[CML 056052] 関西救援連絡センターニュース 2019年6月号

shoichi matsuba mauricemerleau at yahoo.co.jp
2019年 6月 11日 (火) 13:33:18 JST


第345号 2019年6月
関西救援連絡センター
〒530‐0022大阪市北区浪花町11‐14
   電  話 06-6372-0779
   振替番号 00910-2-73915
発  行  隔月刊(原則として) 
賛助会費  月 額 1口   500円
年間購読  送料共 1部 1,000円


■立会いなしの盗聴が始まった
 取調べ可視化も施行へ

 六月一日、改悪盗聴法が施行され、盗聴(通信傍受)が、これまでの通信事業者の施設でなく、警察など捜査機関の施設で行えるようになった。
 これからは、事業者と都道府県警本部を回線で結び、傍受した通信を暗号化したデータで送信する。この暗号化したデータを専用パソコンで暗号化される前の状態に復元して、立会人なしで、いつでも聞くことができる。また、いままでのようなリアルタイム盗聴ではなく、通話などを一時的に保存した上で後から再生する方法も可能になった。
 盗聴の「適正を確保するため」の助言・指導役として「傍受指導官」を新設し「客観的立場でチェックする」というが、「傍受指導官」も警察官であり、とても客観性を担保できるとは考えられない。
 約八億円弱の費用をかけて一四一台の専用のパソコンが既に配備され、今年度中に一八八台まで増やされる。盗聴法が施行された二〇〇〇年度から二〇一八年度までに、警察庁が電話の通話やファクス、メールの盗聴のためかけた機器の予算は、総額十一億二千万円を超える。
 盗聴捜査は「組織性が疑われる」ことが条件だが、二人以上なら「組織犯罪」に該当する。二〇一六年の改悪で、対象事件は大幅に緩和されており、盗聴捜査に関する縛りのない状態となっている。「共謀罪」や「特定秘密保護法」などが既に成立している現在、盗聴の対象は無限に広がるだろう。
 現在、警察や検察は、裁判所の捜査令状がいらない「捜査関係事項照会書」を使って銀行、カード会社、携帯電話会社などから個人情報を得ている。盗聴器まで警察自身が管理することで、家族関係、預貯金残高、借金の有無、趣味趣向から人間関係まで、個人の情報をすべて入手することができる。
* * * * *
 六月一日からは、裁判員裁判事件と検察の独自捜査事件について、取調べの全過程の録音・録画が義務付けられた。しかし、逮捕勾留されている被疑者が対象で、任意捜査の段階は含まない。取調官が十分な供述を得られないと判断した場合は実施しないなどの例外規定も設けられている。
 また、録画が法廷で自白の信用性の証拠として利用されるなど、課題は山積している。 


■関生裁判の傍聴を!再逮捕、再々逮捕で長期勾留
 まだ終わらない検察側立証

 否認事件の場合、検察側立証が終わるまで保釈が認められない場合が多い。こんなに公判の回数を重ねているのに、まだ検察側立証が終わらない。起訴する犯罪事由を追加するごとに同じ証人が何度も登場して、証言を行っている。被告人らを保釈させないように、滋賀地裁と検察官が裁判の引き伸ばしを図っているとしか思えない。
 昨年八月九日に逮捕された副委員長は、接見禁止が解除された直後の十一月二七日に再逮捕され、現在も接見禁止が続いている。
 委員長は四ヶ月ごとに再逮捕が繰り返され、接見禁止が解除されない。
 大津の公判で、検察官はまだ再逮捕があると発言している。事件を小出しにして、再逮捕を繰り返してくる可能性は高い。

■関生弾圧公判日程一覧
大津地裁は3グループ、大阪地裁は2グループの裁判
※傍聴券は抽選。抽選の〆切時間は、裁判によって異なるので、「傍聴券交付情報−裁判所」で検索して確認を。
※裁判や被疑事件の等の詳細については連帯広報委員会へ(連帯ユニオン関西地区生コン支部のHP)
http://rentai-union.net/archives/2467
大津地裁の情報や大津暑への抗議行動については「かんなま勝手連 滋賀」で検索して、複数あるFacebook等で確認を。

