[CML 059024] 天皇出席の全国戦没者追悼式反対!8・15集会

吉田 宗弘 mnhryoshi @ yahoo.co.jp
2020年 6月 24日 (水) 11:38:22 JST


反戦反天皇制労働者ネットワークの吉田です。「立皇嗣の礼」(天皇代替わり行事)日程が未定のなかでも行われる天皇出席の全国戦没者追悼式。それに反対する集会を下記のように行います。参加を呼びかけます。 ●天皇出席の全国戦没者追悼式反対!8・15集会  ――東京五輪にも貫く日本の植民地主義を糾す―― ◇日時  8月15日午後2~5時 ◇場所  エルおおさか606号室(地下鉄谷町線・京阪「天満橋」下車7分)◇講演 1936年ベルリン五輪マラソン優勝者     孫基禎(ソンキジュン)さんは<日本の>金メダリストか講師 佐野 通夫さん(日本植民地教育史研究会)  ◇特別アピール 徴用工問題と日本の植民地支配責任   市場 淳子さん(韓国の原爆被害者を救援する市民の会)〔予定〕 ◇参加費 1000円(経済的事情のある方は受付まで)◇主催 参戦と天皇制に反対する連続行動【お願い】コロナ・ウィルス感染予防のため、下記のご協力をお願いします。➀マスク等の準備をお願いします。②恐れ入りますが、風邪気味の方、熱や咳のある方はご遠慮をお願いします。 政府は、天皇出席の8・15全国戦没者追悼式を、コロナ禍のなかであっても縮小して行うと決めた。立皇嗣(こうし)の礼や全国植樹祭、国体など天皇関連行事を軒並み延期ないし中止しても、天皇による皇軍兵士追悼式典を中止しないのだ。それは、新天皇徳仁・戦争屋トランプ米大統領会談と自衛隊の中東派兵で始まった新たな戦争の時代、起こるだろう自衛隊戦死者への天皇・国家追悼が不可欠だと考えているからである。いうまでもなく、この天皇・国家式典は、アジアの人々2000万人を殺し、過酷な植民地支配を続けてきた国家(天皇)犯罪を一度も謝罪しなかったうえに成り立っている。いま、米国の黒人男性ジョージ・フロイドさん差別殺戮に対する怒りと抗議――Black Lives Matter(ブラック・ライヴス・マター/黒人の命を軽んじるな)運動は、全世界を席巻(せっけん)し、植民地の支配者や奴隷主の像などの撤去を求める植民地主義弾劾の闘いに発展している。ベルギーではコンゴ植民地支配の元凶・殺人者レオポルド二世の銅像を撤去する全国運動が始まった。君主に対する――君主に対してだ!――責任追及の闘いである。こうしたなかで、日本政府と天皇は、自らの侵略戦争・植民地支配犯罪に居直る全国戦没者追悼式を〈涼しい顔〉して行う。これはいったい何なのか。このままでよいのか。私たち日本の民衆が厳しく問われている。 ところで、新型コロナウイルスの世界的蔓延によって東京オリンピック・パラリンピック来年に延期となった。しかし、日本政府も日本オリンピック委員会(JOC)も東京都も、そしてマスメディアもほとんど取り上げないものがある。五輪における日本の植民地責任問題だ。1932年ロスアンゼルス五輪と1936年ベルリン・ナチ五輪のマラソンに朝鮮人選手を日本人選手として送りだした植民地主義である。          ◆   ◆昨年9月、日本オリンピック委員会(JOC)は日本オリンピックミュージアムをグランドオープンした。このミュージアムのホームページによれば、このミュージアムは「JOCとアスリート、来館者とともに創り上げる日本のオリンピック・ムーブメントの発信拠点」だという。この「発信」の一つに、「歴代日本の金メダルリスト」として故孫基禎(ソン・キジョン)さん(1912~2002年)の展示がある。孫さんは1936年ベルリン五輪の「五輪マラソン競技日本初」の金メダリストであった。