[CML 056174] 新刊『福島原発集団訴訟の判決を巡って――民衆の視座から』(読書人)
maeda at zokei.ac.jp
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2019年 6月 26日 (水) 18:47:57 JST
新刊案内です。
『福島原発集団訴訟の判決を巡って――民衆の視座から』(読書人)
https://maeda-akira.blogspot.com/2019/06/blog-post_26.html
前田朗・黒澤知弘・小出裕章・崎山比早子・村田弘・佐藤嘉幸
『福島原発集団訴訟の判決を巡って――民衆の視座から』(読書人、2019年)
本体:1000円+税
https://www.amazon.co.jp/dp/4924671401
https://honto.jp/netstore/pd-book_29699090.html
https://books.rakuten.co.jp/rb/15932921/
脱原発を実現するために全国で闘っている仲間たちへ
万感の思いを込めてお届けするメッセージの花束!
まえがき/前田朗
判決の法的問題点/黒澤知弘
巨大な危険を内包した原発、それを安全だと言った嘘/小出裕章
しきい値なし直線(LNT)モデルを社会通念に!/崎山比早子
原発訴訟をめぐって――民衆法廷を/村田弘
なぜ原発裁判で否認が続くのか/佐藤嘉幸
質疑応答
あとがき/佐藤嘉幸
*
まえがき
3・11から八年の歳月が流れました。乳幼児が小学校に通う年代になり、幼
いと思っていた子どもたちが大人びてくるのに十分な歳月です。
あの日、大震災の驚愕と放射線被曝の恐怖にうち震えながら自宅を離れ、故郷
を奪われ、家族がバラバラにされ、仕事も学校も友達も地域社会も奪われた被災
者、避難者は、どのような思いでこの年月を過ごしたことでしょう。
事実を否定し、責任逃れを続ける電力会社の傲慢な姿勢や、避難者を切り捨て
る日本政府の冷酷な棄民政策に直面するたびに、避難者はいかに心を切り刻まれ
たことでしょう。
それでも思いを新たにして、心をつなぎ合わせて立ち上がる避難者が全国に多
数います。ともに生きる社会をつくり、人間らしい暮しを取り戻すために、汗を
流し、涙を流しながら、事態を打開しようと懸命に闘う人々がいます。
二〇一九年二月二〇日、横浜地方裁判所の「勝訴判決」を獲得した福島原発か
ながわ訴訟原告団、弁護団、支援する会は、人間の尊厳を賭け、命と暮らしを守
り、この国に民主主義を復活させるために、次の一歩を踏み出すことになりまし
た。その取り組みとして、横浜地裁判決を読み解き、次の闘いを構築するための
シンポジウムを開催しました。
*
「福島原発集団訴訟の判決を巡って――民衆の視座から」
日時:二〇一九年四月二〇日
会場:スペース・オルタ(新横浜)
主催:福島原発かながわ訴訟原告団、福島原発かながわ訴訟を支援する会(ふく
かな)、平和力フォーラム、脱原発市民会議かながわ
協賛:一般社団法人市民セクター政策機構、スペース・オルタ
*
本書はこのシンポジウムの記録です。
最初に、かながわ訴訟弁護団事務局長の黒澤知弘弁護士から「判決の法的問題点」
を解説してもらいました。
続いて、元京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんから「巨大な危険を内包し
た原発、それを安全だと言った嘘」として、原発問題の基本を論じてもらいまし
た。
医学博士、元放射線医学総合研究所主任研究官の崎山比早子さんからは「しきい
値なし直線(LNT)モデルを社会通念に!」として、原発訴訟を勝利に導くため
の提言をしてもらいました。
そして、福島原発かながわ訴訟原告団団長の村田弘さんから「原発訴訟をめぐっ
て――民衆法廷を」として、国家の権力法廷の限界をいかに超えるかを語ってもら
いました。
最後に、『脱原発の哲学』の著者である佐藤嘉幸さんから「なぜ原発裁判で否認
が続くのか」として、避難者切り捨てのメカニズムを解析してもらいました。
小さなブックレットですが、執筆者一同、脱原発を実現するために全国で闘って
いる仲間たちに万感の思いを込めてお届けするメッセージの花束です。各地で活
用していただけることを願います。
執筆者を代表して
前田 朗
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前田 朗
192-0992
東京都八王子市宇津貫町1556
東京造形大学
042-637-8872
E-mail:maeda at zokei.ac.jp
Akira MAEDA
Tokyo Zokei University
1556 Utsunuki-machi Hachioji-city
Tokyo 192-0992 Japan
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