[CML 060479] ご指摘に感謝します Re: Re: 投稿への異議!

杉原浩司(Koji Sugihara) kojis @ agate.plala.or.jp
2020年 12月 22日 (火) 18:15:19 JST


小西さん、皆さん

東京の杉原浩司です。ご指摘いただき、ありがとうございます。ていねいに現状
をお伝えいただいたことにも感謝します。

呼びかけ文の該当ヶ所については、ご指摘の通りだと思います。私自身も主催
者の一員として責任を負っています。ファクトチェックがきちんとできなかったこ
とをお詫びします。

限られた力量の中で、なるべく現地の方々とつながりながら、首都圏でできる
ことをやっていこうとしているだけに、こうしたミスは恥ずかしいことですね。

今後気をつけていきます。なお、3月下旬には馬毛島の軍事基地化に反対さ
れている種子島の方のお話をうかがう機会を準備しているところです。確定
しましたら、改めてご案内します。


-----Original Message----- 
From: konishi makoto
Sent: Monday, December 21, 2020 11:31 AM
To: '市民のML'
Subject: [CML 060461] Re: 投稿への異議!

社会批評社・小西誠です。
以下の杉原さんの投稿に関して、重要な異議がありますので長いですが最後までお読み下さい。
なお、この批判は杉原さん個人への異議というよりも、この集会などを予定している【戦争・治安・改憲NO!総行動実行委員会】のアピール
文書のようですから、同実行委員会へのそれになります。

同呼びかけ文は、以下のように主張しています。
「……南西諸島は、そのための軍事要塞にされようとしています。辺野古米軍新基地建設が強行されていますが、石垣、宮古、奄美には
自衛隊のミサイル部隊が配備されています。日本周辺に止まらず、インド太平洋地域全域での中国に対する圧力強化も狙っています。」と。

ここで言われるように、石垣、宮古、奄美にはミサイル部隊が配備されていますか? 
確かに、奄美には配備されています。しかし、石垣島
には、ミサイル部隊が配備されていないどころか、予定されているミサイル基地造成工事の3分の1も終わっていません。石垣島には1個の
ミサイルもありませんし、1兵のミサイル部隊隊員もいません。

宮古島は、どうでしょうか? 確かに、今年3月に、警備部隊から1年遅れて、ミサイル部隊が配備されました。しかし、このミサイル部隊
なるものは、「空鉄砲」(空のキャニスター)を積んだミサイル部隊です。車両や発射筒はあるけれども、実弾がないのです。その理由は宮古駐
屯地には「ミサイル弾薬庫」が造られていないからです。
そのミサイル弾薬庫(新たなミサイル基地を兼ねる)を阻んでいるのが、地元の保良で昨年の着工以来、約400日の座り込みー阻止行動を続け
ている「ミサイル・弾薬庫反対!住民の会」の下地博盛さん夫妻を中心とする住民たちです。
詳細は、 https://note.com/makoto03/n/nd67173c1f202 参照

以上のように、宮古島でも、石垣島でも、そして種子島でも(奄美大島でも)、住民らは、体を張ってこの「琉球弧のミサイル要塞化」と必死に
たたかい、ミサイル基地建設を阻み続けているのです。全国の反戦運動・護憲運動は、本来、これらの島々の住民運動と連帯・支援を行うべきで
す。

問題は、【戦争・治安・改憲NO!総行動実行委員会】の先の文書は、この現地情勢をしっかりと認識すべきなのに、「配備されています」と過去
形で書き、あたかも石垣島・宮古島などでのミサイル基地が完成しているかのような言動を行っていることです。
この主張は、かつてなら「敗北主義の煽動」として、厳しく批判されたでしょう(たとえ「善意」で言っているとしても)。

私は、このような誤りは、実行委の人々が、現地で必死にたたかっている人々との連帯を怠っていることにその理由があると思います。もっとも、
情勢の分析としても、運動体はもっと、正確な分析を行わない限り、権力にやられてしまいます。
以前にも、この実行委の文書に異議を唱えましたが(南西シフトを軍拡の一部にしている)、今始まっている事態は、自衛隊、とりわけ日米の南西
シフト―ー琉球弧のミサイル要塞化を突破口とする大軍拡、それもミサイル軍拡競争です。