彼は、当時日本が植民地統治していた朝鮮のランナーだが、「日本代表選手」孫基禎(ソン・キテイ)として選出された。このミュージアムに孫さんを展示するにあたって、日本政府もJOCも、祖国を奪われた怒りが孫さんと朝鮮民族にあることを知りながら謝罪など考えることなく、また韓国政府や孫基禎記念財団に話しすらしなかった。韓国の財団は、「事前に知らせてくれて協議くらいできればよかったのに。それが孫基禎さんに対する礼儀だと思う」と語っている(韓国・ハンギョレ新聞日本語電子版1月17日)。日本の「礼儀」知らずは、今回だけではない。1964年の東京五輪では日本政府も日本五輪委員会も孫さんを招待しなかった(1972年のドイツ・ミュンヘン五輪では西ドイツ五輪委員会は孫さんを韓国選手団とは別に個人招待した)。招待すると孫さんを朝鮮人(韓国人)として認めることになると思ったからだ。孫さんはあくまで「日本の金メダリスト」、植民地・朝鮮の孫基禎(ソン・キテイ)でなければならなかったのだ。朝鮮(韓国)の孫基禎(ソン・キジョン)であってはならなかったのである。いまなお根強くのこる植民地宗主国(帝国主義)の意識といわねばならない。この植民地主義意識は国際オリンピック委員会(IOC)にも貫いている。IOC公式記録には孫さんの国籍は「日本」だ。大韓体育会が、国籍の変更を申し入れても、IOCは拒否し、「これ以上話題にするな」と「最後通告」をしたという(前掲・ハンギョレ新聞)。          ◆   ◆メダル授与式。孫基禎さんは金メダル、同じく「日本代表選手」南昇竜(ナム・スンニョン)さんは銅メダル。「君が代」吹奏のもと、「日の丸」がスタジアム内メイン・ポールの空高く揚がった。生涯最高の瞬間に孫さんは内心、いま一つ浮かない自分に気づいた。<俺は日本人ではない! 白衣民族だ! なぜ「君が代」が国歌なのだ! どうして日章旗が掲揚されなければいけないのだ>国の亡(な)い絶望感に襲われた。「マラソン優勝」「孫選手世界制覇」のニュースが日本に伝わると、日本国民は快哉(かいさい)を叫び、新聞は競って号外をだした。朝鮮では、孫基禎優勝、南昇竜3位のニュースが知らされると、ソウルの市民は続々と新聞社の前に群れをなし「われらの息子!孫!」を叫び「バンザイ!」を繰り返した(朝鮮語の「マンセイ」は総督府によって禁語とされていた)。朝鮮の代表的新聞、『東亜日報』は、表彰台に立ち国歌(「君が代」)吹奏とメイン・ポールの日章旗を前にうなだれる孫基禎選手の胸の部分から「日の丸」を消し去り、その写真を掲載した(朝鮮中央日報も朝鮮日報も同じ)。 <世界に誇る「日の丸」>の抹消に植民地統治の最高機関、朝鮮総督府は激怒した。多数の記者は連行され留置場は超満員となった。拷問は加えられた。東亜日報は無期限刊行停止処分にされたのである。日本の新聞はこの「日の丸」抹消事件を一行として報じなかった。日本から送りだされた選手は天皇の臣民たる日本人でなければならず、絶対に朝鮮人であってはならなかったのである。 孫さんは二度とマラソンを走らなかった。          ◆   ◆ 天皇制日本はこの植民地主義に貫かれた犯罪を現在にいたるも謝罪しない。それどころか孫さんを「日本の金メダリスト」として展示した。私たち日本の民衆はほんとうに問われている。――――――――――――――――――――――――――――――――主催:参戦と天皇制に反対する連続行動大阪市淀川区十三東3-16-12 Tel/Fax 06(6303)0449*8・15集会に賛同を。賛同費は個人・団体とも1000円「8・15」集会と明記を郵便振込 00900-8-168991 口座名称反戦反天皇制労働者ネットワーク


CML メーリングリストの案内