[CML 056020] テント日誌 2019年6月6日(木) 経産省前テントひろば1807日目後 1020日目

木村雅英 kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2019年 6月 8日 (土) 10:00:42 JST


(転送します。
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その118
東電が千葉県で再生エネルギーの出力制御を検討~発送電管理を東電にさせるな、東海第二の電力は要らない~
も添えています。)


テント日誌6月6日(木)
経産省前テントひろば1807日後
 
◎座り込み後の茶会は議論が楽しいよ、一度来てみて 6月2日(日)
  
 駅のエレヴェータで地上へ出て、交差点を左へ曲がると、経産省前には既に幟旗が上がっていた。自転車隊のEさん、Sさん、藤原節男さんとでセッティングは終わっていた。暑くもないので、座り込みには適した天気だ。阻止の会のHrさん、Obさん、Iwさん、三鷹のGnさん、斎藤美智子さんらで、いつもどおりの座り込みだ。ヨウカンさんが来て、ウクレレ演奏の歌声と原発反対のシュプレヒコールを経産省に向けて行う。
  
 午後2時半を回る頃には、川崎のMnさん、Snさん、Tkさん、永瀬さん、三上さんが来て、10人を超える賑やかさで嬉しいかぎりだ。日曜日は経産省前を行き来する人は少ないけれども「原発に反対しています」と声掛けをする。何かの折に、座り込みをしている私たちのことを思い起こしてくれるのではないだろうかと思う。午後4時の撤収後は事務所でのお茶会だ。毎回色々なことが話されるが、藤原節男さんのML炎上が話題になり、遠慮なく、やり合う場ということもあって、白熱した議論となった。
 
 私からは、藤原節男さんに「どんなに良い商品であっても、その良さを消費者(皆さん)に丁寧に説明し、その良さを知ってもらって、頭を下げて、買って頂くものだ。良い商品だから、つべこべ言わずに買えばいいんだよと言っても売れないだろう。売れなきゃ、やがて倒産するだけだ。せっかくの良い商品も、社会の片隅に葬りさられることになる」と言っておいた(彼との電話でのやり取りも含む)。
皆さんも、自由にモノが言える日曜茶会に来て、言いたいことを、思う存分、言いに来てください。(S・K)
 
◎ニューヨーク在住で寺崎さんのお友達が寄ってくださった。6月3日(月)     
  
 きょうの天気予報では「いつもより、寒くなり、雨も降る」というので、長袖を着て、折り畳み傘を持って、事務所に向かいました。経産省前に着いたら、段々晴れてきて、陽射しも強くなってきて、蒸し暑さも重なって、非常に暑い座り込みでした。心配された雨は降らずに助かりました。

 今日は3日、作家の澤地久枝さんが呼び掛けた「安倍政治を許さない❗」の抗議行動の日だったので、それに参加するために、木曜日担当のIkさんが寄ってくれました。帰りにも座り込みに参加してくれました。 きょうの私(保)は、月一回の私用に参加するため、午後1時から午後4時までテントひろばを離れました。
 
 午後4時過ぎに帰ってきたら、5人ほどが座り込みに参加してくれていました。その中に、昨秋亡くなられた寺崎さんのお友だちが居られました。普段はニューヨークに住まわれていて、「今回、韓国の慰安婦像へ行く途中に、テントひろばに寄った」とのこと。「テントが建っていた頃に来たことがある」とのことで、今回、寺崎さんのこともあり、テントひろばに寄ってくださったとのこと。非常に気さくに話をされる方で、世界をまたに活躍されている人という印象を持った。テントひろばに、(月)としては珍しいほどのカンパを頂いた。

 レジェンド・Sさんも御付きの人に付き添われて、午後4時半頃、来られた。相変わらず「腰が痛い」と言っていたので、「週2回にして、体を休めたら」と言ってみたが、「それだと生活に張りが無くなる」と思っているようです。今のまま、やっていくよりないようです。今日は第一月曜日なので、夕方から防衛省抗議行動があるのでレジェンド・Sさんはお先に、私達も後から参加するため防衛省へ向かった。(保)

