[CML 060486] 大山鳴動ねずみ一匹か 安直11O番の顛末記

大山千恵子 chieko.oyama @ gmail.com
2020年 12月 23日 (水) 09:42:30 JST


*救援連絡センター
<http://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2007_6/p14_15.pdf>発行「救援」紙の、2面の連載コラムより*

*大山鳴動ねずみ一匹か    **安直11O番の顛末記*

前回は十一月の深夜に起きた警官の急襲事件を書いた。やっと原因が分かったので報告する。

十二月になって不動産屋さんから電話があった。異臭で警察が来た後の始末はどうなったかとの問合せ。なにその異臭って?初めて聞いたよ。そんな展開があったなんて知らなかった。うちは二階なので下の階に聞きに行った。

なんと異臭で通報したんだと。そんなの知らなかった。一ヶ月も不審な思いを続けてたのは、このせいだったのか。ぐぇぇ。

発端は十月。ねずみを見たので薬局で二種類ほど買ってきた。粘着捕獲シートを怪しい場所に置き、殺鼠剤を設置した。そして二匹を捕まえた後は、気配が無くなった。もう解決したものだと思っていたのだ。なんと二階と一階の間に死体があったんだ。

十二月になって、業者さんが来た。畳をあげ、床に小さな穴を開け内視鏡スコープで探る。上下に三八ミリもの空間があるんだ。そのせいで二階は異常ないのに、一階は異臭と蠅たくさんになっていたんだ。死体を見つけてA四版位の四角に床板を切る。電動カッター、ぎぎぎぎぎ。死体と汚れた断熱材を回収し、掃除機で糞を取る。

侵入口を探す。風呂場と便所と洗面所をチェック。台所の排水溝周りが怪しいのでテープを巻きつける。後日、サイズの合う器具を取り付けに来るとのこと。

なんだあ。最初から言ってくれれば、すぐに解決できたのに。

十年前に生活保護で引っ越したときは無印良品タオル二枚を持って挨拶してから始まった階下との、おつきあい。干してある布団が落ちてたときは教えてあげた。ベランダの洗濯機の下水が溢れたときは伊勢丹の高級煎餅を持参した。これは後で、うちのせいじゃないって分かったんだけどさ。

困ったときの警察頼りなのかなあ、通報。警官はドア越しの会話で、異臭なんて言わなかった。わたしを怖がらせただけの国家権力。一階の住人も、警察に言ってもやってくれないと嘆いていた。ま、民事不介入だし。

蠅が何匹も出たとのことなので、今度はイトーヨーカドーの商品券を持って挨拶に行くかなあ。失業中なのに厳しいなあ。

今回の騒動で感じたのは、伝言の不確かさ。異臭という重要原因が伝わってない驚き。ほかにも途中経過を聞いてると、大家さん、不動産屋さん、一階の住人其々に七割くらいしか伝わらないんだと実感。

そんなこんなの騒動だったけど、新しい年こそ良い年にしたいぞ。

*画像。ここにも、ねずみいたよね。*
子育て、無限大なり。加納土 「沈没家族」筑摩書房と
<https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/041b9c030657ef1a8e671a67961e7dc7>

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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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