[CML 055279] 人格は斯様にかわるものなのか 「鏡の背面」篠田節子と

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2019年 3月 14日 (木) 07:40:31 JST


「鏡の背面」 <https://book.asahi.com/article/11829242> 篠田節子
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%A0%E7%94%B0%E7%AF%80%E5%AD%90>   集英社

わたしより1年うえの1955年。国立二期校教育学部のあと公務員。転職志向があって小説講座に通うと。わたしは弁理士試験講座だったけど、なんだか境遇が似てるせいもあって、90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞したデビューからずっと注目していた。そして新しい作品分野のたびに、彼女の意欲に喝采していた。

97年『女たちのジハード』で直木賞は、たいへん嬉しかった。でも、いつからか宗教絡みは苦手になってきた。

そして彼女らしい農業とサラダ工場すさまじい 篠田節子の「ブラックボックス」
<https://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/11bf860648666b30db9b604749f7699e>
から5年ぶりに詠む。

エンタテイメント長編小説の大作。なのに*誰ひとりとして共感できるひとがいないという類まれな感覚で500頁を超えて読み進む。*
途中からは、なんだか意地で読んでしまった500頁超え。うーん、マザーテレサ苦手だからかなあ。今年に入って吉川英治文学賞
<https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E5%B7%9D%E8%8B%B1%E6%B2%BB%E6%96%87%E5%AD%A6%E8%B3%9E>
を取った。

本ブログのために調べてたら20年以上も母親を一人で看護してきた <https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57524>
とある。知らなかった偉いなあ。それをも作品のなかに昇華させてるんだ。チェロも聞いてみたくなった。




-- 
大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


CML メーリングリストの案内