゅうねん前?*
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大山千恵子
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