[CML 055185] キリスト教と近代の奄美・沖縄

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2019年 3月 5日 (火) 00:45:21 JST


 坂井貴司です。
 転送・転載歓迎。
 
 皆さんに是非聞いていただきたいラジオ番組があります。

 NHKラジオ らじる★らじる
 
 宗教の時間
 『アンコール「沖縄キリスト教の歩み」』
  講師:歴史学者・帝京科学大学教授…一色哲
 https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=0424_01
 
 ストリーミング配信:4月15日15時まで

 スマホ、iPhoneではアプリ「NHKラジオ らじる★らじる」をインストールする
と、聞くことができます。
 
 私も初めて聞くことばかりで、驚きの連続でした。

 近代の沖縄・奄美がいかにしてキリスト教を受容したのか、なぜキリスト教が
広まったのか(沖縄・奄美のキリスト教徒の数は人口比で日本本土の3倍!)、そ
の150年にわたる歴史を語る番組です。
 
 「明治維新以降の日本でキリストを受け入れたのは、旧士族や知識人、富裕層
など限られた階層だった。日本の民衆にキリスト教は広まらなかった」

という通説を講師の一色哲さんは、現地調査や聞き取りによって塗り替えました。

 「その通説は明治維新以後直後の現象だけを見たものだ。
 近代化によって激変した日本の社会で、取り残され見捨てられた多くの農民や
労働者が、救いと解放を求めてカトリックやプロテスタントに改宗した。その中
には女性が大勢いた。
 近代化、資本主義がもたらす暴力と疎外感に傷つき、苦しむ日本の多くの貧困
層がキリスト教に救いを求めた。それが時として既存の社会や国家との軋轢を生
み、弾圧を招いたことがあった。
 キリスト教は近代日本に着実に根付いていた」

ことを明らかにしました。

 そして、

「大日本帝国の辺境、国内植民地として位置づけられ、過酷な状況に置かれた奄
美諸島と沖縄は、キリスト教に救いを求める人々が多かった。差別と貧困に苦し
む奄美や沖縄の人々は、『聖書』に書かれた受難と救済の記述に強烈なリアリテ
ィを感じた。それゆえに、本土よりもキリスト教が浸透した」

とこの番組で語ります。

 前編と後編併せて1時間のこの番組で、キリスト教から見た近代の奄美と沖縄を
知ることができます。 
 
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
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