◆大津地裁◆
◎「湖東協8・9、8・28弾圧、大津協11・27弾圧」
 6月26日(水)終日
 6月28日(金)終日
 7月11日(木)午前のみ
 7月16日(火)終日
 7月18日(木)午前のみ
 9月  2日(月)午後のみ
 9月  3日(火)終日
 9月  5日(木)終日
◎「大津協11・27弾圧、湖東協2・5弾圧」
 6月27日(木)終日
 7月  1日(月)終日
 7月  3日(水)終日
 7月  5日(金)終日
 7月  8日(月)終日
◎「湖東協2・5弾圧」
 6月25日(火)13時半〜
◆大阪地裁◆
◎「大阪9・18、10・9弾圧」
  6月19日(水) 終日
  8月  9日 終日
10月  4日 終日
11月13日 終日
12月11日 終日
◎「大阪11・21弾圧」
  6月17日 午後のみ
  7月  9日 終日
  8月20日 終日
  9月25日 終日
10月17日 終日
11月12日 終日
12月  5日 終日


■大阪 腰縄・手錠国賠訴訟
 請求棄却だが訴訟指揮の違法性を認定

 五月二七日午後一時十五分から、大阪地裁において大阪腰縄・手錠国賠訴訟の判決言渡しがあり、請求は棄却されたが、「手錠や腰縄をした姿をさらされたくないという被告の意向は、憲法で保障された個人の尊厳を守るうえで可能なかぎり尊重されるべきだ」との判断を示した(大阪地方裁判所第3民事部 裁判長裁判官大須賀寛之、裁判官村尾和泰、裁判官中村公犬)。
 判決は「刑務官の戒護権と裁判長の法廷警察権が重なる場合は、裁判長の法廷警察権が優先」「手錠等を開廷前・閉廷後のどのタイミングで外しまたは使用するかは、基本的に、裁判長の法廷警察権の行使の在り方の問題」とした上で、「手錠等を施された姿を傍聴人に見られたくないとの被告人の利益ないし期待は、憲法十三条の趣旨に照らして法的保護に値する人格的利益」であり、「裁判長が法廷警察権を行使するに当たっては可能な限り尊重されるべき」と述べている。また、平成五年には最高裁判所事務総局刑事局と法務省矯正局が、手錠等を施された姿を傍聴人の目に触れさせないようにするための具体的な方策について協議し、最高裁刑事局長等の書簡及び法務省矯正局長通知によって全国の裁判所・矯正施設に周知されている。「裁判長は、被告人又は弁護人から手錠等を施された被告人の姿を傍聴人の目に触れさせないようにしてほしい旨の要請があった場合には、被告人の要望に配慮し、身柄拘束についての責任を負う刑事施設と意見交換を行うなどして、手錠等の解錠及び施錠のタイミングや施錠及び解錠の場所に関する判断を行うのに必要な情報を収集し、その結果を踏まえて弁護人と協議を行うなどして具体的な方法について判断し、刑務官等に対して指示することが相当であった」と判示。
 また憲法十三条は「何人も、個人の私生活上の自由の一つとして、その承諾なしに、みだりにその容貌・姿態を撮影されない自由を有し、公判廷における被告人にも原則として同様の利益が保障されているものと解される」として、「現在の社会一般の受け取り方を基準とした場合……手錠等を施されること自体、通常人の感覚として極めて不名誉なものと感じることは、十分に理解され……手錠等を施された姿を公衆の前にさらされた者は、自尊心を著しく傷つけられ耐え難い屈辱感と精神的苦痛を受ける」「被告人は無罪の推定を受ける地位」にあり、「憲法十三条の趣旨に照らし……手錠等を施された姿をみだりに公衆にさらされないとの正当な利益ないし期待を有しており……人格的利益として法的な保護に値」し、かつ「法廷は公開された場所であり、不特定多数の一般公衆が傍聴可能な場である」との判断が示された。
 六月十四日の京都腰縄手錠国賠の大阪高裁判決に注目を!
◇憲法第十三条
 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
◇刑事訴訟法第287条(公判廷における身体の不拘束)
 1.公判廷においては、被告人の身体を拘束してはならない。但し、被告人が暴力を振い又は逃亡を企てた場合は、この限りでない。


