[CML 061326] 【明日】「罰よりもケアを!−−BLMと〈廃絶主義〉と私たち」オンライン集会

tlessoor tlessoor @ eos.ocn.ne.jp
2021年 4月 10日 (土) 22:06:02 JST


皆さまへ

戸山灰です。
直前の案内で申し訳ありませんが、
明日、次のようなオンライン集会を開きます。
ぜひご視聴ください!

  自由と生存のメーデー2021プレ企画2
  「罰よりもケアを!−−BLMと〈廃絶主義〉と私たち」
  問題提起:名波ナミ(地下翻訳者)/砂希矢エリカ(待ち人)
  司会 戸山灰(アーティスト/フリーター全般労働組合)
  主催 自由と生存のメーデー2021 実行委員会

  日時 4月11日(日)14:30〜17:40 17:50〜DJタイム(DJ MixNoise)
  ネット配信URL:https://twitcasting.tv/keitarou1212

よびかけ:

どうすれば、私たちの社会を安全にできるのでしょうか?

監視カメラを増やしてホームレスを街から排除しても、社会は安心・安全にはな
らない。移民や難民を入管に閉じ込め、強制送還しても、社会は安心・安全には
ならない。警察や軍隊を強化しても、肌の色や髪形や服装が「普通」と違う人た
ちに職質しても、社会は安心・安全にはならない。罪を犯した人を捕まえて刑務
所に閉じ込めても、社会は安心・安全にはならない。

……でも、仮に今すぐ警察や軍隊や刑務所をなくしたら、この社会が「安心・安
全」になるのでしょうか?「警察解体」「監獄解体」「入管解体」と叫ぶとき、
私たちは実際のところ何を求めているのでしょうか?暴力や侵害行為を防ぐため
に、取り締まりや懲罰といった暴力の再生産ではない選択肢を私たちはどれほど
思いつくことができるでしょうか?

■「廃絶主義」とは何か?

BLM運動の大きな波の中心を占めたスローガンの一つに「警察予算を打ち切れ
Defund the Police」があります。これは警察の完全な廃絶から、警察予算を半
減して、その分を別のかたちで社会の安全を守る活動に使おうというものまで、
一定の意味の幅を含むものです。アメリカの警察・監獄制度は黒人奴隷制にその
源流を持ちます。「(警察・監獄の)廃絶主義」には制度的な差別の根を断とう
という文脈があります。

そのうえで、このスローガンが単なる掛け声ではなく切実でリアリティのある希
望として掲げられていること、そしてその背景には「取り締まりや罰ではなく、
ケアを」求める価値と実践の集合的な積み重ねがあることには注目すべきです。
そのような積み重ねと私たちの生きる場をつなぐことで、BLMとの連帯を探るこ
とができるのではないでしょうか。

■日本の刑務所システムは?

ところで、日本には全国に75か所の刑務所施設があります。私たちはそこで起き
ていることについてほとんど何も知りません。刑務所は罰のための場所であり矯
正と更生のための場所であると、私たちは何となく信じています。しかし、服役
のあり方によって孤立した人がさらに社会とのつながりが断ち切られたり、合理
的配慮が必要な人がケアや福祉からさらに切り離されたり、また必要な医療すら
受けられない状況があります。

そこで今回は、受刑者の配偶者という立場から経験した日本の刑務所システムを
見てみることで、「日本」と呼ばれるここで生きる私たちにとって「罰ではなく
ケアを」求めるとは何なのか、取り締まりや暴力の再生産ではないやり方で本当
の安心・安全を手にするためにはどうすれば良いのかを、共に考え、話し合いた
いと思います。ぜひ、ご参加下さい。


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