[CML 057807] 3・11東日本大震災九周年追悼式反対行動

吉田 宗弘 mnhryoshi @ yahoo.co.jp
2020年 2月 6日 (木) 09:55:55 JST


 反戦反天皇制労働者ネットワークの吉田です。 政府は来年の式典をもって東日本大震災追悼式を終わりにするという。「10年というのはひとつの節目」(菅官房長官)だからだそうだ。なんの節目なのか。「終了してもよい」「形ばかりの追悼をやってほしいとは思わない」と被害者(『毎日』1月21日)。この発言には、被害者切り捨て・原発推進のうえに立つ国民融和のお為ごかし――天皇・皇族の「お言葉」と「国民一斉黙とう」対する批判が内在しているといえないか。民衆支配の大きな柱、天皇の「効能」にほころびが見え始めたのだ。世界最悪の原発大事故、戦後史を画する未曾有の大惨事に9年経ついまも収束の手立てもせず、責任も謝罪も賠償もおこなわず、原発と核政策をしゃにむにおし進める政府・電力資本・原子力産業・原子力村そして天皇・皇族など支配階級を許すわけにはいかない。政府が式典を「終わりにしても」、われわれの闘いは終わらない。 下記の3・11行動への参加を呼びかけます。 ●政府・東電・電力独占の責任を隠ぺいし、原発を推進する「皇族出席の追悼式典」・一斉黙祷反対!――被災者・被災地切り捨ての「復興五輪」反対!――3・11を反天皇制・反原発の日に!◇日時:3月11日(水)12時~14時半◇場所:星陵会館 4階4AB会議室     東京メトロ永田町駅6番出口徒歩3分/千代田線 国会議事堂前駅 5番出口徒歩5分 /南北線 溜池山王駅5番出口 徒歩5分/赤坂見附駅11番出口徒歩7分 ◇講演★「福島原発事故隠しの東京オリンピック・パラリンピックと天皇制」         鵜飼哲さん(一橋大学教員)★「重層的下請け構造と原発労働の実態」         池田実さん(元原発労働者)◇アピールあり◇資料代:500円▼デモ発 14時40分◆3・11行動実行委員会連絡先Fax03(3446)9058 http://hantenhangenpatsu.hatenablog.commail:han3_11@yahoo.co.jp【参加・賛同団体】(2020/1/25現在)天皇制を考える会(静岡)/ひょうたん島研究会/全関東単一労働組合/反天皇制運動連絡会/労働運動活動者評議会/労働者共闘/参戦と天皇制に反対する連続行動 《参加・賛同呼びかけ》
政府・東電・電力独占の責任を隠ぺいし、原発を推進する「皇族出席の追悼式典」・一斉黙祷反対!被災者・被災地切り捨ての「復興五輪」反対!3・11を反天皇制・反原発の日に!「3・11行動」に参加・賛同を  今年の3月11日、福島第一原発事故から9年となります。政府は、今年も、「東日本大震災九周年追悼式」を国立劇場で皇嗣(こうし)・秋篠宮出席のもと開催されることは明らかです。 私たちは、天皇・皇族出席の政府主催の追悼式典が、原発事故の原因を「未曾有の天災」とすることで原発事故を引き起こした国家責任・原発企業責任(真相究明、謝罪、賠償、責任者処断)を放り出し、被害者も加害者もともに「日本国家の再興」「経済復興」「原発推進」を進めるものであるとして、毎年闘いを継続してきました。  原発事故から約9年が経っても原発事故は続いており、「原子力緊急事態宣言」は継続中です。公衆の被曝線量は「年間上限1mSv」としながら、福島原発事故による「避難基準20mSv」として、年間20mSvの被ばくを強要しています。放射線を扱う作業員の被曝限度は1年で50mSv、5年間で100mSvとの規定があるが、重大事故の緊急作業に当たる場合、従事している間の上限として100mSvが適用される。東京電力福島第1原発事故では特例として線量の上限が一時的に250mSvに引き上げられました。その結果、小児の甲状腺癌患者は200人を超え(「福島県民調査」)、住民の成人甲状腺がん、白血病、小児がん、肺炎、心筋梗塞、その他のがんが飛躍的に増え(南相馬市立総合病院が2018年10月公表)ている。今後福島第一原発では、溶融燃料取り出しなど高線量下での危険な作業が予定されており、労働者被ばくの深刻化が懸念されます。核燃料を冷却のためなど毎日増え続ける放射性物質を含む汚染水タンクは、22年頃にも満杯になるため、海洋放出が予定される。さらに、雨水や地下水の流入などにより汚染水が海洋流出されているのが現状です。  今年は、安倍首相が2013年IOC総会で福島第一原発事故は「アンダーコントロール」という大ウソで「勝ちとった」東京五輪が開催されます。政府は「復興五輪」と銘打って原発事故の収束、復興を国際的に打ち出すことをめざしています。その為には、原発事故被害者の補償要求や責任追及の声を「国益」に反するとして封じ込め、避難者への住宅提供打ち切りが拡大され、今年3月には、帰還困難区域からの避難者2700 世帯以上への仮設・借り上げ住宅提供打ち切りによって帰還を強要しています。また、今年3月全町避難が続く双葉町のJR常磐線双葉駅周辺など一部地域の避難指示解除を予定し、常磐線富岡―浪江間の運行再開をめざし、常磐自動車道双葉インターチェンジの運用開始など部分的除染によって復興を演出しています。聖火リレーのスタートは、「復興のシンボル」として原発事故の対応拠点としていた「Jヴィレッジ」とし、オリンピックで野球とソフトボールの一部試合を福島市でおこなうことを決め復興五輪をアピールしています。 昨年は、近代天皇制下初めてとなる天皇の意志による「天皇代替わり」儀式が行われました。祝賀一色の翼賛体制の中で、上皇、天皇、皇嗣体制がつくられ、天皇制の強化・拡大がはかられました。天皇制は、被災者「寄り添う」演出をしながら、原発事故責任追及ではなく、「国難」に立ち向かい「復興」に向かう「国民」一体をつくりだす装置です。オリンピック・パラリンピックは、オリンピック憲章で国家元首が行うと決まっている開会宣言を天皇が行うのです。  今年最大の国家イベントであるオリンピック・パラリンピックは、天皇制と一体のナショナリズム―国威発揚の装置です。「復興五輪」=「国益」として、今も続く原発事故とその被害の享受を強要することは許せません。今こそ原発事故の国家・電力独占の責任を追及し、被災者・被災地切り捨ての「復興五輪」に反対しよう。 私たちは、今こそ皇族出席の原発推進・国家責任回避の「追悼式典」、一斉黙祷を許さず、「3・11」を反原発と責任追及の日にしていきましょう。     2020年1月5日
       呼びかけ:反戦反天皇制労働者ネットワーク           3・11行動実行委員会<参加・賛同のお願い>団体・個人に賛同を呼びかけます。個人・団体名(公表 可・不可 を明記願います)連絡先                メッセージをお願いします。


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