[CML 055779] 【PARC現地調査報告:インドネシア】元ユニクロ下請け労働者らの悲痛な訴え、PARC自由学校2019 締切間近!、他
qurbys at yahoo.co.jp
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2019年 5月 12日 (日) 09:47:10 JST
紅林進です。
私も会員になっていますアジア太平洋資料センター(PARC)の「PARCメール通信」80号より
転載させていただきます。
【PARC現地調査報告:インドネシア】元ユニクロ下請け労働者らの悲痛な訴えと
PARCが運営しています、社会人向けのオルタナティブな講座「PARC自由学校2019」の
申し込み締め切り(5月14日(火))が迫ってきたことのご案内などです。
http://www.parcfs.org/
なお「PARC自由学校2019」の成立したクラスで、定員に達しないクラスについては
引き続き募集しますが、参加ご希望の方は、下記PARC事務局までお申し込みください。
E-mail: office at parc-jp.org
URL: http://www.parc-jp.org/
(以下、転送・転載歓迎)
PARCメール通信 80号
【PARC現地調査報告:インドネシア】元ユニクロ下請け労働者らの悲痛な訴え、PARC自由学校2019 締切間近!、他
今回もPARCの活動から最新情報をお届けします!
※「PARCメール通信」はこれまでPARCとご縁のあったさまざまな方にお送りしています。
ご不要、あるいは受信アドレスを変更されたい方は末尾のPARC事務局までご連絡ください。
特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
■CONTENTS■
【1】PARC現地調査報告:インドネシア 元ユニクロ下請け労働者らの悲痛な訴 え/日本一の富豪、柳井の富のウラには何が?
【2】PARC自由学校2019 締切間近! 申し込みはお早めに
【3】PARC・パルシック 春のイベント案内
【4】申し込み受付開始! アクションツアー沖縄 2019―平和の祈りを沖縄か ら
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【1】<PARC現地調査報告:インドネシア> 元ユニクロ下請け労働者らの悲痛な訴え/日本一の富 豪、柳井の富のウラには何が?
2019年版「Forbes」富豪ランキング日本一に返り咲いた柳井正が率いるファーストリテイリング社の メインブランドであるユニクロ―。その社長が誇る栄華の裏では使い捨てられた元労働者らが悲痛な 声を上げていた。
インドネシアの首都ジャカルタから1時間ほど離れた郊外にあるTangerang市の工場群では、かつてジ ャバ・ガーミンド社(以下、JG社)の工場がユニクロの下請け工場として稼働していた。同社は2012 年からユニクロのセーターなどを受注していたが2014年末に契約を打ち切られ、それから半年も経た ない2015年4月に倒産している。その倒産に至るには何があったのか?PARCスタッフが2019年3月に現 地を訪問し、聞き取り調査を実施した。
JG社は1992年から縫製工場を稼働している現地企業であり、ピーク時には6000名の従業員を抱えてい た。倒産時には少なくても2000人の従業員がいたとされており、その8割は女性である。
その女性たちは2014年末にユニクロが発注をストップして以降、JG社が倒産するまでの約4ヶ月間給 料が一銭も支払われなかったという。そして誰もがJG社の経営を心配する中で、実際に倒産してしま い、労働者らは退職金も一切もらえないまま全員職を失ってしまった。その後、約4ヶ月分の給与は 倒産してから2年後の2017年になってようやく払い込まれたが、退職金、その他未払い手当総額約6億 円は今も支払われていない。 その一方で、職を失った労働者らは路上の簡易屋台で飲食物を販売したり、別の工場から廃棄された アウトレット品を修繕して販売したりとそれぞれにわずかながらでも収入を得るための工夫をしてき