■公判日程
公判日程
6月14日13時15分 手錠・腰縄国賠(京都)     大阪高裁(民)判決
6月27日11時     公法上の法律関係確認訴訟    大阪地裁(民)第5回
7月18日11時     マイナンバー違憲訴訟・大阪   大阪地裁(民)第14回
7月18日16時半   白バス弾圧ガサ国賠請求訴訟   大阪地裁(民)進行協議
7月25日16時     和歌山カレー中井&山内民事訴訟 大阪地裁(民)RT
8月30日14時     琉球遺骨返還請求訴訟*     京都地裁(民)第3回
9月 9日15時     戦争法違憲訴訟・大阪*     大阪地裁(民)最終弁論
9月11日14時     人民新聞押収品不返還訴訟    大阪地裁(民)第5回
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*は傍聴券が抽選になる可能性の高い裁判です。 RT=ラウンドテーブル
◇森友学園非開示訴訟判決は、違法性を認め賠償を命じたが、土地評価額9億5600万円から約8億円が値引きされた根拠も経緯も明らかにされず、国が非開示にした動機や背景にも触れなかった。

★即位・大嘗祭違憲訴訟第3回口頭弁論
6月26日(水)10時、東京地裁103号
詳細は、即位・大嘗祭違憲訴訟の会HPへ URL : http://sokudai.zhizhi.net/
★ノーハプサ2次訴訟判決/請求棄却
 5月28日(火)午後3時からの東京地裁判決は、原告らの名誉毀損については「霊璽簿は非公開であり、公然と摘示したといえない」として退け、敬愛追慕する人格権・習俗的追悼権やプライバシー権などの侵害ついても「原告らの主観的な心情ないし内心の宗教感情が害されたにすぎず」法的保護に値する権利ではないとした。原告らが主張した「姓名権」「民族的人格権」「死者の人格権」についても退けた。原告らは直ちに控訴した。


■催し物■
◆京都弁護士会主催・日本弁護士連合会共催 入場無料・申込不要・先着150名
  日本の表現の自由は大丈夫か!? 共謀罪・秘密保護法を考える市民のつどい
  6月15日(土)14時〜17時 【開場13時30分】京都弁護士会館地階大ホール 
  講師 原田宏二 氏(元北海道警察幹部)
     新海聡弁護士(全国市民オンブズマン連絡会議事務局長、愛知県弁護士会) 
     藤田早苗氏(英国エセックス大学ヒューマンライツセンターフェロー、写真家)
◆主催:兵庫県弁護士会 共催:日本弁護士連合会
  ダメ秘密保護法 ダメ共謀罪 ダメ監視社会 いわゆる共謀罪法に反対する該当パレード 
  6月15日(土)14時〜 雨天決行(予定) お問い合わせ先 : ?078-341-7061
  集合/コース:東遊園地(北側パフォーマンス広場)〜三宮センター街

◆えん罪救済センター三周年記念国際シンポジウム  (参加費・申込み不要 通訳あり) 
  つぎの一歩へ:イノセンス運動の未来
  6月15日(土)10時〜17時30分 立命館大学朱雀キャンパス5階大講義室
 ■第一部:「アジアのイノセンス運動」
   ナムテー・ミーブーンサラン氏(タイ王国カーンチャナブリ県主席検事,イノセンス・インターナショナル・タイランド代表)
   羅秉成(ロ・ピンチェン)氏(無任所大臣,元台湾冤獄平反協会理事長)
   コメント:石側亮太氏(京都弁護士会,IPJ運営委員)
 ■第二部:「DNA型鑑定による雪冤−あるべき刑事裁判と再審を目指して」(仮) 
   黒崎久仁彦氏(東邦大学医学部) / 遠山大輔氏(京都弁護士会,IPJ運営委員) 
   徳永光氏(獨協大学法学部,IPJ運営委員) / 後藤貞人氏(大阪弁護士会,IPJ運営委員)
 ■第三部:「イノセンス運動がもたらしたもの」
   蘇炳坤(ス・ピンクン)氏(雪冤者) / 桜井昌司氏(布川事件)