この、南西諸島のミサイル要塞化を突破口とする軍拡競争は、一般的なそれではなく、島嶼戦争=海洋限定戦争(A2/AD(接近阻止・領域拒否)
戦略)として、日米軍によって推し進められています(米海兵隊・米陸軍の第1列島線への地対艦ミサイル部隊配備態勢)。
進行しているのは、「一般的な軍拡」でもなければ、「一般的な改憲策動」もなく、日米の南西シフトを媒介としたミサイル戦争態勢であり、「有事
の改憲態勢」なのです。

12月18日閣議決定の「敵基地攻撃能力保有」のための「12式地対艦ミサイルの1千キロ射程化」も、この島嶼戦争。海洋限定戦争に向かった
対中戦略の本格的発動なのです。
その意味では、杉原さんがこの文書の冒頭で言われている「主権者や立憲野党はもっと怒ってもいい」どころか、このとんでもない事態にもっと
激しい危機感を持つべきです。

メディアも自衛隊も、「新冷戦」を主張していますが、この事態を許容したら、文字通りの新冷戦が本格化します。しかし、今なら、まだ新冷戦は
止められます(ドイツを始め「新冷戦」には加わっていない)。今こそ、米日中ロの「軍縮ーミサイル軍拡停止」を訴える世論を創り出すべきで
す。その最後の秋が、きています。

同様に、南西諸島のミサイル要塞化が「完了」したら、日米のミサイル戦争態勢がつくられ、一触即発の有事が引き起こされます(有事改憲へ)。
今ならまだ、石垣島でも、宮古島でも、このミサイル基地化が止められるのです。住民らが必死の抵抗でこの基地化を止めているのです。
ぜひ、この現地のたたかいに支援と連帯の運動をともに創り出して下さい。ぜひ、一度現地のミサイル基地建設の状況を見て下さい。

なお、私は「戦争・治安・改憲NO!総行動実行委員会」の主張の是正を求めていますが、同団体は、首都圏でもっとも長期の、原則的な反戦運動
を闘ってきている団体です。だからこそ、この団体がこのような主張を行っているならば、周辺に大きな誤解が生じるばかりか、以上のような運動
を広げることを阻害しかねない、という危惧を持っています。
ぜひ、正確な認識に基づき、この南西シフト態勢=対中ミサイル軍拡競争への広げていただきたいと思います。

参考資料として私のFacebook投稿から
●「島嶼防衛」を口実にした戦争挑発を許すな!
*政府・自衛隊は、ついに中国本土を射程に収める、射程1000キロの巡航ミサイル(12式地対艦ミサイルの改良)開発を決定!
「12式SSM開発について「自衛隊員の安全を図りながら相手を攻撃できることは、南西地域の島嶼とうしょ防衛のために必要だ」と説明」
*これは従来の、A2/AD(接近阻止・領域拒否)戦略と一体化した、対中の先制攻撃戦略への転換(東シナ海の制海権を確保、上海はもとより
中国内陸部を攻撃可能)
―従来の地対艦・地対空ミサイル部隊の任務は、南西諸島に沿った通峡阻止作戦(宮古海峡などの封鎖)による「地域的制海・制空権の確立」
とされており、対中戦略的には「拒否的抑止」(A2/AD(接近阻止・領域拒否)戦略)としていた。
―この12式地対艦ミサイル改良によるの射程1千㎞化(この巡航ミサイルは[トマホーク型]、地対艦・地対地・空対艦・艦対艦ミサイルへの
転用を含む)、一挙に中国大陸を奥深く攻撃する「敵基地攻撃」ー先制攻撃戦略へと転換する態勢だ。
―この恐るべき事態、日米の南西シフト(日米共同作戦での島嶼戦争=海洋限定戦争)による対中戦争挑発態勢づくりを阻むべく、今、先島ー
沖縄島ー奄美・種子島ー「本土」民衆の、広範な、歴史的な運動が必要な秋を迎えている
―日米中のミサイル軍拡競争を阻止し、東アジアの軍縮を求める世論と運動を創り出そう!

