[CML 058866] 金時鐘「背中の地図」は三陸の 大震災の山濤のあと

大山千恵子 chieko.oyama @ gmail.com
2020年 6月 8日 (月) 07:14:27 JST


*「背中の地図」* <https://book.asahi.com/article/11599735>  金時鐘
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%99%82%E9%90%98> 河出書房新社

序詞が、鋭い。

>
*ノアの洪水を思わせた東日本大震災の地、東北・三陸海岸は、日本列島を形づくっている本州の背中に当たるところのように私には思える。振り返っても自分では見えない、運命の符丁が貼り付いているかのような背面だ。*

2回ほど読んだが、よく分からなかった。3回めで分かるかなあ。

------------- 目 次 ---------------
I *山濤(やまなみ)のあと*
朝に
不在
網(あみ)
道の理由
弔い遥か
陽炎(かげろう)二題(1)渇く
「渇く」に寄せて
陽炎(かげろう)二題(2)ゆらめいて八月
呪文
渡る

*II 日は打ち過ぎて*
遠い後光
エレジーの周り
また そして 春
夜汽車を待って
うすれる 日日
背後は振り返れない
馴染んで吹かれて
円筒は輝く
風の余韻

*III 禍いの青い火は燃える*
またしても年は去り
それでも言祝がれる年はくるのか
風のなか
猫
入江の小さい村で
禍いは青く燃える
窓
声が倒れる
夜の深さを 共に



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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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