た。しかし、工場時代にすでに最低賃金しか支払われていなかった頃と比較して、半分程度の収入に しかなっていない。一日一食抜く、子どもの教育費を削る、一切の娯楽をなくすなど、生活の質をギ リギリまで切り下げることで、それ借金を繰り返すことでようやく暮らしを維持し、何とか未払い退 職金を回収すべく今日も闘いを続けているのだ。
さて、ここで問題になるのが、「JG社の倒産にユニクロは責任があるのか?」という問いである。も ちろん法的には明確にJG社の経営陣の責任である。しかし、ユニクロの発注ストップ直後から給与が 支払えないほど運転資金が足りなくなり、その4か月後には倒産しているのだ。ユニクロが取引停止 したことに倒産の要因の一端があると労働者らが認識するのも無理はない。
しかも、ユニクロの発注を受けるためだけに、JG社はユニクロの指定する機械を新たに300機導入す るなど、膨大な設備投資をしているのだ。運転資金が回らなくなったのはそのような設備投資分が2 年間では十分に回収できていなかったことも関係しているだろう。
労働者らはさらにユニクロへの怒りの声を大にしている。というのも、ユニクロがやってきてからと いうもの、工場での労働環境は目に見えて悪化していた。例えば、残業代が支払われないにも関わら ず、何時間も残業をしなければならなくなったのだという。過労で亡くなる労働者の事例も報告され ている。
労働者らはユニクロのために身を粉にして働き、会社側も多額の借金をして設備投資をして後戻りで きなくなっていた。それにもかかわらず、ユニクロ側はずいぶんとあっさり取引を停止し、倒産に対 する責任も一切認めないのだ。
このビジネスモデルが柳井氏の富豪日本一返り咲きの背景に存在するのではないだろうか。
(PARC事務局長 田中 滋)
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【2】PARC自由学校2019 締切間近! 申し込みはお早めに
http://www.parcfs.org/
今年度の講座は下記の14講座。
5月14日の締切までにお申し込みください。
なお、定員に達した講座から締め切らせていただきますので、お申し込みは早めにお願いします。
01. 「移民社会」日本:私たちがつくる移民政策
02. ファシズムは「家族」の統制とともに
03. ネット上の人権侵害を考える―ヘイトスピーチ・フェイクニュース・ネット炎上
04. 森口豁・ドキュメンタリーの世界―沖縄そして〈ヤマト〉
05. いま何を語るべきか―関東大震災朝鮮人虐殺
06. グローバル経済と民主主義の未来ールールを決めるのは誰か
07. 国境をまたいで考える:日本と「朝鮮半島」
08. 表現することは生きること
09. ビオダンサ ―いのちにふれること、からだで知ってゆくこと
10. 女性のためのワークショップ からだと心の声を聴いてみよう
11. 武藤一羊の英文精読
12. 世界のニュースから国際情勢を読み解こう
13. ケイトリンの”What's Happening In The World!?”
14. <たね>からはじまる無肥料自然栽培
その他オープン講座やツアーも企画中。詳しくはウェブサイトへ
http://www.parcfs.org/
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【3】PARC・パルシック 春のイベント案内
5/15(水)18:30~20:30
緊急セミナーと祈りのつどい
「スリランカ連続爆破事件の背景にあるものは?」
会場:常圓寺 祖師堂(新宿区西新宿7-12-5)
スピーカー:清水 研さん(ビコーズインスチチュート株式会社)、ほか
参加費:500円
https://www.parcic.org/news/events/14630/
5/18(土)第一部10:30~12:45、第二部13:00~18:00
東ティモールフェスタ2019~知って、味わって、つながる!
会場:上智大学四谷キャンパス(千代田区紀尾井町7-1)
参加費:無料
https://timor-leste-/ fes.com/
5/28(火)19:00~20:50
PARC自由学校 連続オープン講座
~G20サミット・大阪に向けて~
第二回「デジタル経済」は社会問題解決の万能薬か?
