[CML 060393] IK改憲重要情報(273)

kenkawauchi @ nifty.com kenkawauchi @ nifty.com
2020年 12月 14日 (月) 18:02:27 JST


IK改憲重要情報(273)[2020年12月14日]



私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。



(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由で
す)



弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策



連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所

電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884

__________________

(以下の見解は、河内の見解です。市川の見解は必らずしも河内と同一ではありませ
ん。御了解ください。)



        『東大闘争の天王山―確認書をめぐる攻防―』の購読のお勧め



 私は、弁護士の河内です。私は、「IK改憲重要情報」を皆様に発信してきました
が、体調を崩し、今年の4月には2階にのぼる階段の途中から足を踏み外して脊椎骨折
等の重傷を負ってしまいました。それで、体調が完全に回復するまで、もう少し、お
休みをいただく予定です。お許しください。

 ただ、どうしても皆様に訴えたいことがでてきたので、このメールを発信している
次第です。



 私が皆様にどうしても訴えたいということは、このたび花伝社より出版された『東
大闘争の天王山―確認書をめぐる攻防―』をぜひ購入してお読みいただきたい、皆様
方の周囲の方にもぜひ読むようにお勧めいただきたいということです。(本屋の店頭
にない場合は、本屋を通じて注文するか、花伝社に連絡するか、AMAZONで注文してく
ださい。)



 この本の著者は私なので、自画自賛になり、申し訳ないのですが、日本教育学会元
会長の堀尾輝久氏は、次のようにこの本の推薦の辞を述べておられます。



 「50年前の東大紛争とは何だったのか、東大確認書50年、大学はどう変わったの
か。私自身東大の教官の一人として紛争に巻き込まれ、全共闘と対峙し、大学改革に
主体的に参加しようとした者として、確認書のいう<告示と処分の大学から全構成員
による合意の大学へ>に期待も寄せてきた。本書は、確認書が作られる過程で中心に
いた学生の立場からの、資料を駆使しての主体的で対象化・客観化をめざす貴重な作
業である。この作品を無視しては東大「闘争」も「紛争」も語れない。「確認書」を
無視して戦後大学史も大学改革も語れない。」



 私は、以下の2点の理由からも、この本の購読をお勧めしたいのです。

1.	民衆運動の活動家の皆さんは、毎日、民衆運動をどうやって発展させるか、
頭を悩まし、悪戦苦闘の日々を送っておられることと思います。私は、そのような方
たちに、自分の毎日の苦労を遠くから眺めて客観化することも必要ではないか、一歩
下がって過去から学ぶことも必要ではないかと言いたいのです。きつい言葉でいえ
ば、当面主義の罠におちいるな、といいたいのです。当面のことが一番重要だ、とだ
け考えている、と当面主義の罠に入り、いいアイデアもでてこないのです。この本を
読んで、多くの人と議論する中で、新しい発想や新しい運動の方向が見えてくるよう
に思うのです。この本は、学生運動だけでなく、様々な分野の民衆運動に共通の問題
を提起しています。
2.	いま私と同じような団塊の世代が、この社会の第一線から退こうとしていま
す。この団塊の世代は、1960年代から闘いに次ぐ闘いを経験してきた世代です。この
世代が感じたこと、経験したことを後世に伝え、残すことが重要になっていると思い
ます。そためには、まず団塊の世代自身が自己を客観化することが必要なのではない
でしょうか。この本は、そのように自己を振り返るたくさんのヒントを与えてくれる
と思います。



 この本は6000円と高価なことが難点です。しかし、皆さんがこの本を購読すれば、
その値段にふさわしい価値を皆さんが手にされるものと確信しています。

 いい本だから、自動的にたくさん売れるという時代は過去のものになりました。困
難な中でこの本の出版に踏み切った花伝社を応援して、日本の民衆運動は、良心と真
実を貫く出版社を見捨てることはしない、という意気を皆さんに示していただきたい
のです。

                                      
          以上







CML メーリングリストの案内