[CML 059060] 「皇室タブー」篠田博之 こんなにあるんだ類々と

大山千恵子 chieko.oyama @ gmail.com
2020年 6月 27日 (土) 15:42:49 JST


*救援連絡センター
<http://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2007_6/p14_15.pdf>発行「救援」紙の、2面の連載コラムより*

*「皇室タブー」篠田博之     こんなにあるんだ類々と*

「皇室タブー」という本が出ている。天皇制批判の本は少ない。マスコミに報道されにくい報告が詰まっている。全部を紹介できないので、気になったとこだけ感想を書いておこう。

六十年前の小説*「風流無譚」*は、大昔に何処やらか廻ってきた印刷物で読んだことがある。天皇の首すってんころりん荒唐無稽な読み物だった記憶がある。

その後の出版社社長宅での殺傷事件は、右翼のくせに女たちを刺すなんて卑怯だ。やるなら著者や社長をやれと思ったもんだった。

その効果は大でマスコミの「菊タブー」は、ずっと続いた。自粛かあ。その後の変遷を知って考え込んでしまった。まったくこの国の人たちって皇室魔法に弱いのねえ、溜め息。

*「新雑誌X」*襲撃事件。オカマの*東郷健*
が肋骨を折られる。襲った一水会ひどいぞ。鈴木邦男は今でこそ、救援連絡センター運営委員の足立正生監督も出演する「愛国者に気をつけろ!」映画ができたり「彼女たちの好きな鈴木邦男」邦男ガールズ本と人気者なのだが、こんな過去があるんだ。ぷんぷん。

雑民党の東郷健は全国区の選挙に長年に亙って立候補し続けた。そのためには十人の候補者を擁立しなければならない。八九年の東京地方区に誘われた、
*ガサ子ちゃん*。彼に言われたのは「右翼だけは駄目。あとは何を言っても良い」という条件だった。

さすが政見放送での表現の自由を巡って、最高裁まで争うひとだと感心したものだった。その背景には、右翼からの過酷な襲撃事件があったんだ。

*天皇Xデー記事で雑誌「創」へ*
抗議の街宣。個人宅みたいな編集部マンションに四十人の右翼が押しかける。たった一人で二十人と対峙する篠田博之集長。これ、本書の著者でもある。弱腰へっぴり腰の編集者が多いなかで偉い、拍手。

終章では例の*「秋篠宮家長女結婚延期騒動」*が報告されている。海の王子様とか眞子とか流れ来る報道に、うんざりしながら慣れていきそうな自分が怖い。

そもそも、だねえ。どうして皇室だけ「さま」なる敬称をつけるの? 漢字じゃなくて平仮名のとこが、気持ち悪い。

外国の王室が来たとき他国は○○夫妻、それなのに自国のみ〇〇「ご」夫妻。己れを謙るのが、美しい日本の伝統だったんじゃないのかい。ずうずうしいぞ天皇制。忖度するなマスコミ。

■「皇室タブー」篠田博之・著 創出版・刊
<https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/56bbc6c118780730eb468d0930f194a6>

■「1961年冬『風流夢譚』事件」 京谷秀夫・著 平凡社文庫-志木電子書籍・刊
<https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/677580d79429ae962906438913cd06d4>

あれこれと「皇室タブー」へんせんす篠田博之 創出版
<https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/56bbc6c118780730eb468d0930f194a6>

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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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