参考動画
「軍事ジャーナリスト・小西 誠が暴く南西シフト態勢(総集編・54分)」 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=2lAfUCptZXU&fbclid=IwAR376iCDwDkliTtZCY0Z3qscfe9IqNs-SjIX1-2MFSjBZbQCah_pl6ysKaY

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Subject: [CML 060456] 持つな!敵地先制攻撃力 12.21防衛省デモへ

東京の杉原浩司(武器取引反対ネットワーク:NAJAT)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]

前夜のご案内となり恐縮です。表向きは「敵基地攻撃能力」保有の判断を先
送りしたふりをしながら、事実上の敵基地攻撃ミサイルの開発を閣議決定に
入れる汚い手法に、主権者や立憲野党はもっと怒ってもいいのではないでし
ょうか。
防衛省正門前では要請書も提出します。ご無理のないようにご参加ください!
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◆持つな!敵地先制攻撃力 12.21防衛省デモ
https://kosugihara.exblog.jp/240755529/
12月21日(月)
18時集合
18時30分 デモ出発
場所:外濠公園(JR市ヶ谷駅そば)
※JR市ヶ谷駅改札を出て、横断歩道を渡りまっすぐ20mほど歩くと左に公園あり。

<共催>
【大軍拡と基地強化にNO!アクション2020】
<連絡先>
有事立法・治安弾圧を許すな!北部集会実行委員会
北部労働者法律センター気付 TEL・FAX 03-3961-0212
立川自衛隊監視テント村 TEL・FAX 042-525-9036
パトリオットミサイルはいらない!習志野基地行動実行委員会
TEL 090-3509-8732 FAX 047-456-5780
武器取引反対ネットワーク(NAJAT)
メール anti.arms.export @ gmail.com
TEL 090-6185-4407(杉原)
ツイッター https://twitter.com/AntiArmsNAJAT/
Facebookページ https://www.facebook.com/AntiArmsNAJAT/

【戦争・治安・改憲NO!総行動実行委員会】
破防法・組対法に反対する共同行動/共謀罪反対!国際共同署名/救援連絡センター/反戦実行委員会/戦争に協力しない!させない!練馬アクシ
ョン/立川自衛隊監視テント村/心神喪失者等医療観察法[予防拘禁]を許すな!ネットワーク/都教委包囲首都圏ネットワーク
<連絡先>
破防法・組対法に反対する共同行動 03-3591-1301(救援連絡センター気付)反戦実行委員会 090-6481-6713(松平)

◆「敵地攻撃力」は「敵地先制攻撃力」だ
菅政権は、「敵基地攻撃力」の保有に突き進もうとしています。「敵基地攻撃」とは、敵の攻撃があってから対処するものでなく、敵が攻撃してく
ると見なした段階で先制的に敵の攻撃力を破壊するというものです。その攻撃によって、基地だけが破壊されるのでなく、軍人に限らず、多くの民
衆が死傷します。誤爆も生じます。そもそも敵が攻撃してくるという認識自体が誤りの場合もあります。アメリカによるイラク戦争は、誤った認識
に基づく先制攻撃によって開始され、頻繁に誤爆を繰り返し、多数のイラク民衆を死傷させました。「敵基地攻撃力」は、「敵地先制攻撃力」に他な

らないのです。

◆日米安保強化による圧力強化
菅政権は、その保有によって、自衛隊は専ら防衛に徹して米軍が攻撃の役割を担うとされてきた日米安保を自衛隊も攻撃の一部を担うものへと強し、中国、朝鮮民主主義人民共和国、さらには韓国に対しても圧力を強化しようとしています。

◆南西諸島軍拡/空母/宇宙の軍事利用
南西諸島は、そのための軍事要塞にされようとしています。辺野古米軍新基地建設が強行されていますが、石垣、宮古、奄美には自衛隊のミサイ
ル部隊が配備されています。日本周辺に止まらず、インド太平洋地域全域での中国に対する圧力強化も狙っています。現に、護衛艦「かが」を空母
化し、艦載機には長距離巡航ミサイルを搭載しようとしています。陸海空自衛隊、さらには自衛隊・米軍を一体のものとして動かすには情報通信シ
ステムが不可欠ですし、敵の防衛システムを麻痺状態にして、攻撃対象にミサイルを誘導するには宇宙衛星や電磁波の利用も欠かせません。宇宙・
サイバー・電磁波領域の軍事利用も進みます。9月に米宇宙軍部隊が配備された沖縄には、陸自電子戦部隊も新設予定です。それらを進めるため、防衛省は5兆4千億円を上回る2021年度予算を要求しています。コロナ対策で必要な保健・医療・福祉の整備を怠り、大軍拡を続けることは断じ
て許せません。

◆9条実質改憲
このような「専守防衛」をも逸脱した「敵地先制攻撃力」の保有は、「戦力不保持」を規定した憲法9条を実質改憲するものに他なりません。「敵
地先制攻撃力」の保有によって実質改憲と大軍拡を推し進める菅政権および防衛省-自衛隊に対して、抗議の声を突きつけましょう!



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