[CML 057841] 〈○文春文庫『象は忘れない』柳 広司 を、 ○著者インタビュー 人が引き起こしたことは人が責任を持たねばならない――3.11を読む | 文春オンライン https://bunshun.jp/articles/-/716?page=1 も、ぜひお読みください。〉

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2020年 2月 11日 (火) 18:43:04 JST


〈○文春文庫『象は忘れない』柳 広司 を、
○著者インタビュー 人が引き起こしたことは人が責任を持たねばならない――3.11を読む | 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/716?page=1
も、ぜひお読みください。〉

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京都の菊池です。
スマホが、故障から復帰し、久しぶりの投稿です。

映画「Fukushima 50」
(映画「Fukushima 50」公式サイト|3月6日(金)全国ロードショー
https://www.fukushima50.jp/)

の宣伝が、
一面全面の新聞広告などが続くなど
大々的に行われ

本屋でも、
開沼博さんが、文庫解説文を書いた

原作

門田隆将 著  「死の淵を見た男 吉田昌郞と福島第一原発」の文庫本が、
平積みされ、

そして、
復興五輪と、
2020年東京オリンピック の声が大きくなる中、

世を覆い尽くそうかのような今、

柳広司さんは、
株式会社文藝春秋は、
2016年2月に単行本として刊行した、

「象は忘れない」

をこの2月に文春文庫で出し、

2016年に続いて、
2020年に、再び、読者に、文庫化で、
さらに多く人に、

なかったことには、
  ならない。

と、帯に書きつけ、文庫に巻き、

物語ります。

下記に、紹介をまとめました。


◎文春文庫『象は忘れない』柳 広司 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167914387
より

・・・
○作品紹介より

〈あの震災と原発事故から9年。物語でしか描けなかったあの震災と原発事故とは〉

【象は忘れない】
象は非常に記憶力が良く、自分の身に起きたことは決して忘れない。(英語の諺)

原発の安全を疑わなかった作業員の目を通して、電力会社と政府の欺瞞を描いた「道成寺」。

原発事故がなければ助けられたかもしれない命の声を描いた「黒塚」。

東日本大震災の被災者を支援するための〈トモダチ作戦〉に従事したロナルド・レーガン号の乗船員たちが、被爆による健康被害を訴え、東京電力に賠償金を求めようとする「善知鳥」。

福島から避難した母子が、東京で感じた差別と違和感を描く「卒塔婆小町」。

特定避難地域に指定された住民とされなかった住民の格差と現実をさらけ出す「俊寛」。
・・・

・・・
○担当編集者より
【象は忘れない】という英語の諺があります。象は非常に記憶力が良く、自分の身に起きたことは決して忘れないという意味です。
2011年3月11日。東日本を襲った大きな地震。あの日、あの場所では何が起きたのか? 
福島第一原発を題材に、
原発事故で失われた命、電力会社と政府の欺瞞、福島から避難した母子が受けた差別など、
物語でしか描けなかった震災と原発事故とは?

 震災から9年を迎える今、本書をお読みいただき、忘れてはいけないものとは何か、考えて頂けたらと強く願います。

(担当RT)
・・・

単行本で、発売された
2016年の、
3月に、

週刊文春は、
作者、柳さんのインタビュー記事を載せています。

これも、ぜひお読みください。

◎人が引き起こしたことは人が責任を持たねばならない――3.11を読む | 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/716?page=1

・・・
週刊文春 2016年3月17日号

連載  文春図書館 著者は語る
人が引き起こしたことは人が責任を持たねばならない――3.11を読む
『象は忘れない』 (柳広司 著)

「週刊文春」編集部2016/03/20

・・・

より

・・・
○“原発事故”によって人生を変えられた人たちを描いた5篇の短篇集だ。
・・・
○ 震災からわずか5年(2016年)しか経っていないにもかかわらず、原発事故が過去のものとなりつつある日本の状況に対して、
イギリス人の友人から
「(日本の)小説家が悪いんじゃないか」と皮肉交じりに言われたことも
執筆の動機の一つだという。

「海外に住む友人から見ると、
チェルノブイリは30年経った今でも終わっていない、
日本だって
まだ原子力緊急事態宣言が解除されていないじゃないか、

日本の小説家がフクシマを書かなくてどうする、
それこそが小説家の仕事じゃないか、という感じなのだそうです。
むろん外にいる者の勝手な言い分ですが、

未来の子供たちに『あの時の(日本の)小説家が悪かった』と言われたくない、という思いも正直あります」

○ 震災の中でも原発事故にテーマを絞ったのはなぜか。

「津波被害と違って、

人間が地球上にいなかったらあの原発事故は起こらなかった。

人が引き起こしたことには、
人が責任をもって向き合わなければならないはずです。

それなのに、
復興の名の下に、津波被害と原発事故の影響の区別が曖昧にされていく危機感がありました」

○ 3・11は
日本の社会の言葉にも変化をもたらしたのでは
と柳さんは分析している。

「
震災前は
『絶対に原発事故は起きない』
と言っていた
学者や政治家が、

事故後は
『直接的な健康への被害はない』
と平気で話している。

専門家の言葉がすべて嘘だったことが暴露されたわけです。

しかも、
嘘であったことに対して誰も責任を取らない。

そんな中で、

これは嘘ですよと宣言して書いている小説家の言葉に
何の意味があるのか、と考えさせられる日々でした。

3・11後はそれまで想定していた読者像が見えなくなりました。

“読んでいて楽しい”だけが小説なのか、小説はそれだけのものなのか、と改めて考え、書けなくなった時期もあります。

 今回は
あえて耳触りの良くない言葉も
物語の中に繰り込むことによって、
『小説にはこんなこともできる』と示す作品になったと思います」

ジェット機が落ちても壊れないはず
の原発建屋が爆発した。
地元出身の末端作業員は事故直後の原発内に――(「道成寺」)。

“放射線被曝は見えない固い糸の数々が体を貫くイメージ”。
そう聞かされた慶祐が逃げた先とは(「黒塚」)。
・・・

柳さんは、巻末に、

◎本作品は、東京電力福島第一原子力発電所が、制御不能となったあの日以来、著者が目にした様々な形のテキストをもとに書かれたものです。すべてを挙げることは不可能ですが、日本語で書かれた主な参考資料、引用文献はおよそ以下の通りです。(映像録音資料は除く)

と、記し、

◎新聞各紙報道記事、社説、コラム、特集等
と、共に、

書名を 75冊 挙げ、

*すべての著者・記者の方々に深い敬意と感謝を捧げます。

と記し、締めくくっています。

どうぞ、これらの書物も紐といてみてください。

もうひとつ。
3話に登場する

おだまっこ、あげず、おいよ、とっと、べこっこ、かんこ、なんこ、のんのさま、えんと、かっこんばな、ほろすけ。

アカベロ、テッキリ、サッタロウ、クロガレイ、アカメバル、タケノコメバル、ミズドンコ、ゲンゲ、マツダイ、メヒカリ、ノドグロ、クロヤナギ

えなさ、おぎあげ、ならい

という言葉たちが、とても、印象的です。



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