[CML 059223] 米軍と自衛隊の新たな共同の南西シフト態勢の新戦略「海洋プレッシャー戦略」の初全訳

MAKOTO KONISHI shakai @ mail3.alpha-net.ne.jp
2020年 7月 16日 (木) 13:21:51 JST


社会批評社・小西誠です。

*米軍の最新戦略「海洋プレッシャー戦略」の初全訳(ブログ「note」から)を紹介します。     
 日米軍隊の南西シフト=新たな「海洋限定戦争」態勢を提示

https://note.com/makoto03/n/ne20995cdea40?fbclid=IwAR0hB8riKaSrHP6GjoBdq8-qlenhFwoczP5K5Fr9JYHIP3iYiloPUAwN7hA
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●戦略予算評価センター( CSBA)の西太平洋の新戦略「海洋プレッシャー戦略」のポイント

●このCSBAの新戦略「海洋プレッシャー戦略」は、2012年CSBAのエアシーバトルなどの補完戦略であ
り、核心は中国軍の初期のミサイル飽和攻撃への防御「グアム以遠への撤退戦略」を修正し「前方配置
戦略」を打ち出したもの(CSBAは米政府に多大な影響をもつシンクタンク)。

●すなわち、第1列島線にインサイド部隊が確立した防衛バリアと、それをバックアップする第2列島
線ー西太平洋にアウトサイド部隊による「縦深防衛」ラインを形成し「対中国の前方展開・前方配備―
縦深防衛」態勢の確立である。

●新戦略の核心は、海上拒否作戦―第1列島線上での中国軍の海上部隊を撃破し海上封鎖する(制海権
の確立)――西太平洋の第1・第2列島線上に分散配置された米軍・同盟軍の海軍部隊と、第1列島線
の島嶼に配置された対艦巡航ミサイル、対艦弾道ミサイルを装備した地上部隊によって、初期戦闘で中
国軍の水上艦艇を無力化し、第1列島線を遮断する。

●新戦略の中心となる、第1列島線上の対艦・対空ミサイル部隊(インサイド部隊)は、陸自と米海兵
隊・米陸軍が、第2列島線上(アウトサイド部隊)は米海軍・米空軍が担う。

●結論は、南西諸島を中心とする第1列島線上に、陸自の対艦・対空ミサイル部隊とともに、米陸軍・
米海兵隊の地対艦ミサイル・中距離弾道ミサイルがなどを配備する―日米の南西シフト態勢=島嶼戦争
態勢=海洋限定戦争態勢が動き始めた、ということ‼

*参考資料 軍事ジャーナリスト・小西 誠が暴く南西シフト態勢(part6・アメリカのアジア戦略と日米軍の「島嶼戦争」) https://youtu.be/03lPJJn0QzE

*拙著『要塞化する琉球弧―怖るべきミサイル戦争の実験場!』https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784907127268

注 CSBAの原文は84頁の長文のため、注釈は一部を除き省略した(訳・編集・校閲、小西誠)

■(株)社会批評社 東京都中野区大和町1-12-10 
  電話03-3310-0681 ファクス03-3310-6561
  shakai @ mail3.alpha-net.ne.jp
  http://www.maroon.dti.ne.jp/shakai/

[社会批評社・新刊好評発売中]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小社の南西諸島関連本
●『要塞化する琉球弧―怖るべきミサイル戦争の実験場!』(小西誠著)本体2200円
●『自衛隊の南西シフト―戦慄の対中国・日米共同作戦の実態』(小西誠著)1800円)
●『オキナワ島嶼戦争―自衛隊の海峡封鎖作戦』(小西誠著)本体1800円
●『標的の島-自衛隊配備を拒む先島・奄美の島人』(同編集委員会)本体1700円
●『自衛隊の島嶼戦争―資料集・陸自「教範」で読むその作戦』(小西誠編著)本体2800円
●『自衛隊の島嶼戦争―資料集・自衛隊の幹部用教範が定めるその作戦(Part2)』
     (小西誠編著)キンドル版限定・定価1000円
●『日米安保再編と沖縄―最新沖縄・安保・自衛隊情報』(小西誠著)本体1800円 




CML メーリングリストの案内