会場:連合会館 2F 201会議室
参加費:500 円(C20 市民社会プラットフォーム参加団体・学生は無料)
http://www.parc-jp.org/freeschool/event/19G20.html
5/30(木)19:00~21:00
第17回ニューエコノミクス研究会
「震災被災地で女性活躍の場を創る」
会場:アジア太平洋資料センター2F教室
報告者:塩本美紀(NPO法人ウイメンズアイ理事)
参加費:500円(PARC会員・2019年度自由学校受講生は無料)
http://www.parc-jp.org/freeschool/event/190530.html
6/3(月)19:00~21:30
PARC自由学校特別オープン講座
ワンコイン・シネマ・トーク
「2020年東京オリンピックは誰のため?」
会場:アジア太平洋資料センター2F教室
上映:『検証!オリンピック―華やかな舞台の裏で』(2014年)
講師:谷口源太郎(スポーツジャーナリスト)
参加費:500円
http://www.parc-jp.org/freeschool/event/19_onecoin.html
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【4】申し込み受付開始! アクションツアー沖縄 2019―平和の祈りを沖縄から
https://ssl.parc-jp.org/e/html/products/detail.php?product_id=103
渦中の島、沖縄は私たちに多くの問いを投げかけます。
抵抗運動を続ける人びとへの警察や機動隊の弾圧は
厳しくなる一方で日々緊迫した状況が現地では続いています。
このツアーでは辺野古を訪問し、私たちも抗議の意思を訴えながら、
基地や戦争に反対する思いを共にする人びとと交流します。
沖縄の住民運動の原点ともいわれる金武湾(きんわん)
反CTS(石油備蓄基地)闘争の
現場となった浜比嘉島周辺も訪問します。
『海はひとの母である』と訴えた安里清信の思想に出会い、
先人たちの実践に学びましょう。
沖縄各地での活動の現場と歴史を巡り、人びとと出会いながら繋がり、
私たちがそれぞれこれからどのようなかかわりができるのか共に考えてみませんか。
学び、歩き、動き出すための旅です。
●日程:11/22(金)-11/25(月) 3泊4日
●参加費:58,000円
(宿泊費、1日目夕食代、
2日目朝・昼・夕食代、3日目朝・昼・夕食代、4日目朝食、現地での移動費、入場料、保険代など込 み)
※本ツアーは現地集合・現地解散となります。集合場所への交通は各自でご手配ください。
※26日昼の本ツアー解散後、希望者は南部戦跡・聖域オプショナルツアー
(別途参加費4,000円。施設入場料は別途実費)にご参加いただけます。
※宿泊は基本的に男女別の相部屋となります。
●定員:17名
●申し込み締切:2019年10月31日(水)
※期限前でも定員に達し次第、締切とさせていただく場合があります。
※締切後のお申込みについてはお問い合わせください。
案内人:太田武二(命どぅ宝ネットワーク)
1949年宮古島生まれ。東京育ち。
運転手として働きながら、さまざまな平和活動・集会に参加。
沖縄を軍事拠点から平和の要へ変えるための運動の中で三線を弾き始める。
自ら集会や芸能文化祭、スタディツアーなどを企画・開催。
命どぅ宝ネットワーク代表。
アクションツアー沖縄2018:平和の祈りを沖縄から
■日程・プログラム(予定)
<11/22(金)>
12:00 那覇空港 3階ロビー集合。
貸切バスにて読谷村に移動。
チビチリガマ、残波岬、座喜味城址など見学。
チビチリガマに設置された平和の像を制作した金城実さん(彫刻家)アトリエを訪問し、お話を伺う 。
知花昌一さん(平和運動家/読谷村議会議員)にお話を伺う。
読谷村に宿泊。民宿何我舎(ぬーがやー)宿泊。BBQディナー。
<11/23(土)>
読谷村から辺野古へ移動。
辺野古の行動に参加予定。
大浦湾を巡る船にも乗船(現地の天候、状況によっては中止になることもあります。ご了承ください )。
浜比嘉島へ移動。
海勢頭豊さん(シンガーソングライター)によるお話と演奏。
浜比嘉島宿泊
<11/24(日)>
浜比嘉島、その周辺見学。
金武湾闘争のお話を伺う。
午後、恩納村へ移動。
途中、万座毛見学。
仲西美佐子さん(恩納村出身。地元の環境・自然保護の中心メンバー)の
手作り夕食をいただくとともに、自然保護・環境破壊と基地の関係についてお話を伺う。
恩納村宿泊。
<11/25(月)>
朝、恩納村から那覇へ移動。
道中、道の駅かでなから嘉手納基地見学、嘉数高台公園から普天間基地見学。
12時 那覇空港1次解散。
※解散後、希望者はランチ&南部戦跡と聖域をめぐるオプショナルツアーに参加可能。
糸数アブラチラガマ、玉城グスクを訪問予定。参加費4,000円(昼食付き、施設入
場料は別途実費)。
17時 那覇空港 2次解散。
<注意事項>
※スケジュールは現地の状況・天候などにより変更になる場合があります
※本ツアーは那覇空港集合・解散になります
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<お問い合わせ>
〒101-0063
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)自由学校
担当:高橋
Tel:03-5209-3455
E-mail:office at parc-jp.org
URL: http://www.parc-jp.org/
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