◎利根川で水力発電をやっている方が立ち寄られた  6月4日(火)

 事務所からYさんと経産省前に向かう。30年前の今日、中国北京の天安門広場で、学生が民主化を求めて立ち上がった。香港では、追悼の集会がもたれたと報道されている。経産省前では、すぐに4人が揃って座り込みを開始。私は路上で、先日の強風で破損したパラソルの修理をする。
  
 午後1時近く、日比谷図書館に図書の返却がてら、昼食を買う。午後2時になると、いつものレジェンド・Sさんがやってくる。後半担当のAさんが、午後3時前にやってきて、8人の体制になった。偲ぶ会の準備で、今日もHさんが経産省前に来た。Tさんが「事務所にWバッグを置き忘れた」というので、一瀬弁護士事務所に打ち合わせに行くついでに、西新橋事務所に取りに戻る。「偲ぶ会の案内」の印刷用紙を購入して、事務所にて印刷にかかる。途中でAさんから電話で、「経産省前に『中央発電』の方が立ち寄られて、『利根川で水力発電を行っている』という話をされた」とのこと。今日も一日、多少の風があったが、穏やかな日和だった。(O/E)
  
◎朝はどんよりとした曇り空だった雨は降らず 6月5日(水)
  
 保っちゃんは「雨は降らない」と確信していて、持っていく座り込みグッズ類に「雨対応のものは入れない」と主張した。しかし、私(T)は「雨は降りそうだ、油断してはいけない」と言って、結局、雨対応のグッズを持って行った。結果としては、雨は降らなかった。

 昼過ぎ、デモ隊が農水省側を曲がって行った。「第44回公害・薬害被害者救済総行動」で、6/5、6/6と省庁要請を行い、今日6/5の夜は、日消会館で集会をやるそうだ。先頭には「福島原発被災者を救済せよ」の幟もあった。総行動参加者の一部の方は、集会に行く途中、座り込みの前をとおり「ずっと座り込みをしているとは知らなかった。頑張ってください」と一人の方がカンパをしてくださった。

 Kさんが規制庁前抗議行動を終えてこられ、経産省職員に向かって説得的演説。「原発は負の遺産だ。そういうものを子孫に残してはいけない。ドイツのワイツゼッカー元大統領は『過去に目を閉ざす者は、現在にも目を閉ざす』『ナチス・ドイツの犯罪は、ドイツ人一人一人が負うものだ』と言った。原爆被害、原発被害の責任を、我々は取らなければならない」と言っておられた。

 Oさんも、規制庁前抗議行動後に寄られ「夜の東電前抗議行動に参加するので」と言って、一旦、帰られた。習志野市長選挙に出て2万票とったKaさんが「いいたいことをまっすぐに主張した。立候補してよかった」と言われる。レジェンド斎藤さんが、当番のOkさんと入れ違いに来られた。カバンにチラシ等がたまって重くなったようなので、保っちゃんと整理させてもらう。そこに英語の先生をしておられる外国人が寄られ、斎藤さんといろいろ話していかれた。

  日本原子力発電(東海第二原発の所有者)の本社と、東電本社への抗議行動に参加するWさんが寄られる。前を通りかかったご夫婦が、二人して「頑張って」といってこぶしをあげてくれた。風はわりと強かったが、雨も降らず、まあまあ。「9条改憲阻止の会」の人たち数人が、事務所での会議前にしばし座り込み。レジェンド斎藤さんは「東電前の抗議行動の方には参加する」と言って、18時に東電に向かわれた。(T)

◎  淵上さんの取材に訪れた朝日新聞の記者  6月6日(木)
  
 「本日は真夏日」との予報どおり、一日中、本当に暑い日であった。経産省正門前に行く途中、カチ割り氷やお弁当を購入していったために、いつもより若干遅れて到着すると、既に、勝爺とIさんが正門前に待っていました。「遅れて申し訳ありません」と言って、直ぐにセッティングを始めると、Kさんも到着して4人で、あっという間に座り込みの準備は完了した。時計を見ると12時05分前であった。

