[CML 055252] あの日のオルガン

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2019年 3月 10日 (日) 22:52:04 JST


 坂井貴司です。
 転送・転載歓迎。
 
 今から74年前の太平洋戦争末期の1945年3月10日、アメリカ軍は東京大空襲を行
いました。
 凄まじい無差別爆撃によって、一晩で10万人以上の東京都民が死亡しました。
犠牲者は日本人だけではありませんでした。朝鮮人や台湾人、中国人が巻き込ま
れて死亡しました。

 特に悲劇的だったのが、卒業式を東京の小学校で行いたいと疎開先から一時帰
宅した学童が、空襲に襲われたことでした。せめて卒業式は親たちと一緒に行い
たいと願った教員や父母たちの働きかけが、悲惨な結果になってしまいました。

 ところがこの惨事の中、東京都内から疎開した53人の3歳から7歳までの保育園
児たちが空襲から逃れ、戦後親元に帰ったという奇跡が起こりました。
 それは保育園の園長と保母たちが、命がけで園児を守り抜いたためでした。
 その実話が映画になりました。

 『あの日のオルガン』
 https://www.anohi-organ.com/

 実は、太平洋戦争末期に空襲を避けるため都市から疎開できたのは国民学校
(小学校)の学童だけでした。将来の「戦力」確保と、農作業を行わせて食料を
生産させるのが目的でした。
 学童以外の幼児や学生、大人は疎開を原則禁止されました。都市に残って防衛
することを義務づけられました。そのため、空襲の犠牲になりました。
 
 しかし、この映画に登場する戸越保育所は1944年、自主疎開を敢行しました。
軍や行政、保護者を説得して、53人の園児を連れて疎開しました。敗戦を迎える
まで、保母と園児たちは飢えや病気、ホームシック、周囲の無理解と必死に闘っ
て生き延びました。
 
 今、上映されています。ぜひご覧ください。 
 
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
http://densobin.ubin-net.jp/
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