◆主催:大阪弁護士会 共催:日本弁護士連合会
 シンポジウム「死刑廃止を考える日」
 6月22日(土)13時〜16時30分  大阪弁護士会館 2階ホール
  参加費無料・申込〆切:6月20日(木)大阪弁護士会のHPから申込を
  http://www.osakaben.or.jp/event/2019/2019_0622.php
 内容:死刑賛成・存続の立場から/死刑反対・廃止の立場から/死刑賛成派、反対派による対談
   森 炎氏(弁護士。評論家。元裁判官。『死刑肯定論』(ちくま新書)、『死刑と正義』(講談社現代新書)など著書多数)
   安田好弘氏(弁護士。死刑求刑事件の弁護を多く経験し、「死刑弁護人」としてドキュメンタリー映画にも取り上げられた)
 日弁連では、2016年10月、福井市で行われた人権擁護大会において「2020年までに死刑制度の廃止を目指すべきである」と宣言して以降、死刑制度を廃止するに際して、死刑が科されてきたような凶悪犯罪に対する代替刑として、仮釈放の可能性がない終身刑を導入すべきであるという議論が脚光を浴びてきました。死刑制度の賛否については意見が出そろったとも言われていますが、今一度、賛成派・反対派の意見を整理したうえで、皆さんとともに死刑問題について考えていきたいと思います。

◆陪審制度を復活する会連続セミナー第20弾 世界がびっくり!これで大丈夫か「日本の刑事司法」
  場 所:ドーンセンター「天満橋」駅(地下鉄谷町線/京阪)下車 
  時 間:毎回13時半〜16時半
  参加費:1回1000円〔学生500円〕
  主 催:陪審制度を復活する会 連絡先:樺島法律事務所 TEL. 06‐6365‐1847 E-mail: m-kaba at kabashima-law.jp
 *  *  *  *  *
 第3回  7月20日(土) 伊賀 興一氏(大阪弁護士会・日野町事件弁護団団長)
  「冤罪を晴らすのってそんなに難しいの?〜日野町事件のこれまでと今後〜」
 第4回  8月10日(土) 中村 悠人氏(関西学院大学准教授)
  「懲役と禁錮の区別がなくなるの? 〜「日本型」刑務所の処遇〜」
 第5回  9月14日(土) 安原  浩氏(兵庫県弁護士会・元裁判官)
  「裁判員裁判、今どうなってるの? 〜石松竹雄先生を偲んで〜」
 詳細はHPでご確認ください。http://baishin.blog.fc2.com/

◆人骨問題を考える連続学習会@京都大学 第3回学習会
7月19日(金)18:30-20:30(会場未定)
報告:永原陽子(京都大学教授)「略奪と返還:ドイツ=アフリカ間の場合」(仮題) 
主催:「人骨問題を考える連続講座@京都大学」実行委員会(板垣竜太・駒込武・冨山一郎・松田素二)
    筺Fax075-753-3034(京都大学駒込研究室)
協賛:自由と平和のための京大有志の会

◆主催:和歌山カレー事件を考える人々の集い 和歌山カレー事件再審請求弁護団報告 
    和歌山カレー事件から21年/林眞須美さんは、獄中から無実を訴え続けています!!
 7月20日(土)14時〜16時半(開場13時半)大阪弁護士会館10F
◇第1部 弁護団報告 和歌山カレー事件再審請求と民事訴訟の いま そして これから パート
 昨年秋以降、大阪高裁での三者協議は開かれていません。今年1月半ばに弁護団からの書面は提出が終わり、請求した再鑑定などについての、裁判所の判断待ちの状態です(2019.3末現在)。 また一昨年春に提訴した、中井泉・山内博両鑑定人に対する民事訴訟は、現在ラウンドテーブルが継続していますが、3月下旬までに双方の主張の提出が終わり、5月末には今後の予定が決まりそうです。このような現状なので、この集会では、その後どうなったのかを報告していただきます。
◇第2部 河合潤教授による特別講義
 河合教授からは、「ヒ素」と「鉛」のデータの読み間違いについての、意見書が提出されています。えっ、どういうこと???? なにそれ? っていう話なのですが、そこんとこをやさしくレクチャーしていただきます。
◇挨拶:鈴木邦男さん(林眞須美さんを支援する会代表)
資料代800円/事前申込不要 



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