 14時頃、「テントに何度か取材に来た」という朝日新聞社のK記者が訪れて来て、「今年の3月20日に亡くなれた渕上さんのことについて、お話を伺いたい」ということなので、テントが物理的に存在していた当時のことや、強制撤去された後の状況などをお話すると、その記者は「反原発の一点で座り込んでいる経産省前テントひろばのことを随分と誤解をしていた(特に毎日座り込みに参加している人達のことを誤解をしていた)」と言われた。そのうちに「是非とも渕上さんの奥さんに直接取材をしたい」と言い出したので、奥さんに電話をして、その旨をお話して、直接お二人で話をして頂いた。その結果、明日、記者が渕上さんの自宅にお伺いして取材をするということになりました。
 
 その時に「渕上さん在りし日の写真、出来れば集会等でスピーチしている場面の写真がほしい」との要望があり、この件については、本日当番のIさんが対応をする事になりました。(Y・R)


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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その118
東電が千葉県で再生エネルギーの出力制御を検討
~発送電管理を東電にさせるな、東海第二の電力は要らない~
木村雅英

 次の日経の記事をご覧いただきたい。
・送電線不足で出力制御検討、東京電力に疑問の声  再生エネ普及に壁
(2019/6/1 1:00日本経済新聞 電子版
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45558570R30C19A5EA2000/)

<東京電力ホールディングスが再生可能エネルギーなどの新規発電を対象に、千葉県内で出力制御を検討している。1日から発電事業者に検討に着手すると通知するが、事業者には収益低下につながるとの懸念が広がる。原因となっている送電線の空き容量不足は全国であり、同じ事態が起きかねない。政府が再生エネを主力電源にする目標を掲げるなか、出力制御を前提とした東電の姿勢に批判の声も出ている。
……
東京理科大学の橘川武郎教授は「まず送電線を増強し、その過程で出力制御が発生するのは仕方ないことだが、出力制御を前提とする今回のような考え方は疑問だ」と東電の姿勢を批判する。
…>
 これについて、6月6日の世耕経産相の記者会見での応答は次だ。
東電の再生可能エネルギーに関する出力制御
https://www.meti.go.jp/speeches/kaiken/2019/20190604001.html
<Q:東電が千葉方面での出力制御を検討と、新規参入の事業者に通知を始めましたけれども、大臣としてこのことに関して受け止めをお願いします。
A:出力制御を前提とした電源接続というのは、国民負担を抑制しながら再エネを含めた新規電源の接続量、発電量の増加に資するというものであります。これは再エネ先進国と言われているスペインやアイルランドでも、当然の制度として実施をされているわけであります。そのことに尽きると思っています。
Q:東電さんなどに聞くと、事業者だけでの送電線増強というのはなかなか難しいという話があるんですけれども、その再エネを増やすハードルになっているんじゃないかということがあるかと思いますが、国としての対応はどうお考えですか。
A:これはまさに、今後、審議会等でしっかり議論をして、我々も系統はもっと使えるようにしていかなければいけないという基本的な考え方を持っておりますが、その費用負担等の在り方については、よく議論をしていきたいと思います。>

 九電の原発4基稼働ゆえの再エネ制御もひどいが、発送電分離においてイチエフ事故で潰れているべき東電の発送電部門をそのまま温存したために、東電が千葉県で再エネを制御しようとしていて、政府の再エネ普及目標もおぼつかないのだ。経産省の「発送電分離」政策と「エネルギー基本計画」政策の誤りがこのような事態を招いている。
 一方、東電が千葉県で再エネの出力制御をするぐらいならば、茨城県にある老朽被災原発東海第二の電力が不要であるはずだ。東電は日本原電に資金支援をしてはならない。

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デモ・集会のおしらせ:
6月14日(金)経産省前抗議行動 17時~18時
官邸前抗議行動(首都圏反原連)は18時30分~



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木村雅英 KIMURA Masahide
e-mail  : kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
携帯TEL : 080-5062-4196
Twitter : @kimuramasacl
経産省・規制委・放射線被曝の批判ページ:http://www.jca.apc.org/~kimum/



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